ダークナイトのレビュー・感想・評価
全414件中、141~160件目を表示
バッツとジョーカー。永遠に投げ続けられる両表のコイン…🃏 今なお語り継がれる、アメコミ映画の金字塔!!
“闇の騎士“バットマンの戦いを描いたアメコミヒーロー映画『ダークナイト』トリロジーの第2作。
ゴッサムの街に突如として現れた謎の男「ジョーカー」。次々と凶悪な犯罪を引き起こす彼の狂気が、次第にバットマンを追い詰めていく…。
監督/脚本/製作/原案はサー・クリストファー・ノーラン,CBE。
新たに脚本に加わったのは、『プレステージ』のジョナサン・ノーラン。
○キャスト
ブルース・ウェイン/バットマン…クリスチャン・ベール。
アルフレッド・ペニーワース…マイケル・ケイン。
ジム・ゴードン…ゲイリー・オールドマン。
ルーシャス・フォックス…モーガン・フリーマン。
ジョナサン・クレイン/スケアクロウ…キリアン・マーフィ。
謎の怪人ジョーカーを演じるのは『ロード・オブ・ドッグタウン』『ブロークバック・マウンテン』の、名優ヒース・レジャー。レジャーは本作の公開を待たずして亡くなってしまったが、ジョーカーを熱演したことにより、死後オスカーを獲得した。
ジョーカー一味に襲撃される銀行の支店長を演じるのは『アルマゲドン』やテレビドラマ『プリズン・ブレイク』シリーズのウィリアム・フィクナー。
ゴッサム・シティの地方検事、ハービー・デントを演じるのは『エリン・ブロコビッチ』『幸せのレシピ』のアーロン・エッカート。
音楽はハンス・ジマー。
👑受賞歴👑
第81回 アカデミー賞…助演男優賞(レジャー)、音響編集賞!✨
第66回 ゴールデングローブ賞…助演男優賞(レジャー)!
第4回 オースティン映画批評家協会賞…作品賞!
第32回 日本アカデミー賞…最優秀外国作品賞!
第52回 ブルーリボン賞…外国映画賞!
『バットマンビギンズ』(2005)の続編なのだが、そのクオリティは正直比べ物にならないほどに向上(決して前作が悪い訳ではないが…)!
その要因は何か…?そんなものは言うまでもなく、ヒース・レジャーの演じる〈犯罪界の道化王子〉ことジョーカーが存在しているからである!
ジョーカーは本作のメイン・ヴィランであるが実はスクリーンに登場している時間はそんなに長くない。150分の上映時間に対して30分くらいだと思う。にも拘らず、この映画のインプレッションの全てを持っていってしまう程の圧倒的な存在感。彼の前では、バットマンもトゥーフェイスも、しれっと配役が変わっているヒロインのレイチェルも脇役と言って良い。
誰もが口を揃えて言うことだが、これは自分も言わせてもらいたい。ヒース・レジャーの演技、ヤバすぎるっ!💥💥💥
喋り方から姿勢、仕草、目線まで完璧にジョーカーを演じ切っており、この役に取り憑かれたことが彼の死を招いたという都市伝説じみた通説も信憑性を持つほどの恐ろしさ、異様さを放っている。
ジョーカーは常に人間の本質を問い詰める。彼は欺瞞に満ちた文明を許さない。彼の愛するものは人間の心の奥底に眠るケイオスと悪趣味なジョークだけ。
だからこそ彼はバットマンを愛してやまない。
自らと同じく暴力にまみれた狂気と、コウモリのコスチュームに身を包むという悪趣味なジョークを持ち合わせている存在だからだ。
恐怖により悪を滅しようとするバッツ。恐怖により人間の本質をあらわにしようとするジョーカー。
ベクトルは正反対だが、「恐怖」を用いることにより自らの野望を達成しようとする姿勢は共通している。
彼らは正に表裏一体、全く同じデザインが施されたコインの様なものなのだ。
この2人の関係を暗示する様に、両表のコインにより運命を決めるトゥーフェイスことハービー・デントをシナリオに組み込んでいる所が恐ろしく上手い!完全にジョーカーに喰われ、影が薄くなってしまったトゥーフェイスだが、この映画にとって絶対に必要なキャラクターなのです!…まぁもうちょっと悪役としての活躍があっても良いとは思うけど。彼は5人殺したらしいけど、どれだけ数えても4人までしかわからない。あと1人は誰?
