ダークナイトのレビュー・感想・評価
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ヒース・レジャー 圧巻の演技
ヒース・レジャー扮するジョーカーの異様さに驚き、目が逸らせなかった。その顔、表情、姿、立居振る舞いから、ヒース・レジャーの面影は無い。
自分本位の正義の危うさ・怖さ、正義を貫く事が容易では無いという現実を突き付けられる作品。
息を潜めて見入った二隻のフェリーのシーンが、唯一の救いであり希望でした。
演じたヒース・レジャーは、鏡に映ったジョーカーの姿に何を見たのでしょう。ジョーカーに姿を変えた自身の言動に、何を思ったのでしょう。
ヒーロー映画の枠組みの中で、善と悪の葛藤と凄まじい闘いを描いた大傑作
クリストファー・ノーラン監督による2008年公開の米英合作映画。脚本は、ノーラン監督と弟のジョナサン・ノーラン。撮影がウオーリー・フィスター。制作がシンコピー、レジャンダリー、ワーナーで、配給はワーナー。
出演がクリスチャン・ベール(ブルース・ウエイン/バットマン)、ジョーカー演じたヒースレジャー、マギー・ジレンホール(レイチェル)、アーロン・エッカード(地方検事ハービー・デント)、マイケル・ケイン(執事あるフレッド)、ゲイリー・オールドマン(ゴードン警部補)、モーガン・フリーマン(フォックス・ウエイン産業科学部社員)等
ヒーローアクション映画の枠組みの中で、善と悪の葛藤と激しい闘いを描いた大傑作。
特に、バットマンの敵役ジョーカー、多くの人間を悪魔の道に導く真性の悪魔の造形、ジョーカーにより正義の人間から復讐魔にされたハービ・デントの描写は凄まじく、今まで見たことがない予想外のストーリー展開。二人の間で揺れるヒロイン・レイチェルがウエインよりもデントを選び、挙句の果てに爆死するのも、ヒーロー映画として驚きの流れ。
ノーラン兄弟の独創的脚本に脱帽とともに、ヒース・レジャー(撮影後、薬物中毒で急死も助演男優のアカデミー賞を受賞)、アーロン・エッカード、マギー・ジレンホールら俳優達の名演技、特にヒース・レジャーの神がかった、文字通りの一世一代の演技に大きな拍手と黙祷。
1位/429 2021・4・21時点
1番大好きな作品
バットマン、ジョーカー
トゥーフェイス、ゴードン警部補
みんなが完璧にカッコいい
自分は暗い映画が大好きだけど
映像が暗いとかではなくて。
雰囲気の暗い映画が。
この映画は雰囲気は暗いけど
気分は重くならないから
素晴らしい!
そしてバッドエンディングな
映画も好きですが
この映画のエンディングも
たまらなく好きです。
初めて見た時は
ダークナイトってどんな意味だ?
って思いながら見始めて
最後ゴードン警部補が
ダークナイトって言う
あの一連の場面は何度見ても
涙が溢れそうになる。
大好きな場面ばかりなんだけど
1番好きな場面は
ジョーカーが
病院を爆破させようとして
一回爆破しなくて
スイッチの故障か?
