第9地区のレビュー・感想・評価
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セリフはすべてアドリブ
アカデミー賞に作品賞、脚色賞、編集賞、視覚効果賞にノミネートされたとあって気になってた作品
情報を全然いれないで見たから最初の衝撃がすごかった
ドキュメンタリー風の撮り方でいかにもありそうなのに設定がおもしろすぎる
B級映画でありSF映画でありコメディでもある
とにかく驚くのが視覚効果!
ラストまで飽きることなく思わず見入ってしまった
苦手なひとには苦手なタイプの映画
賛否両論だろう
主人公のセリフがすべてアドリブってのが一番の驚き
そういう目線で見たらもっとおもしろいかも
見る人によって…
衝撃の話題作というだけに期待は高いものでした。
確かに今までにないエイリアン系の映画で斬新でした。
舞台も南アフリカでアパルトヘイトとエイリアンの差別が重なって見えもしました。
個人的にはエイリアンよりも人間のエイリアンに対する絶対的な拒絶の方が怖いと思いました。
まぁ何だかんだいっても昆虫嫌いな人やネバネバ系が苦手な人にはつまらないと感じてしまうでしょうが。
結局見る人による映画でした。
制作サイドが楽しんでいるのがわかる
制作サイドが楽しんで映画を創っているのが伝わってくる。
今までに無い新たな異星人と人間との関わりを描いている。
ドキュメンタリータッチで描くことであたかも実際に起こっているような臨場感と迫力がある。
テーマとして人間の差別意識や異者の廃絶、そして利己心、必然として南アフリカというロケーションになったように思う。
ハリウッド的で無いアクションシーンが新鮮だ。
娯楽SFとして新たな一面を開拓した作品。
SF好きにはたまらん!
面白い。SF好き!ロボット好き!機械好き!な私には萌える作品でした。。。が見る人によっては嫌悪感をもたれるかもしれませんね。SFもので宇宙人が襲来してくる映画はたくさんあるのですが、新しい発想だと思いますし、特に広告がよかった。個人的には、最後操縦したロボットがかっこよかったー!すげーかっこいいおもちゃを見つけたような気がして少年に戻れました(^^)
いいアイディアで終わっていない映画
2010年に見た映画の中でアイディアが面白かったものと言えばこれと「ハングオーバー」。これは事前情報でエイリアンが登場する擬似ドキュメンタリーと知っていたが、それ以上のものがあった。
主人公のヴィカスは当たり前だが前半と後半では大きく違う。前半のいかにもな事なかれ主義の役人風の仕事振りと、事件に巻き込まれる後半の必死さの対比がいい。前半で彼の性格とエイリアンたちの汚い姿と差別(ここはとうぜん舞台である南アフリカのアパルトヘイトと重ねる)をきちんと描くことで、後半が引き立つ。後半のヴィカスは前半と逆の立場に置かれ、追われる(差別される)側にまわる。そこで差別されるとは何かに気付き、人間が考えるより良いエイリアンがいることが分かる。この価値観の転換は前後半のつながりも見事だ。
もちろんアクション映画として楽しめる。銃撃戦も良いが、パワード・スーツは男子の夢。そこに日本のアニメの影響とも言われる派手なシーンまで付けてくれたのだから言うことない。思わず脱力してしまうエイリアンの持つ時間感覚などユーモアも忘れないのも良い。
底抜けに楽しい作品、いや奥深いかも。
巧くやられました。
エイリアンモノかと思いきや、一筋縄ではいかない作品。
どうしても舞台が南アだから、人類とエイリアンの間にアパルトヘイトを真っ先に想像する。
それをうまいこと料理してるのがこの作品の魅力のひとつかもしれない。
製作サイドが、それを押し付けてないのも良い。
そして、なんといってもヨハネスブルグ住民たちの無法ぶり(特にギャング団)が突き抜けている。これが、素敵なスパイスになり、おいおい、凄いことになってんなという状況にリアリティを与えている・
この作品の舞台がニューヨークだったら、こうはいかなかっただろう。
主人公が小市民・小役人風というのも良かった。
気がついてみれば、えらいアクション映画になっていて、いつのまにか「ロボコップ」に出てたようなロボに主人公が乗っており、「トランスフォーマー」みたいな映画になってしまい、エイリアンの方に感情移入してしまいそうになるのは「アバター」みたい・・・。
TVニュース風に見せるのは「ロボコップ」風であり、「スターシップ・トゥルーパーズ」風であったり、人の腕や体がスイカのように吹き飛ぶのはポール・バーホーヴェン風(先の2作品はポールさんだしね)だったりと、個人的にはこういう映画は大好きな部類に入っちゃう感じでした。
最後の1シーンは余計だったかなと思います。
これを面白いとは思わない…
この作品の評価は二分されていますね…正直自分にはB級いや、C級映画にしか思えませんでした。
