「幻想世界の映像美」シャッター アイランド ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
幻想世界の映像美
あの…謎解き映画の向きで煽ってた予告って、失敗だったんじゃないですかね?
この映画、そっち方面は飽くまでエッセンスの様に感じます。
残念ですが、自分的には映画観る前から、結末は予測出来ちゃってました…あの予告観てから。
あの煽りは本当良くないですよ、配給会社さん。
いや、でもですね、だからこの映画がダメだったかと云うと…全然そんなことはないです。
むしろ素敵(敢えて素敵と表現します)な作品でした。
サスペンスとラブストーリーの両面、見事な融合を果たした上質な映画でした。
ストーリーはここでは伏せますが、素敵なところをひとつ挙げると…
ディカプリオ演じるテディ捜査官は、島で度々幻覚に悩まされるんですけど、その幻想世界が目が覚めるぐらい美しい。
この幻覚が映画の重要な要素です。
その世界には作品のヒントや伏線も散りばめられているから、ウットリばかりも出来ない仕掛け。
衝撃(?)の結末に到るまでの用意周到さに唸ります。
んで、感想はというと…
結末は予想できちゃうぜ!ではなく、これはその「謎」に到達する「過程」を楽しむ映画…と解釈しました。
いや、素直に驚かれる方も当然居るでしょうから、その方は「過程」と「謎」ダブルで楽しめるんですよねぇ…羨ましい。
リピーターも出て来そうな予感。あと2、3回は観てもいいかも。
お勧めです。
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