みたいな感じでカチャカチャやって
その後、爆破されて
おぉぉっ!ってなるところが
とても可愛くて好き。
自分は、どの年代のジョーカーも
それぞれ個性があって大好き。
アメコミ映画大好きなんですが
バットマンもジョーカーも
映画の中では
スーパーパワーを持ってなくて
生身の人間っていうのが
また素晴らしい。
バットマンいつかは
報われて欲しいんだけどなぁ。
以下、
超個人的主観による駄文のため
盛大にスルーしてください
(RG風)
ダークナイトのあるある言いたい♬
ダークナイトのあるある早く言いたい♫
ダークナイトのあるある今から言うよ♩
ダークナイトのナイトを
夜のナイトと勘違いしがち♪
初回鑑賞年齢→28歳
(2021年時点40歳)
初回鑑賞場所→映画館
鑑賞回数→5〜6回
記憶度→100%
マイ映画ランキング
2021年時点
全映画中→1位
洋画部門→1位
DC部門→1位
アクション
バットマンがハービーと共にジョーカーと闘う話。
アクション映画。ガジェットすき。
ジョーカーが残忍なのでハラハラするし、逆に人の優しさを際立たせる。船で爆破の選択を迫るとことか。
人は死ぬ間際に本性を現すらしい。
闇堕ちしてしまったハービーをゴードンとバットマンが救おうと訴えかける場面は鳥肌。最後の「暗黒の騎士」って所が最強。
初めて見た時は衝撃だった
再見。当時はアメコミのバッドマン、実写化してどんなエンタメが出てくるだろうと油断してたから余計びっくりした。
常識の通用しない悪人の存在を示しただけでもこの映画の存在感が私にとってとても大きい。「脅しも理屈も通じず交渉も成り立たない、世界が燃えるのを見て喜ぶ連中です」という執事の台詞そのままだと思う。
他でも言われているようにジョーカー役ヒース・レジャーの怪演が見もの。
悲惨な過去を語ったと思ったら別のシーンでは違う過去を言い出すし、全く信用ならない。でもバッドマンがいなかったら自分はただの泥棒というあり方はなかなか強烈な敵役。
救いようがない悪役のジョーカーと、裏から街を守るバッドマンと、表から守るデントの関係良かったけど、その表を悪者によって歪められてしまう。暗くて救いようがない。
でもラストの船の人たちに安心した。ありがちかもしれないけど、船から投げ捨てるあのシーン好きだ。
影を残して最終章のライジングへどう繋げるのか楽しみにしたい。
初投稿
友人に勧められて鑑賞。アクション系はしばらく見てなかったから久しぶりあのゾワゾワスリル感があった。とは言っても自分が考えてるイデオロギーの対立(トランプとバイデン)を考えた。バットマンに憧れる低所得者層とジョーカーの狂人じみた快楽性にどこか共感する高所得者層。光が強ければその分闇も濃い。少し長かったけどJOKER見てバットマンシリーズは最後で良さそう。
ヒース・レジャーのジョーカーがかっこいい!
テレビでは二度観ていたけれど、IMAX版のリバイバル上映で映画館で観賞できて良かった。
バットマンシリーズは一度も観たことがないのでバットマン自体には思い入れはないけれど、良い意味で単純でわかりやすく面白かった。
ヒース・レジャーのジョーカーがかっこいい!
ナースコスプレのジョーカーの病院爆破シーンは最高!
派手でかっこいいシーンが多い分、ジョーカーに心酔している精神を病んだ男、妻が入院している警察官、人質が銃をテープで巻き付けられ構えさせられているシーンがやけに辛くなり印象に残った。
善と悪は表裏一体
果たして悪とはなんだ?
言うまでもなく名作。
脚本、演出、俳優どれをとっても満点。
ジョーカーが序盤から怖すぎる。
久しぶりに震え上がるほど怖いヴィラン。
笑いながら昆虫の羽をむしる子どもみたいに狂気を楽しんでる。
ヒースレジャーの怪演が素晴らしい。
本当にギレンホールと雪山でイチャイチャしてた人ですか?(※ブロークバックマウンテン)って疑うくらい人相が違う。
物語の中盤になるとトゥーフェイスも登場。
序盤で丁寧にキャラクターを描いているからこそ、正義が闇落ちする瞬間が光る。
アーロンエッカートのコイントスは自分の命すら天運に委ねる絶望が描かれていて良かった。
魅力的なヴィランに挟まれてバットマンがくすんでしまうのでは?と危惧していたけど、絶望しても人を信じようとする心がウェインには残っている。
それが、バットマンになるかヴィランになるかの違いだ!と感涙してしまう。