ヒロインが殺されるという普通の映画ならトラウマものの衝撃がもたらされるのだが、そんなことどうでも良くなる程にジョーカーの策略が鮮やかすぎる。
極悪非道で悪趣味な計画を成し遂げた彼が、車の窓から身を乗り出し気持ち良さそうに風を浴びるシーンでの爽快感は一体なんなのだろう。
金や名誉には目もくれず、自分の信念を貫き通す希代の悪党に少なからず憧れを抱いてしまうからだろうか?
全ては彼の掌の中で起こる出来事だったのだが、最後の最後で人間の良心が彼の策略を打ち破る。
ここでのヒースの演技の巧さが凄い!自分の計画が失敗したと分かった瞬間に、凄く小物っぽくなる。
あの大胆不敵だったジョーカーの格が落ちることで、バッツにボコボコにされたわけでもないのにも拘らず、ジョーカーの完全敗北が観客に伝わる。ここの演技&演出の巧さが素晴らしいのです!
香港パートの退屈さとか、前作同様アクションシーンの撮り方があまり上手くないとか、犬にやられるバッツが情けないとか、多少の傷はあるもののそんなことはどうでも良くなるほどの魅力がこの映画にはある!
名著「キリングジョーク」に寄せられた、アーティストであるティム・セイルの言葉を借りるなら、
「いくらなんでもクールすぎるぜ、だろ?」
マイベストムービー
生涯何百本と観てきた映画作品の中でもトップクラスに入るほど大好きなマイベストムービー。
今秋公開予定のTENETを記念してIMAXで上映との事なので観に行った。
2時間半を超える映画だとどこかでダレるシーンがあってもおかしくないのにこの作品は最初から最後まで見入ってしまい楽しめる。本当に凄い作品だ。
その理由としてはジョーカー、バットマン&ブルースの魅力はもちろんのこと、ゴードン、ハービー、レイチェル、アルフレッド、フォックス等々メインキャラクター以外にも魅力が満載で彼らの今作内でも移りゆく心情描写なども丁寧に描かれている為飽きを与える隙がないんだと思う。
そしてこの作品のメインテーマである、「正義と悪」、「光と闇」これを分かりやすくそして考えさせながら観られるから楽しい。
異なる存在であるが誰しもこの対する性質を持っていると思う。
もちろん誰もが光を求め、正義となることを求めて生きていくわけだが自分が信じる正義が世間や社会に否定され、光を失った時どんなに高潔な人物でも簡単に闇に呑まれ悪となりえる。
これを自分の心の奥にある正義と悪の狭間をこの作品を観てると刺激される。時としてこの作品内で描かれている悪描写に心が踊らされてしまう場面もあるからまた面白い。
ダーティーな描写が多く観てない人は難しそうな印象を持ってる者が周囲にもいるがこの作品は決してそんな作品ではない。描写としては分かりやすく、気づくと自分の心の底が踊らされているそんな作品であるためまだ観ていない人はぜひ観てほしいものだ。
最後に今回のリバイバル上映では、TENETの本編も放映された。
5〜6分くらいだったのかな。全然内容は隠されたままだが惹きつけられるシーンであった。
TENETの公開がとても楽しみである。
宿敵ジョーカーとの闘い!心理戦!
