インクレディブル・ハルクのレビュー・感想・評価
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今度は、スッキリ!
心拍数が200を超えると、緑の巨人に変身してしまう科学者の悲哀を描いた、アメコミ「ハルク」の映画化。つい5年ほど前にも、アン・リー監督の手で、「ハルク」として映画化されましたが、どうやら今回の映画化は、『アレは無かったことにして!』というスタンスで作られたようでして…(悲)。かくしてキャスト・スタッフ共、総とっかえとなりました。さあ、果たして出来のほどは如何に?
アン・リー版の「ハルク」も、吾輩は嫌いではありませんでした。でも何か“モッサリ”してる(映画全体が)なあという思いは、持っておりました。その点、今回のこの映画は凄い!何が凄いかって、わずか2~3分のオープニング・シークエンスの中で、物語の根幹部分(ブルースが事故で放射線を浴びる→巨人に変身するようになる→将軍に狙われる→それから逃れる為に、恋人の前からも姿を消す)が、全て凝縮して描かれているのです!そお、アン・リー版では、上映時間の大半を割いて描いていた場面を…(^^;。いやあ、お見事!これなら本編中で、過去の経緯なんかを説明する手間が一切省けますし、その先のストーリーを進めることにだけ集中できます。だからこの映画は、非常にスピーディーに物語が展開していきます。ちっとも“モッサリ”してません。むしろ“スッキリ!”してます。更には、アン・リー版ではブルースがず~っと悩み続けていて、映画そのものが何となく暗かったのですが、今回はあちこちに笑えるポイントも散りばめられていて(いや、ブルースは悩んでるんですけどね)、“真夏のアクション・ムービー大作”として大いに楽しめる仕上がりになっております。
最初『エドワード・ノートンが、ハルクを演る』と聞いたとき、『華奢過ぎひんか?』と思った吾輩でしたが、観ていてそんなに違和感は感じませんでした。いや、むしろ“変身前”“変身後”が際立っていてよかったような気がします。あと敵役のティム・ロスの作中での変貌ぶりは、ハルクのそれを上回るモノがありまして、『そこまでやったら、人間じゃねえよ!』と思わずツッコんでしまいました(^^;。強けりゃエエっちゅうもんでもないで!
で、実はこの映画。最後のシーンにある仕掛けがございまして、これが“次なるプロジェクト”への布石となっておるのです。そう、ある意味この映画は上映時間1時間52分の“壮大なる予告編”という見方も出来ちゃうわけです。これが実は秋に公開される「アイアンマン」とも連動しておりまして、その辺アメリカとは上映順序が逆(アメリカでは「アイアンマン」が先に上映されました)でございますので、秋までよく憶えておいて下さいね。しっかし、これだけ煽ってその“次なるプロジェクト”がポシャったりした日にゃあ…。
暴動ですな(^^;。
前作とは全く関係の無い「ハルク」の新作です
前回のハルクからまだ5年も経っていないはずですが、新たにハルクを作り出しました。アメリカでも「作り直すには早すぎるのでは?」との意見があったとのことですが、ラストのサプライズ・ゲストを見て、「そっちの関係があり、製作を急いだのかな・・・?」と感じたりもしました。前作のエリック・バナ主演作は、この俳優自体が日本では無名(少なくとも、他の出演作を私は知りません)だから、興行的には大失敗作と言われていますが、私はそれほど嫌いではありませんでした。ただ、どちらかと言うとヒロインのジェニファー・コネリーの印象しか残っていませんが。本作の主演のエドワード・ノートンは名優であり、非常に味わい深い、いい演技をしていると思います。オススメの映画です。「ハルク」「バットマン」「アイアンマン」と、今年の夏はアメコミ大作が続いていますが、まとめてみれば面白さは倍増するかもしれません・・・。
バットマンシリーズの新作にひけのとらない素晴らしいできあがり。駄作という人が信じられません!
本日は、『ダークナイト』の試写も行われていたようですが、バットマンシリーズの新作にひけのとらない素晴らしいできあがりでした。もちろん試写終了時には、拍手も起こりました。
2003年国登場した『ハルク』は、アメコミ誌『マーヴェル・コミックス』に掲載された原作をそのまま映像化したモンスターパニック映画でした。
『ハルク』が怒り暴れ回る恐怖と、やはり巨人化した父親との葛藤がテーマであったのです。
今回、主演のエドワード・ノートンのシナリオ参加によって、全面的に書き換えられた本作では、アクションだけでなく、スパイ映画もどきのサスペンスやロマンス、そしてブルースの苦悩を通じた人間ドラマとして、奥深いエンターティメント作品に仕上がっています。
最大のポイントは、ハルクとしての力を恐れ、逃亡生活を送りながら精神面を鍛える修行を重ねていたブルースが、自らの意志でハルクとなることを選択して、愛する人の危機を救うというストーリーになっていることです。
ブルースのポジティブな決断が、ただ恐怖の対象だったハルクの存在を進化させて、ニューヒーローとして誕生させたことで、親近感も感じさせてくれたことです。
精神面の修行では、ヒクソン・グレイシーに似た人がブルースの指導に当たっていましたが、あれは本物でしょうか?