レイチェルも本当、早い者勝ちだったよ。
手紙を渡さないアルフレッド。
アルフレッドはバットマンシリーズの良心担当だよね。一番ブレない。
自分の世界を取り巻く人間が善良なら、人を信じていられる。
一番信じて欲しい相手が自分の正体を知っていてくれる。
些細なことかも知れないけど、一番難しい人間関係を続けていく力。
人を信じようとする力が世界を変えうるかも知れないと希望を持てるラストだった。
円盤は持っていないけど、定期的に見返したくなる良作。
もちろん、胸を張って人にオススメできる。
劇場で観てから、何度も見返すくらい素敵な作品です。
外道にしか断てぬ外道
このたびのIMAX公開の機会に観賞
自分のとこはIMAXレーザーのシングルなので
完全フルサイズではないと思います
バカみたいに予算かけてドッカンドッカンやる迫力は
IMAXで更に高まっていました
個人的にはバットマンはティム・バートン版の
印象が強くあれこそバットマンだってと思ってましたが
ダークナイトはそこへきて大型爆弾でした
やはりージョーカーの純粋に「悪」でしかない存在は強烈
金が欲しいとか何か根拠のある悪ならどこか隙がある
ところですがジョーカーは全くない
逆に正義の側の人間も信念を揺るがす力をも持つ
ある意味最強なんじゃないかという有様を見せつけます
本当に吹っ飛ばした病院
本当にひっくり返したトレーラーのシーンも
見応えありました
名作はやっぱりこういう機会にスクリーンで
観ておきたいなと改めて思いました
痺れる。とことん。
もう、いきなりだもんなぁ。知らんかったもんなぁ。ダークナイトやります、IMAXです、4DXです、だとお? この誘惑に勝てると思う?と言う事で、無抵抗でIMAX選択。コロナ明けリバイバルで一番混んでたのはローマの休日だったけど、それに次ぐ人の入りでした。
緊迫感の持続。鬼畜ジョーカーのトラップで、一時もココロ休まらないし、低音響かせる音楽の迫力。つきまとう恐怖感。ノーランの世界観がIMAX効果で全部2倍になった気がする。
と。やっぱりジョーカーは、こうでなくっちゃ!
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これが公開された2008年は訳アリで、映画館から遠ざかっていましたゆえ、劇場では見てないんです。ぶっちゃけて言うと、タイに居たんです。タイ語字幕で英語の映画見ても、訳わからんやないですかw
しかし(多分)翌年には海賊版のDVDが出回りました。即買いました、安いし。家で見ようとしましたが、バッタもんのコピーなので「字幕」の言語が選べません。ハングル字幕で見ました。笑えまっせ、ハングル字幕!よって、まともに見たのは帰国後の2012年か2013年、レンタルのDVD、自宅の42型の画面。だからだからだから。今回、IMAXで見れて本当に幸せです!
市民に受け容れられているとは言い難く、苦悩を抱えるヒーロー。容赦なく攻撃を実行し、忖度無く冷徹なヴィラン。一番失いたくなかった人を守れなかったヒーロー。誰も信用できない世界への絶望感と、それを否定するのが「人々の人間性」であったという「お花畑」にしてクールな決着の付け方。
起爆SWを押すと、自分の乗っているフェリーが爆発するのかと思ってたら。「10分前にすべきことを俺がやる」でポイ。「誰もやらないから俺がやる」も静かに起爆SWを戻す。それを見守る人々。
特別な道具も力も無い、無力な人々の覚悟と勇気こそが最強
ヒーローものの子供っぽさを上手く隠ぺいする寒色の世界。容赦なく命を奪う犯罪者。あまりにも残酷なフェイク。人間性を問うオチも含め、もう、何から何まで最高!次は4DX行こうか、もう一回IMAXか考え中w
アメコミ映画では最高部類
勧善懲悪のティーンエイジャー向けアメコミの領域を超えている。バットマンは悩み、ジョーカーは弱みに付け込む。正義の味方も実は過激で傲慢だったし、最愛の人を亡くす。傷心のバットマンにヒーローの華やかさはない。強さと弱さに正直で、つい応援したくなるヒーロー像だった。
ジョーカーはジャック・ニコルソンの喜劇的な狂気さはなく、不気味で恐ろしく新鮮だった。アカデミー賞も頷ける。
バッツとジョーカー。永遠に投げ続けられる両表のコイン…🃏 今なお語り継がれる、アメコミ映画の金字塔!!