内容は1.0の評価ですが映像の面白さで0.5足された結果です。
宇宙人侵略物で面白い作品は難しいですね…ハードルを下げて見ると良いかもしれません。
心に何かを残していく秀逸作
まず初めに、この映画は、スプラッターやグロテスクな生物が苦手な人は見ないほうがいいです。
苦手じゃない人は、一度見てみることをお勧めします。
きっと衝撃を受け、記憶に残ることと思います。心に何かを残していく作品だと思います。
前半は、この映画の舞台(南アフリカ)がどういう状況にあるかを報道番組風に紹介するものでした。
ところが後半はもう、主人公(ヴィカス)の体がエイリアン化していく恐怖感に完全にのまれました。どこか「ザ・フライ」を思い出させるような感じでした。
エイリアンを虐げ、支配する人類。
人間がいかに自己中心的で、その内面には支配欲と残虐性が隠されているか、思い知らされるような内容となっています。
自分の身が人間に戻ることだけを優先していたヴィカスが、最後に、クリストファー・ジョンソン親子を逃がそうとする…。
あの場面は忘れられません。
自己犠牲の精神は、たとえ人間誰もが内側に持っていたとしても、それを実際に行動に移すことができるのは限られた人だと思います。
長い間母船が上空に留まっていたのは、指令船が落ちてしまったからでした。ラスト、指令船が上昇していくところは感動でした。
ヴィカスの妻(タニア)が玄関先に置いてあったというあの品。
あの最後のシーンは、とても切なかったです。
感じたことは二点、「人間の非情さ」と「時間の考え方」
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停船している大きな宇宙船。そこは、南アフリカ共和国の
ヨハネスブルク上空。
船が故障してしまったため船内の謎の生物は、
地球に降りてくることに。
乗船していた謎の生物、エイリアンの外見は、まるで「エビ」。
エイリアンは地上に移り、隔離地区である「第9地区」で難民として
地球人と20年間、共存していた。
「第9地区」は、人間とエビとの争いが絶えないため、
MNU (英:MULTI-NATIONAL UNITED) と呼ばれる超国家機関によって
管理・監視されていた。
MNUの職員であるヴィカスは、エイリアンたちを、
さらに離れた彼ら専用の居住区域である第10地区に移住させる
プロジェクトの責任者になる。
ヴィカスは、立ち退き要請の同意を得るため第9地区を訪れるが、
その道中に見つけた謎の液体を浴びてしまう。
謎の液体を浴びてしまったヴィカスは、責任者から追われる
立場に一変。壮絶で孤独な、人間との争いが始まる。
・その時、ヴィカスの味方になったのは?
・ヴィカスを捕獲する人間の目的は?
そして、結末は・・・?
ヴィカスが黒い液体を浴びてから、
72時間(3日間)の壮絶な戦いが、
繰り広げられます。
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正直なところ、
過激なシーンが多いので、
観る時は、覚悟がいるかと思います。
最後の最後まで、
緊張するシーンの連続でした。
この映画を観て、
深読みかもしれませんが、
次のことを感じました。
・人間の非情さ
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責任者のヴィカスの感情の変化や、
登場人物の行動に、
人間の非情さを感じるシーンがありました。
攻める側、攻められる側・・・
利用する側、利用される側・・・
ヴィカスの役柄は、とても演技力が求められると思いますが、
シャールト・コプリーが見事に演じています。
・時間の考え方
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エイリアンと人間(ヴィカス)の、
時間の考え方の違いを感じました。
人間は時間をかけずに物事を進めるがために、
行動が荒くなります。その最たる例が「武力行使」。
それは映画の中でも、
エイリアンに容赦なく行われます。
かたやエイリアンは、
ある物の生成のために、
長い時間をかけて地道に行動を続けます。
そして、そのエイリアンが時間をかけたものを、
いとも簡単に奪おうとし、
利用しようとする。
最後のシーンでエイリアンが、
ヴィカスとある約束をしますが、
ひょっとするとその約束は、
私たちが想像できない長い時間をかけて、
果たされるのかもしれません。
低予算な割には
エイリアンはどこかで見たかなというデザイン(きっとプレデター)で、安っぽさは満々ではあります。しかし、これは全部CGなのか?というマッチングの高さが評価。
設定も奇想天外でいいと思いますが、あれだけ知的なエイリアンが、あんな原始的な姿で猫缶でいいんでしょうか?