何よりもブルース役を演じたエドワード・ノートンが素晴らしいです。前作の『幻影師アイゼンハイム』も感動しましたが、本作でも魅せてくれます。彼が出ているだけで、普通の人にはない影を感じさせてくれるのです。そして、世界の平和のために、ハルクの機密を軍に渡さないぞと言う強い信念も伝わってきました。
また、ハルクとして逃亡時に、重傷を負わせてしまった恋人ベティと再会するときに、ただ遠くから物憂げに見つめる眼差しには、気持ちが痛いほどこもっていました。この部分の撮影は、長回しで台詞なしですから、一段とエドワードの演技の冴えを感じさせるシーンでした。
作品はオープニングから、スパイ映画の冒頭のようなカット割りの多い細切れ映像で、端的にハルクの誕生のいきさつを紹介します。そして逃亡後のブラジルでは、映画『ボーン・アルティメイタム』を彷彿させる米軍特殊部隊との激しい追逃亡劇を見せます。ブラジルのゴミゴミしたスラム街が、この追いかけっこに様々な変化を持たせて楽しめました。
またハルクに変身後に勃発した米軍との全面戦争では、効果音も相まって迫力たっぷりでした。この映画のすごいところは、どこにも退屈させる隙がないと言うことです。
一息ついたかと思うとまた次のアクションにすぐ入ります。
特にラストの巨人同士の戦いは、スケールの大きさがよく表現できていました。
エピソードとしておもしろかったのは、ブルースとベティのベットシーン。脈拍が上がると変身してしまうブルースは、最後の一線を越える時、脈拍計を見て思わず止めてしまいます。ベティの物欲しそうな顔つきが印象的でした。
ところでラストの「一緒にやろう」と声をかけたシーンの意味がよくわかりませんでした。ご覧になった人に、ぜひ解説をお願いしたいと思います。
ハルクの中の恐怖心
前回のハルクはまだみてないが
おそらくインクレディブルハルクは
なかなか良いできの映画じゃないかな。
ジャパンプレミア見てきました。水嶋ヒロが登壇して
いたけど字幕版でした。
脚本がたぶんよりドラマチックになっていて
ハルクというよりはヒーローものの要素がおもしろく
なっているのかなと思う。
たぶんもう一匹ハルクがでてくるところがミソなんでしょう。
男なのに女に守られているところとか
エドワード・ノートンじゃなければしっくりこなかったでしょう。
彼がハルクのときに見た光景をフラッシュバックして
しまうところなんかはとてもグっときて
感情移入がしやすいと思いました。
ギャグが中途半端かなとも思ったけど
まぁ一応テンポを保ちながら最後までストーリーが進むので
おもしろいです。
VFXはとても微妙です。
ハルクは重くできてるのにハルクに抱えられた
リブ・タイラーは軽かったり、
映像とマッチさせるところがなんかおざなりなかんじで
編集があるからまぁこんなもんか・・・みたいな
(その分ドラマでカバーなのかな?)
あとは、また続きをつくるためか
あまり恋愛の要素がロマンチックじゃなかった。
あんだけリブ・タイラーと見つめ合ったのに・・・みたいな。
でもこれはなかなかおもしろい映画と言えるので
是非映画館に観にいきましょう。
ノートン最高!
前回のHulkは巨匠アン・リー(ブローク・バック・マウンテン)が監督で、エリック・バナが主演でした。この映画自体はちょっとセンチメンタルになりすぎた感があり、エンターテインメント性が乏しく、いまいちの出来でした。興行的にも大失敗したのですが、監督のせいだけでなくエリック・バナが結構ごつくて科学者に見えなかったのが、私的には好きではありませんでした。
そして本作The Incredible Hulkですが、本来Hulk 2となるところをキャスト、監督総とっかえで第1作目をなかったことにするかのごとくイメチェンを図りました。実は、ストーリー自体は前作から続いてはいるのですが、一作目を見ていなくても全く大丈夫です。そして、結果は・・・・
おもしろーい!!
アイアン・マンには劣るものの、かなりおもしろかったのです。ストーリーやアクションはエンターテインメント性を増し、前作のHulkの悲しい情緒的な部分は主演の彼が演技でカバーしてくれます。その彼とはエドワード・ノートンでございます。バナには申し訳ないが、今回のノートン=ハルクは最高です。やっぱ、人間モードのときは華奢な方がいいっすよ。あとは、リブ・タイラーが初めて可愛いと思ってしまいました。彼女の演技も好きでした。今回の悪役のティム・ロスもウィリアム・ハートも皆さん、役にはまっています。
興行的にも大成功したようで、初登場1位。ノートン・ファンにはおすすめです。続編を匂わす終りですが、何と最近公開のあの○○○○○○とチームを組むことになりそうですよ。
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