どこまでも深い闇
バットマンから名作が生まれた
監督の手腕はとでも大きいと思う一作。勿論出演者全てパーフェクトな演技で何度でも見れる。
個人的にはクリスチャンベール好きなので推しなんだけど、主役を食ってしまったヒースレジャーが凄すぎ。
映画はまさに狂気と正義が絡み合い、見事えたっぷりな名作です。
画面にはヒースの狂気が画面一杯に溢れ、初見の時は怖かったそれ程リアルでヒースは凄かった。
見応えあった!苦しいくらい
ジョーカーの絶対悪に魅了される
疾走できる者だけにとどく『ダークナイト』
『ダークナイト』には、人は描かれていない。描かれているのは、ゲームだ。
人の行動原理になぞらえたキャラクターたちが、あたかも人のように振る舞う。正義とか悪とかという観念がゲームの進行させるアイテムだが、なぜバットマンは体も心も傷つきながらも正義を貫き通すのか、なぜジョーカーは残虐に悪を楽しむのか、それは描かれないし描く必要もない。
そして見る者は、怒りや恐怖への共感ではなく、ストーリーと共に疾走できるかどうか、が試される。残念ながら、私は走り始めて間もなく振り落とされました。
映画『ジョーカー』を観て、『ダークナイト』にさかのぼったのだが、改めて『ジョーカー』の特異さを感じる。それは狂気へと至る心の変遷を見事に描いた作品だ。
ただ、『ダークナイト』が秀逸な点は、映像の美しさだ。ブルース・ウェインのパーティーのシーンでは、レンブラントの絵画が思い浮かんだ。ライティングと画質(ビデオではなくフィルム?)の妙だろうか。
1966年から68年に作られたテレビドラマ『怪鳥人間バットマン』では、牧歌的な勧善懲悪が描かれていた。
すでにアメリカはベトナム戦争の泥沼にはまっていたのだが、1939年に作られたコミックの映像作品『怪鳥~』には、その影はみじんも感じられない。人々はアメリカの正義を信じ、あるいは信じたいと願い、バットマンにそれを投影していたのだろう。
しかし、2008年の『ダークナイト』では、バットマンの姿に痛々しさすらある。
時代背景はイラク戦争とアフガン紛争。終わりがない戦いの渦中でアメリカ軍は、アメリカが言うところの正義をなせばなす程、誤爆とやらで民間人を犠牲にし、テロを誘発し、混沌をもたらし続けていた(過去形では語れないのだが)。
まさしく、バットマンは悩めるアメリカの体現だ。いや、それどころかジョーカーへの憧れまでも・・・。
作り手にそうした意図があるか、否かに関係なく、人々に受け入れられるものを作る時、それは時代の状況を反映せざるを得ない。アメリカのみならず、世界は価値観の行き詰まりに苦しんでいる。
なんとも言えない観後感。役者はいい、ストーリーは稚拙
U-NEXTにて視聴。
高評価が多く期待していただけに、ストーリーの雑さが目立ち残念。
「わざわざ見る価値は無かったな」という感想。
○Good point
ジョーカーを演じたヒースレジャー。『本当に狂ってるんじゃないか?』と思わせるほどの圧巻の演技は、単なる悪役じゃない奇人を、これでもかというほど表現している。
また、2艘のフェリーのシーンでは"善:悪"の対比を示しつつも、その中に人間の良心を希望として描く上手い魅せ方だった。
●Bad Point
ジョーカーの都合の良いように進んでいくストーリー。バットマンが人殺しをしない主義、続編がある以上ジョーカーを殺さない(殺せない)シナリオなのは分かるが、観てる方としたら何の納得もいかないご都合主義のオンパレード。
狂っていても人を従わせ、思い通りに人々を手玉に取っていく知能やカリスマ性が一切描かれていない。その場の思いつきで行動する狂人に忠誠誓うマスク軍団はバカなのかな?きびだんごでも食わされてんのかな?
そこが設定としてもう少し入ってると、ストーリー全体の浮き足立った印象は変わったと思う。
◉Others
映像は及第点だが、建物のド派手な爆発は金掛けてんなぁーと思った程度。
ツーフェイスの善人から闇落ちへの経緯や表現が浅い。自分の正義は運だ、なんだとコイントスしてたが「ほら両面表から表裏のコインになったよ!これで心までツーフェイスだよ!!」と、、もう察してくれ感が寒い寒い。
ストーリー諸々なら☆2程度だが、亡きロジャーの渾身の演技に敬意を表して☆は3つ。
トロッコ問題
レジャー氏の怪演で有名な映画。でも、それだけじゃない。
誰を助けて、誰を犠牲にするのか。
そして、その”誰”の中に、自分が、自分の大切な人がいたら…。
何がトリガーなのか。
すべてのカードが手元にあるわけではない。
相手が持っているのは?