“闇の騎士“バットマンの戦いを描いたアメコミヒーロー映画『ダークナイト』トリロジーの第2作。
ゴッサムの街に突如として現れた謎の男「ジョーカー」。次々と凶悪な犯罪を引き起こす彼の狂気が、次第にバットマンを追い詰めていく…。
監督/脚本/製作/原案はサー・クリストファー・ノーラン,CBE。
新たに脚本に加わったのは、『プレステージ』のジョナサン・ノーラン。
○キャスト
ブルース・ウェイン/バットマン…クリスチャン・ベール。
アルフレッド・ペニーワース…マイケル・ケイン。
ジム・ゴードン…ゲイリー・オールドマン。
ルーシャス・フォックス…モーガン・フリーマン。
ジョナサン・クレイン/スケアクロウ…キリアン・マーフィ。
謎の怪人ジョーカーを演じるのは『ロード・オブ・ドッグタウン』『ブロークバック・マウンテン』の、名優ヒース・レジャー。レジャーは本作の公開を待たずして亡くなってしまったが、ジョーカーを熱演したことにより、死後オスカーを獲得した。
ジョーカー一味に襲撃される銀行の支店長を演じるのは『アルマゲドン』やテレビドラマ『プリズン・ブレイク』シリーズのウィリアム・フィクナー。
ゴッサム・シティの地方検事、ハービー・デントを演じるのは『エリン・ブロコビッチ』『幸せのレシピ』のアーロン・エッカート。
音楽はハンス・ジマー。
👑受賞歴👑
第81回 アカデミー賞…助演男優賞(レジャー)、音響編集賞!✨
第66回 ゴールデングローブ賞…助演男優賞(レジャー)!
第4回 オースティン映画批評家協会賞…作品賞!
第32回 日本アカデミー賞…最優秀外国作品賞!
第52回 ブルーリボン賞…外国映画賞!
『バットマンビギンズ』(2005)の続編なのだが、そのクオリティは正直比べ物にならないほどに向上(決して前作が悪い訳ではないが…)!
その要因は何か…?そんなものは言うまでもなく、ヒース・レジャーの演じる〈犯罪界の道化王子〉ことジョーカーが存在しているからである!
ジョーカーは本作のメイン・ヴィランであるが実はスクリーンに登場している時間はそんなに長くない。150分の上映時間に対して30分くらいだと思う。にも拘らず、この映画のインプレッションの全てを持っていってしまう程の圧倒的な存在感。彼の前では、バットマンもトゥーフェイスも、しれっと配役が変わっているヒロインのレイチェルも脇役と言って良い。
誰もが口を揃えて言うことだが、これは自分も言わせてもらいたい。ヒース・レジャーの演技、ヤバすぎるっ!💥💥💥
喋り方から姿勢、仕草、目線まで完璧にジョーカーを演じ切っており、この役に取り憑かれたことが彼の死を招いたという都市伝説じみた通説も信憑性を持つほどの恐ろしさ、異様さを放っている。
ジョーカーは常に人間の本質を問い詰める。彼は欺瞞に満ちた文明を許さない。彼の愛するものは人間の心の奥底に眠るケイオスと悪趣味なジョークだけ。
だからこそ彼はバットマンを愛してやまない。
自らと同じく暴力にまみれた狂気と、コウモリのコスチュームに身を包むという悪趣味なジョークを持ち合わせている存在だからだ。
恐怖により悪を滅しようとするバッツ。恐怖により人間の本質をあらわにしようとするジョーカー。
ベクトルは正反対だが、「恐怖」を用いることにより自らの野望を達成しようとする姿勢は共通している。
彼らは正に表裏一体、全く同じデザインが施されたコインの様なものなのだ。
この2人の関係を暗示する様に、両表のコインにより運命を決めるトゥーフェイスことハービー・デントをシナリオに組み込んでいる所が恐ろしく上手い!完全にジョーカーに喰われ、影が薄くなってしまったトゥーフェイスだが、この映画にとって絶対に必要なキャラクターなのです!…まぁもうちょっと悪役としての活躍があっても良いとは思うけど。彼は5人殺したらしいけど、どれだけ数えても4人までしかわからない。あと1人は誰?
ヒロインが殺されるという普通の映画ならトラウマものの衝撃がもたらされるのだが、そんなことどうでも良くなる程にジョーカーの策略が鮮やかすぎる。
極悪非道で悪趣味な計画を成し遂げた彼が、車の窓から身を乗り出し気持ち良さそうに風を浴びるシーンでの爽快感は一体なんなのだろう。
金や名誉には目もくれず、自分の信念を貫き通す希代の悪党に少なからず憧れを抱いてしまうからだろうか?
全ては彼の掌の中で起こる出来事だったのだが、最後の最後で人間の良心が彼の策略を打ち破る。
ここでのヒースの演技の巧さが凄い!自分の計画が失敗したと分かった瞬間に、凄く小物っぽくなる。
あの大胆不敵だったジョーカーの格が落ちることで、バッツにボコボコにされたわけでもないのにも拘らず、ジョーカーの完全敗北が観客に伝わる。ここの演技&演出の巧さが素晴らしいのです!
