劇場公開日 2008年8月1日

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「哀愁漂う緑の背中」インクレディブル・ハルク AKIRAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5哀愁漂う緑の背中

2008年8月1日

単純

興奮

ブルース・バナーがハルクになった原因と,
現在置かれている状況が瞬時に理解できる
テンポの良い幕開けに興奮!

ところが,その後は,
細部の粗が目立って,気分が醒めてゆく。

軍との対立はシンプルでわかりやすく,
葛藤と孤独を,エドワード・ノートンが確かに表現し,
修行の成果なく変身してしまう姿から
人間的な側面をあぶり出して魅力を形成。

キュートなリブ・タイラーと,
軍の二人も含め,
主要四人の俳優は存在感を発揮していただけに,
盛り上がりを伴わない中身が残念。

それでも,
重量級のアクションは迫力満点で,
映像の見応えが,不満を覆い尽くす。

なかでも,大学での戦闘が素晴らしかった!

次々と襲い来る銃弾,砲弾,衝撃波を打ち破り,
ヘリを落とし,彼女を守る逞しい巨体のかっこいいこと!

疾走感もあって目が離せなかった。

AKIRA