「アメリカの連邦捜査官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)...」シャッター アイランド しずくさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカの連邦捜査官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)...
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アメリカの連邦捜査官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は、失踪した女性患者について捜査する。
あまりにも辛い記憶があると、人は虚構の世界を作って、そこが現実だと信じる。妻がうつ病で、3人の子供を溺死させてしまった。その妻を拳銃で撃って殺してしまった。テディはその過去を忘れるため、子供はいない、妻は放火によって火事で殺された、という物語を作り上げた。
ラスト、テディが言った「モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか」は、モンスター=妻を殺して精神を患っている自分、善人=ロボトミーで廃人になる自分、でテディは善人として死ぬことを選んだ。
マーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」は、トラビスの"事実と作り話の矛盾"だった。「シャッターアイランド」は、テディの"現実と虚構の矛盾"だった。その矛盾を、最初は当人の目線で描きながら、第三者の目線を入れることで暴いていく。
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