CGの制作のため環境光を120度ごとに11枚+空を撮影。なるほど
あとはモーションキャプチャー。
そして力技でモーションキャプチャーの人物を抜いていく訳だけど、グレーの全身タイツがベストな訳は何だろう?
もうひとつはドキュメンタリー手法。見ていて疲れるほどの緊迫感は、リアリティ抜群でとても成功していると思う。
原題:District 9
いや〜これは面白い。最初エイリアン(エビ)をみたとき、おもいっきりB級だなこりゃ…と失笑したが、途中から主人公に異変が起こりそこからがとても面白かった♪♪ラストのバトルは、アイアンマンよりも迫力あってグッド。
また、みればみるほどこのエビに愛着がわいてくる。子供のエビだったら俺の部屋で飼育してもいいかなって思ったくらいだ。続編はないといっているが是非つくってもらいたい。
エビが来たらみんなどうする!?
レビュー
この映画はCMも見ていなかったし、DVD店でちょうど新作商品としてパッケージが目に入ってきたので、手にとってストーリーなどのあらすじを読んで気軽な気持ちで、
「SFアクションものかなー」ぐらいでDVDで見たのだけれど、いきなりにすんごい考えさせられる作品に出会ってしまった。
作品自体に貫かれているのは「もし知性を持ったエイリアンが来たらどうしますか」というテーマを深く掘り下げて書いたもの。
「ET」なんかではとってもやさしい生き物に描かれているが、作品中にも出てくるが、エイリアン(作品中では通称エビ)は
言語は理解するものの、エビは比較的凶暴な性格の持ち主が多く、住まわせるための地区を「第9地区」に限定せざるを得ない・・・という設定になっている。
そして、人々との諍いも絶えず、ついには辺境の地「第10地区」へ排除・移住させてしまおうという計画が始動し始め、そこでいろいろな問題が発生していくのだが・・・
というのが本作のストーリーである。
この映画の主題は「差別」と「偏見」であると思う。
非常に重いテーマだ・・・
故にレビューも少し堅苦しく書かざるをえない。
(ちなみに、この作品はナイジェリアでは上映禁止になったそうな)
本作中にも登場するが、人権擁護団体ならぬ宇宙人権擁護団体が「エビにも人権を!!」というくだりは思わず考えさせられてしまうところだ。
・確かに英語などの言語は理解するが、慣習や法律などを理解しているエビは少なく、それが元で諍いが起きている。
・しかし、それだけで言語を一応理解する彼らの人権を完全に無視して自分たちの好きなように扱っていいのか??
この問題は答えがない問題であると思われるし、それだからこそこうして、映画のテーマとしても十分深く考えさせることができるテーマでもある。
それと同時に、考えることを放棄してはいけない問題でもある。ゆえに映画という媒体を使って監督のニール・ブロムカンプは問題提起をしたかったのだろう。
こうした作品であるから、皆さんに見てもらい、それぞれに考えてもらうことがベストであると思う。
ただ注意しておきたいのは、CGがめちゃリアルなので、虫とかグロい系がだめな人はもう最初から見ないほうがいい。
作品どうこうといったレベルではなく、終始「気持ち悪かった」で終わってしまいそうだから。
もしよかったら、僕のブログもプロフィールから覗いてみてください
SF映画としての【神秘的な要素】
『ブレアウィッチプロジェクト』『クローバーフィールド』『スターシップトゥルーパーズ』
『スリーキングス』( ←最後の2本は個人的判断 )などなど
傑作の多い中で最高に好きな【モキュメンタリー】映画の1本
そして『ブラッドダイアモンド』『24』など数え切れない程の
【アフリカを舞台にした作品】と同時に ここ数年続いてる
世界的【アフリカブーム】の流れの一つの節目となる傑作
Xboxゲームの『HALO』をピーター・ジャクソンが映画化するという
ニュースは話題になったが その後マイクロソフトと折り合いが
つかなくなり お蔵入りになった為にピータージャクソンが急遽
『第9地区』にGOサインを出したというエピソードは
今となればマイクロソフトの大手柄
ピータージャクソンという強力なバックがついたために 初監督作で
低予算ながら【WETAデジタル】の視覚効果も素晴らしく
それ以上に ストーリー展開とビジュアル面の発想とアイデアも
非凡さを感じる完成度
『ウォッチメン』と同じく現実世界とは微妙にズレた時間軸上にある
【もしもの世界=パラレルワールド】を舞台としつつ アパルトヘイト等の
人種差別問題をダブらせ かつ『戦場のピアニスト』をも彷彿と
させる主人公の【逆境】っぷりで 【生】への長く過酷な