香港パートの退屈さとか、前作同様アクションシーンの撮り方があまり上手くないとか、犬にやられるバッツが情けないとか、多少の傷はあるもののそんなことはどうでも良くなるほどの魅力がこの映画にはある!
名著「キリングジョーク」に寄せられた、アーティストであるティム・セイルの言葉を借りるなら、
「いくらなんでもクールすぎるぜ、だろ?」
マイベストムービー
生涯何百本と観てきた映画作品の中でもトップクラスに入るほど大好きなマイベストムービー。
今秋公開予定のTENETを記念してIMAXで上映との事なので観に行った。
2時間半を超える映画だとどこかでダレるシーンがあってもおかしくないのにこの作品は最初から最後まで見入ってしまい楽しめる。本当に凄い作品だ。
その理由としてはジョーカー、バットマン&ブルースの魅力はもちろんのこと、ゴードン、ハービー、レイチェル、アルフレッド、フォックス等々メインキャラクター以外にも魅力が満載で彼らの今作内でも移りゆく心情描写なども丁寧に描かれている為飽きを与える隙がないんだと思う。
そしてこの作品のメインテーマである、「正義と悪」、「光と闇」これを分かりやすくそして考えさせながら観られるから楽しい。
異なる存在であるが誰しもこの対する性質を持っていると思う。
もちろん誰もが光を求め、正義となることを求めて生きていくわけだが自分が信じる正義が世間や社会に否定され、光を失った時どんなに高潔な人物でも簡単に闇に呑まれ悪となりえる。
これを自分の心の奥にある正義と悪の狭間をこの作品を観てると刺激される。時としてこの作品内で描かれている悪描写に心が踊らされてしまう場面もあるからまた面白い。
ダーティーな描写が多く観てない人は難しそうな印象を持ってる者が周囲にもいるがこの作品は決してそんな作品ではない。描写としては分かりやすく、気づくと自分の心の底が踊らされているそんな作品であるためまだ観ていない人はぜひ観てほしいものだ。
最後に今回のリバイバル上映では、TENETの本編も放映された。
5〜6分くらいだったのかな。全然内容は隠されたままだが惹きつけられるシーンであった。
TENETの公開がとても楽しみである。
なんとも言えない観後感。役者はいい、ストーリーは稚拙
U-NEXTにて視聴。
高評価が多く期待していただけに、ストーリーの雑さが目立ち残念。
「わざわざ見る価値は無かったな」という感想。
○Good point
ジョーカーを演じたヒースレジャー。『本当に狂ってるんじゃないか?』と思わせるほどの圧巻の演技は、単なる悪役じゃない奇人を、これでもかというほど表現している。
また、2艘のフェリーのシーンでは"善:悪"の対比を示しつつも、その中に人間の良心を希望として描く上手い魅せ方だった。
●Bad Point
ジョーカーの都合の良いように進んでいくストーリー。バットマンが人殺しをしない主義、続編がある以上ジョーカーを殺さない(殺せない)シナリオなのは分かるが、観てる方としたら何の納得もいかないご都合主義のオンパレード。
狂っていても人を従わせ、思い通りに人々を手玉に取っていく知能やカリスマ性が一切描かれていない。その場の思いつきで行動する狂人に忠誠誓うマスク軍団はバカなのかな?きびだんごでも食わされてんのかな?
