「暗いスーパーマンよかった」マン・オブ・スティール 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
暗いスーパーマンよかった
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スーパーマンが髭面だったり暗い表情だったのはよかったんだけど、敵と軍がバカすぎてあんまり乗れなかった。ザック・スナイダー監督というので期待していた。しかし昔から『スーパーマン』映画で当たりだったことなんかないので、仕方がないのかもしれない。オレの一番好きなスーパーマン映画は『電子の要塞』だ。
考えれば考えるほど敵の設定は難しい。シンプルに勧善懲悪もしづらいし、結局今回も内ゲバに近い敵であった。彼らが地球人との共存を考えていれば問題はなかったのだが、それでは争いが盛り上がらない。無理矢理でっち上げた争いみたいなものなので、バカっぽい表現になってしまう。
孤独で暗いスーパーマンはよかったので、そっちをもっと追及して欲しかった。絶対に童貞であったはずで、そんな彼の苦悩や怒りを表現して欲しかった。お父さんが死ぬところがとても感動的だった。
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