道のりが『キリングフィールド』並に苦しく困難に感じさせる
後半の展開も【エンターティメント性】たっぷりで エイリアン関係の
武器やガジェットの設定も【出し過ぎず隠し過ぎず】のジラシ
っぷりで 【神秘的な要素を残すべし】的なSF映画のポイントは
バッチリ押えてる
なので『スターシップトゥルーパーズ』同様に 見え隠れする【エイリアンの
生態系】や【エイリアンの化学技術】などを より知りたくなるし
続編ででも良いのでもっと観てみたくなる衝動にかられる
こういう『インデペンデンスデイ』や『宇宙戦争』には少しばかり
足りなかった【エイリアンの技術】や【生物としてのエイリアン】の
リアリティが本作には絶妙に垣間見えて素晴らしい
『オーシャンズ11』のハリウッド式の流れで行けば次作は
『第10地区』だろう
今作で少し垣間見えた【エイリアンの世界観】がアフリカの大地で
再びどれほど広がるのか 今から非常に楽しみ
描き方が斬新
ドキュメンタリー風の演出が現実味を感じさせて、差別についてリアルに感じることができた。日本でああいった差別を体験したことがないからピンと来ないかもしれないけど、差別のある国では、エイリアンのことに思えないんじゃないかな。エイリアンがエビみたいな容姿だったからかろうじて見れるんじゃないかと思える。容姿がもっと人間に近かったら、もっと人の怖さを実感させられそうだ。
映像は常にぐろいだけだし、ストーリー全体としても単調なので、映画の評価としては3。
おしい。
なんということはない。
別に大した映画ではないと思います。なぜ評価されているのか疑問。ストーリーはチャチだし、映像も特筆すべき所はありません。設定も練り込まれておらず、すべてに説得力が無い。最初から最期まで汚らしくて悪趣味な映像が続くのにはうんざりしました。評価すべき点があるとすれば、恐らくは低予算でありながら、うまく大作の振りをして押し切っている所でしょうか。
何よりも・・・
劇場鑑賞を逃したので、見たくて見たくて、やっと見れた映画。
んー。
でも、期待値が高かった分、そんなでもないと感じてしまった。
エビと人が普通にいる景色はすごかったし、作りだされた世界観もすごい。そして、ドキュメンタリー調なのが作品の皮肉に満ちた空気を作りだしてて、おかしい。
グロイのがダメな私には、人が殺されると、そのたびに血とか首がぶしゃぶしゃ飛ぶので、それでちょっと興ざめした部分があった。
これだけすごい話なんだけど、とりあえず、ナイジェリア人の描き方が半端なくひどくて、それが一番心に残ってしまった・・・脚本書いた人はナイジェリアの人が嫌いなのかなと思った。
斬新!! 私ならアカデミー賞作品賞、絶対こっちに一票
斬新!!!!
とにかくその一言につきます。
本作もアカデミー賞作品賞にもノミネートされていましたが、
私なら『ハートロッカー』よりも絶対こっちに一票です。
正直に言うと、観る前は
「『スターシップ・トゥルーパーズ』みたいな確信犯B級映画だろう」
くらいにしか
思っていなかったのですが、いやいやこれが。
B級テイストはしっかりかもしつつ、
それを小難しくならないためのスパイス(ユーモア)として活かし、
実はエイリアンに託して、人間の心に潜む差別意識や、
そんな“違い”を超えた信頼やつながりを描いています。
しかも、これまで「エイリアンとの交流」モノといえば、
エイリアンはかならず、ETに代表されるような
愛くるしいルックスでしたが、
今作のエイリアンはとにかくキモチ悪い
そしてそんなルックスを、人間たちは忌み嫌って「エビ」とバカにし、
南アフリカの隔離地区に居住させています。
しかし、そんな不気味なルックスの「エビ」たちが
なんともリアルに人間くさい
(って言い方も「人間」を基準にした差別??)のです。
好物の猫缶をこっそり盗んだり、飲んだくれてやさぐれてたり、、、
でもそんな中で、エビのウィルスに感染してしまった主人公を
はからずもかくまうことになったクリストファー・ジョンソン
(この名前も、白人化した(させられた)黒人に
ありがちな名前っぽくて皮肉ですね、、、)
というエイリアンが、そんなルックスでありつつも、
だんだんと知的にソフィスティケイトされて見えるから、不思議。
そう、ラストには完全に、このクリストファーと息子に
感情移入して涙してしまいます。
難しいテーマを、いかにも真面目くさって描くのではなく、
偽悪的なほど、エンターテインメントに徹して描くこの“慎み深さ”、
私はものすごーーく好きです。
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