そこが設定としてもう少し入ってると、ストーリー全体の浮き足立った印象は変わったと思う。
◉Others
映像は及第点だが、建物のド派手な爆発は金掛けてんなぁーと思った程度。
ツーフェイスの善人から闇落ちへの経緯や表現が浅い。自分の正義は運だ、なんだとコイントスしてたが「ほら両面表から表裏のコインになったよ!これで心までツーフェイスだよ!!」と、、もう察してくれ感が寒い寒い。
ストーリー諸々なら☆2程度だが、亡きロジャーの渾身の演技に敬意を表して☆は3つ。
タイトルなし(ネタバレ)
船の二択のシーン、終わってから冷静に考えたら投票してないで川に飛び込んで逃げればいいと思いついた。が、見てる間は全然思いつかなかったあたり自分もジョーカーの狂気に呑まれてたらしい…。所々小物っぽくも見えるけどやっぱり狂ってるキャラクターだ。
人の良心を信じる困難さと気高さ
※いつも以上の長文注意です
『JOKER』公開にかこつけて久々に『ダークナイト』
を鑑賞したが、思えばレビューも書いていないので、
折角だしジョーカー成分濃い目でレビューしてみる。
今観ても全く色褪せてるように思えないけど、
思えばもう11年も前の映画なんですよね……。
クリストファー・ノーラン監督が手掛けた
バットマン3部作の2作目にあたる本作。
前作『バットマン・ビギンズ』も"恐怖で悪を抑圧する
正義"というダークなヒーロー像、リアリスティックで
犯罪映画のような作風が従来のアメコミ映画化作とは
一味違って好みだったが、続く『ダークナイト』は
いわゆる"ヒーローアクション大作"という枠を完全に
逸した社会派サスペンスアクション大作へと異形の進化を
遂げており、当時劇場で観終えた際、一緒に観た友人と
「うわ、なんやこれ……」「すっげ、なんやこれ……」
「いや、うわ、え、なんやこれ……」と大変に豊かな
ボキャブラリーで議論を交わしたのを覚えている。
...
ひたすらリアル路線のアクション、そして全く勧善懲悪
にならないヘヴィな物語展開ゆえ、アクションエンタメ
としての爽快感は犠牲にせざるを得なかった本作だが
(ノーラン監督もアクション畑出身では無いし)、
それでも前作以上にアクションはアップグレード!
おまけにアクションの合間に細かなどんでん返しを
いくつも仕込んであるので、ハラハラ感がハンパない。
人質が敵に偽装され、バットマンとSWAT部隊とが
戦うハメになるクライマックスのビル突入シーンや
市長襲撃シーンのピリピリした緊張感等も良いし、
病院まるまる爆破倒壊させる見せ場にも口あんぐり。
白眉はやはり、中盤の護送車襲撃シークエンス!
大型トレイラー&ロケット砲での大破壊追撃!
バットモービルでの猛烈粉砕チャージ!
変形! 射出! バットポッド爆誕!
大型トレイラーの垂直"縦"転!
"C'mon, C'mon, HIT ME!"の名台詞!
機転を利かせろ死んじゃいないぜゴードン警部!
ここだけでいくつ名場面ぶち込むんだオイと
鳥肌立ちっぱなしになるくらいに物凄かった。
...
アクションスケールもサスペンスも前作以上だが、
キャラクター達の衝突と葛藤はそれ以上。
最大の魅力はやはり、故ヒース・レジャーが
全身全霊で演じ切った最恐ヴィラン・ジョーカー!
アカデミー賞級キャストだらけの本作だが、彼の
ジョーカーは主役のバットマンすら完全に呑んで
映画全編の空気を支配している。
裂けた口をくちゃくちゃ鳴らす仕草、
相手の神経を逆撫でしまくるジョーク、
だが全く笑っていないその真っ黒な眼。
アルフレッド曰く、
“ただ世界が燃えるのを見たいだけの男”。
人の本性はエゴの塊と信じ、それをさらけ出させる
ことを至高の悦びとする彼にとって、高潔な正義を
振りかざすバットマンは最高に壊しがいのある玩具だ。
悪人に恐怖を植え付けることで悪を制してきた
バットマンだが、彼がいくら脅し、殴り付けても、
ジョーカーは少しも恐怖の色を見せないどころか
ますます愉しげに彼を嘲笑い続け、こう言い放つ。
「あんたが俺を完成させてくれるんだ」
正義の名の元に、力と恐怖で悪を押さえ続けても、
それに耐え抜くための知恵と力を付けた悪が現れ、
同時にその争いに巻き込まれる者が増えてゆく。
そして進化した悪を止めるため、正義の側が
倫理やモラルを侵すようになっていく
(全市民の通信傍受など"正義"と呼ぶには危う過ぎる)。
正義が悪を育み、更なる犠牲と憎悪を生み出すなら……
果たしてそれは本当に“正義”と呼べる代物なのか?
“正義”を名乗る側と“悪”とされる側、
一体どちらの罪がより重いのか?
...
