「分かります、分かりますが。。」ダークナイト A Lonely DINOSAURさんの映画レビュー(感想・評価)
分かります、分かりますが。。
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もう兎に角聞こえてくるのは「アメコミ映画を変えた!」「ジョーカーやべぇ」「ノーラン凄い」と言った絶賛たち。自分も劇場で数回観たし、サントラも買ったし、DVDも持ってました。が、当時も抱いていた微かな違和感。そして久しぶりに観てみるとその違和感が浮き彫りになってきて、最終的にマイランキングからは外れました。で、その違和感は何だったのか。
まず、アメコミの世界観を限りなくリアルに落とし込む姿勢。自分の中ではコミックはあくまでコミックの世界感であって欲しい。バートン版は奇の世界観があって、現実とはいい具合に距離感が生まれてその世界に入っていけたんですが、ノーラン版はどこまでも我々の住む世界に肉薄しようとする。そこで縦横無尽に躍動するのがジョーカーやトゥーフェイスなんですが、いやあんな造形の敵が現実的かと。ジョーカーはその犯罪組織の規模が謎だし、そう安易と色んなとこに爆弾仕掛けられますかね。トゥーフェイスは顔半分あんな焼け方するか?って言う。これがバートン版であればすんなり入ってくるんですが、前述の通りあくまでリアルの世界に落とし込んでるし語り口も真面目なので、何かどっち付かずなんですよね。
次、バットマン。わざわざ変身して犯罪を撲滅しようと躍起になる男にどうしても感情移入できない。ビギンズも観ましたけど、何か普通におとり捜査官とか、犯罪組織に身を置きながらも自分の正義を貫く孤高の男の方がいいと思ってしまった。それじゃバットマンにならないんですけど。
最後、ノーラン。やっぱこの人合わない。
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