まだ伏せられている山にあるのは?
誰が信用できて、誰が罠を仕掛けてくるのか、誰が勝ちを急ぐのか…。
そんなゲームの中心にいるのは”ジョーカー”。
”正義”そんな言葉が上ずってくる。状況によって変わる?変わらない?
誰が決める?それが正義だと。
”悪”。”悪””悪”…。それでさえ、状況によって変わる?変わらない?
ジョーカーの狂気。
バットマンの実像をさらして、脱価値したいんじゃない。
バットマンすらおもちゃ。バットマンを使って、人々が右往左往する姿が面白い。追い詰められていく姿が面白い。
誰かが苦しんでいる姿が面白い。そう追い込むことが面白い。
反社会性パーソナリティ障害。程度の差こそあれ、パワハラ…身近にもいる輩。
そんなジョーカーの作り出した設定の中で右往左往する人々・もがき苦しむ人々。
バットマン・ゴードン・デント然り。
渋めのおじさまーアルフレッドとルーシャスのスタンスは揺るがない。二人の信念は対極にあるのだが。
目的のためなら手段を選ばぬアルフレッド。
目的のためとはいえ、”その”手段に異を唱えるルーシャス。
そんな人間模様が、確かな演技力を持つ役者によって展開される。
レジャー氏があれほどの怪演をしていなかったら、よくある人間ドラマになっていただろう。
ベイル氏が、エッカート氏が、オールドマン氏が人間臭くなかったら、ジョーカーの異質さが際立たない。
ケイン氏の、フリーマン氏の飄々としながらも落ち着いた演技がなければ、騒がしいだけの映画になっていただろう。
そして、名もなきゴッサム市民、ジョーカーの部下でさえの、普通の狂気が、町全体の混乱を際立たせる。
おっと、こんなところにマーフィ氏が…。
だが、人間模様だけではない。
息の根が止まるような激しいアクション。爆発。
それでいて、車上に着地するときや頭から落下するときのバットマンの美しさ。
次から次に展開していって、あっという間と感じるか、盛りすぎで食傷気味となるかは、体調もしくは好み次第。
そんな緊迫した物語の舞台。高層ビルが林立する雲の上。宝石箱をひっくり返したような煌びやかな夜景。
なんて映画だ。
きたージョーカーやべぇー
タイトルなし(ネタバレ)
船の二択のシーン、終わってから冷静に考えたら投票してないで川に飛び込んで逃げればいいと思いついた。が、見てる間は全然思いつかなかったあたり自分もジョーカーの狂気に呑まれてたらしい…。所々小物っぽくも見えるけどやっぱり狂ってるキャラクターだ。
ヒースレジャー最高!
痺れる!!!
三つ巴
2019年の「ジョーカー」を観て、いてもたってもいられず、再三の視聴。
豪華俳優陣による人気コミックの映像化は、圧巻の一言です。
今作の主人公は、バットマンであるブルースはもちろん、彼と敵対するカリスマ的悪役であるジョーカー、街を平和にするために奮闘する新米検事のハービーの三人であり、彼らのそれぞれの行動を追うようなストーリー構成には、すこし見逃すと混乱してしまいそうになりますが、俳優陣の熱演がそれをさせないほど見入ってしまう、紛れもない傑作でしょう。
とくに、ジョーカーを演じた、今は亡きヒース・レジャーの演技は最高です。大胆不敵、という言葉を体現したような存在であるジョーカーの狂気や軽妙さを、ものの見事に表現しています。彼の撮影における裏話(アドリブやメイクへのこだわり)を知るにつれて、この作品の魅力が増していき、いつ観ても、何度観ても飽きることがありません。
良いのはジョーカーだけ
ジョーカーすごい
全414件中、141~160件目を表示