「お前は世界を変える」マン・オブ・スティール SCARSさんの映画レビュー(感想・評価)
お前は世界を変える
「マン・オブ・スティール」は言わずもがな誰もが一度はその名を聞いたことであろうアメリカのDCコミック創刊のスーパーヒーロー「スーパーマン(1978)」のリブート作品であり、それを「300」や「ウォッチメン」の監督ザック・スナイダーが撮り、「ダークナイト」、「インセプション」の監督クリスト・ファー・ノーランの制作・原案で映画化されたものである。
本作は主人公であるクラーク・ケントの出生の秘密が語られ何故超人的な力を有することになったのかが分かるストーリになっている。そのため、スーパーマンを全く知らない人が観ても一から内容にのめり込むことができる。
この映画は単に善悪を語るのではない。なぜなら、地球とクリプトン人の未来を託されその運命を受け入れるクーラクとクリプトン人の種を絶やさない使命(主に軍事担当ですが)を持って生まれたゾッド将軍は互いに本質的には善でも悪でもなく、この両者の違いは種を残すことに関して「共存」を望むか望まないかの違いである(色んなメタファーがあると思いますが・・・)
自分的には自己の異端な能力と出生の秘密に葛藤し続ける主人公について異端な能力を持つ者は嫌われ恐れられる存在になり孤独になるかも知れないと案じていたがいつかこの子が世界を変える(特別な)存在になると願ったクリプトン人と地球人の両親の心情が良く表現されてて良かった。(両親の配役が良すぎるの一つ)
アクションシーンに関しては高速アクションで迫力もあって良かったが、ただ早すぎて目で追えない・・・
字幕だとなお目でどっちを追えばいい状態になる(笑)
それにふっとばしシーンばかりではなく組手などを多用して欲しかったけど恐らく何も習得していない主人公にはそっちの方がリアルなのかな?
あと、ここまで派手にやって、最後の首捻じりオチはない(笑)(原作は読んでいないのですが)
正直、結局地球はクリプトン人の民族争いに巻き込まれてだけじゃんとかヒロインがいつの間にクラークの大切な人の一人になってどこでも登場するとか(最後の美術館?とか)、みんな避難するの遅いだろ(編集長など)とか正直突っ込みどころが多いですが総じて観ればアクション映画としては面白いです
ただ、ゾッド将軍一派は終始全員黒い鎧で戦って欲しかったと思う
せっかくめちゃくちゃカッコいいのに顔が透明になるのは自分的には微妙だしゾッド将軍にあのスーツは似合わない
スーパーマンは小さい頃、テレビの洋画劇場などで映画版を観たぐらいでほとんど覚えてない域ですがまた見直したくなりましたねー
公開してから、1か月くらい経つので気になる方は早めに観に行った方がいいですし、アクション映画はやはり映画館で観るにつきます!!