本作のジョーカーをもう少し掘り下げてみる。
アメコミでは同じキャラクターが作者や年代
ごとに異なる解釈で描かれることも多いようで、
先日公開の『JOKER』も『ダークナイト』の
ジョーカーとは似て非なるものになるだろうと
いう心構えで僕は観ていたのだが、実際に両者
の立ち位置はかなり異なっていたと考えている。
思うに、『JOKER』のジョーカーは貧富の格差や
社会的弱者を虐げる社会に対する市井の人々の
怒りを体現するような存在だが、『ダークナイト』
におけるジョーカーは市井の人々が抱く"恐怖"が
そのまま人格を得たような存在だ。
本作のジョーカーは相手の暴力に更なる暴力で応える。
カネにも権威にも興味がない。交渉にも一切応じない。
資金も技術も潤沢な相手に対し、安価な材料で
最大効果の物理的/精神的ダメージを与える
(「俺はダイナマイト、火薬、ガソリンが好きでね。
こいつらの共通点が分かるか? 安いんだよ」)。
一般市民をも標的にするため、どこにでも姿を現す。
安全圏といえる場所はどこにもない。
神出鬼没、交渉不能、そして無差別。
ジョーカーの目的とは異なるが、ジョーカーが
与える恐怖それ自体は、9.11から連綿と続く
無差別テロに対する恐怖に非常に似ている。
『バットマンビギンズ』公開の2003年から
『ダークナイト』公開の2008年までの5年間で、
イスラム過激派によると見られる大規模な
無差別テロは10件以上発生している。
イラク戦争の“戦闘終結”をジョージ・W・ブッシュが
宣言したのは2003年だが、その後も戦闘状態は続き、
テロの脅威は収まるどころか世界各地に飛散した。
2005年のロンドン同時爆破テロ、2006年のスペイン・
マドリードとインド・ムンバイでの列車爆破テロなど、
政治家ではなく多数の一般市民を狙った犯行ばかり。
イラク戦争は“国対国”という大きなスケールの戦争観を
もっとミニマムで混沌としたものに変えてしまった。
ジョーカーのもたらす恐怖は、イラク戦争以降の世界
を席巻した新世紀の恐怖そのものだったのだと思う。
...
ジョーカーは恐怖と憎悪でゴッサムを
醜く利己的な社会に変えようとするが……
バットマンの力と恐怖をものともしないジョーカーを
最も動揺させたのは、ゴッサムの小さな市民だった。
無言で起爆装置を投げ棄てた囚人。
起爆装置を回せなかったスーツの男。
恐怖に晒されても、自分の良心に従った人々。
そしてバットマン自身も決断する。
彼は人殺しの汚名を被り、人々から憎まれ追われる
立場となった。自分の身を犠牲にしてでも、人々が
人間に絶望しない社会を守ることを選択した。
真実でなく嘘で築いた平和は正しいのか?という
新たな問いも頭をもたげるが……何が本当に正しいのか、
そもそも正しい決断などあるのか、常に迷いながら
進み続けるからこそ、バットマンは人間臭く
そして魅力的なのだと思う。
善か悪かの単純な二元論では括れないこの社会で、
人の良心を信じ、己を犠牲にしてでも人を救う。
『ダークナイト』は、人の良心を信じる事がいかに
困難で、そして気高い事かを見せてくれる映画だ。
<了>
タイトルなし(ネタバレ)
誰かを救う為に必死になって行動を起こしても
その行動その誰かにとっては、迷惑になっていたり
ジョーカーという敵には、人を心に語りかける言葉の力がありそのせいで善が悪に変わる。
現実でもそれほど簡単な事でも起こりうるような気がしました。
善悪の本質について考えさせられる映画です
久しぶりにいい映画を観た気がしました!
ジョーカーVS世界全て
混沌。
バットマンの仮面を剥ぐために全身全霊をかけて捨身で異常な闘いを挑んでくる。
悪が悪を裏切るのは普通。
その見せ方とテンポが切味鋭い。警官の中にジョーカーの一味がしのびこむ。デント検事が書いた裏のシナリオの裏をかいてジョーカーがバットマンに試練を与える。
ジョーカーは、ゴッサムシティに混乱をもたらしにやってきた。ピエロのマスクの下にピエロのメイクを施した狂人。金のためではない、秩序を破壊することに喜び。警察相手に身体を張って一芝居。単に面白いことをしたいだけというとんでもない男。バットマンとハービーデント、それに街のギャングたちと市警のジムゴードンを標的にし、市長、裁判官、警官、移送中の囚人、一般の市民が巻き添えを食らう。
全81件中、21~40件目を表示













