シャッター アイランドのレビュー・感想・評価
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どうにも、この手の映画を見過ぎてしまった。
映画としてよく出来ている、などと上から目線の評価をしてしまいそうになる。話の流れもなんとなく予測が付きました。「実はおかしいのは自分自身だった」というネタは、他の映画でしょっちゅう見てきたし、それを更に逆手に取る映画も登場していた。もしかしたら、常套手段になりつつあるのでしょうか? 同じ映画を繰り返し見ているような気分になってきました。そんなわけで、この映画に対する正当な評価がしづらいです。
夢の映像がスコセッシ監督作としては斬新で、とても魅力的で引き込まれた
2010年製作/138分/PG12/アメリカ、原題または英題:Shutter Island、配給:パラマウント、劇場公開日:2010年4月9日。
物語のオチは自分的にはすっきりとはせず、少々ガッカリと思う部分はあった(真実は、ディカプリオは真に保安官だと面白かったのに)。しかし、従来のスコセッシ監督作で見た覚えがない夢の映像が斬新で、とても魅力的な映画に思えた。
スコセッシ監督は日本映画への造詣も深いらしいが、実際色鮮やかな夢の映像はどこか昔の日本映画の様で、ある種の懐かしさも感じた。そして夢の中で登場する妻ミシェル・ウィリアムズがなんとも艶めかしい。
レオナルド・ディカプリオの演技は、オーバーアクション気味で個人的にはあまり好みではないが、この映画では、これだけで出ずっぱりで、全く飽きさせずに画面を持たせているのはさすがと思わされた。
監督マーティン・スコセッシ、製作マイク・メダボイ 、アーノルド・メッサー 、ブラッドリー・J・フィッシャー 、マーティン・スコセッシ、製作総指揮クリス・ブリガム、 レータ・カログリディス 、デニス・ルヘイン 、ルイス・フィリップス、原作デニス・ルヘイン、脚本
レータ・カログリディス、撮影ロバート・リチャードソン、美術ダンテ・フェレッティ、編集セルマ・スクーンメイカー、音楽ロビー・ロバートソン。
出演
レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、ベン・キングズレー、ミシェル・ウィリアムズ、エミリー・モーティマー、パトリシア・クラークソン、マックス・フォン・シドー、
ジャッキー・アール・ヘイリー、イライアス・コティーズ。
スコセッシはディカプリオを知っている。
2020年公開、アメリカ映画。
【監督】:マーティン・スコセッシ
【脚本】:レータ・カログリディス
【原作】:デニス・ルヘイン〜『Shutter Island』
主な配役
【連邦保安官 テディ・ダニエルズ】:レオナルド・ディカプリオ
【連邦保安官 チャック・オール】:マーク・ラファロ
【ジョン・コーリー医師】:ベン・キングスレー
【ドロレス・シャナル】ミシェル・ウィリアムズ
【失踪した女性患者 レイチェル・ソランド】:エミリー・モーティマー
1.練り込まれた脚本
よく細部まで仕上げられている。
◆小さな島の謎めいた医療施設
◆施設に携わる面々は何かを隠している疑惑
「なんか陰気な映画だなぁ」から始まり、
観る者を徐々にシャッター・アイランドの謎に迫ろうとするディカプリオ演じるダニエルズ捜査官に感情移入させていく。
このあたりの演出は、捜査官たちのやりとり含め、
かなり計算されている。
2.スコセッシはディカプリオを知っている
ディカプリオの魅力は、
「陽」と「陰」、
相反する性質を併せ持つ表情にある、
と私は思っている。
トム・クルーズ、
ブラッド・ピット、
キアヌ・リーブスにはない、「陰のある表情」がディカプリオの魅力だ。
スコセッシ監督は、ディカプリオの「陰」をうまく引き出す術を持っている。
本作は、ストーリー構成や演出によって、それが最大限発揮されているし、
見方によっては、「発揮されすぎ」にも感じられるほどだ。
3.まとめ
スコセッシとディカプリオで作り上げた寓話。
前半部は文句のつけようがない。
ラストシーンに向かって、盛り上げようとするのだが、
何故か空虚な気持ちになってしまう。
☆3.0
初ディカプリオ
これは一体夢か現実か?の演出が苦手だから途中で飽きてきて
あと何分かな…と思った時でちょうど半分でガッカリ。
いったん見るの止めて、翌日のこりの1時間みおわった。
ストーリーは予想を裏切る事なく、主人公の妄想オチだった。
相棒の人の演技が好きでした。
真実と嘘の島
衝撃的な展開でした…
とくにいちばん「うわっー!」となったのは序盤の船酔いは水、つまり湖を思い出して吐いていた、という点。
ロバート・ロドリゲス監督のドミノ を前に見ましたが、あれに近いなぁと感じました。恐らく今作がそういったプロットを初めて提示し、ドミノもそれに準じてるんだと思いますが、今作がロールプレイになってることに気づけませんでした。不覚。プロットは知ってたのに。
ちゃんとドミノでも騙されたことを思い出しました。こういう系はぜんぶ騙されちゃいますね、じぶん。ある意味いい鑑賞者!?
そういえばシックス・センスのときも騙されました。もう!
これでぼくはベン・アフレック、ブルース・ウィリス、レオナルド・デカプリオに騙されたことになります。そうそうたるメンツ!
ドミノ に関してはあまり救いのない、後味のわるい終わり方でしたが、
シックス・センス、シャッターアイランド、共通して、ひとつの終着点が示されているのが非常にいいな、と感じました。今作においては、ラストのラストまで衝撃が待ち構えていて、エンドロール中は動けませんでした。
神は暴力を〜のくだりを言っていた元軍人の隊長。彼の言っていたことは、アンドリューの妄想を元にしたセリフにすぎないのでしょうか?それとも隊長本人がそう思っているのか?彼は恐らくロボトミー賛成派ですから…
シックス・センスを見た直後に、「GANTZ」でシックス・センスの話をみて、「あぶねっ」となりましたが、このように、過去の大どんでん返し映画は、どこかでひょんなことからオチを知ってしまう可能性が潜んでいます。そういう意味では、シャッターアイランドのオチは今日まで知らずに生きてこれてラッキーでした。
こういう大どんでん返し名作を、リアルタイムで映画館で見たい!!
そんな経験、この先できたら嬉しいですね!
手に汗握るサスペンス。レオ様の怪演。
1回目観た時と、2回目観た時で180度見方が変わる作品。2回観るとより面白く感じる。
島に降り立ってから、とにかく不気味な雰囲気が漂っている。失踪した患者を探していくうち、精神病棟にまつわる大きな謎が顔を出していく。
今作もレオ様の快演がとにかく光る。患者を問い詰めるシーン、病棟内部を探る際の困惑するシーン、終盤のシーン、観ていて飽きが来ない。
ストーリーもそこまで難解ではなく、ラストではしっかり何があったのかを語ってくれている。サスペンスとしての雰囲気はかなり良質だと思う。
ーーーーーー以下ネタバレーーーーーー
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精神疾患のある患者の治療は大変なものだ。世の中には何年何十年と治療を受け続ける人もいるだろう。あれだけの悲劇を受け発狂してもおかしくない中のラスト、彼は選択したわけだけど、ある意味治療は成功していたんだろう。
昔ネタバレされてたことを途中で思い出した
有名な作品だから見てみたいとフンワリ思っていたものをついに視聴。
不穏な雰囲気にワクワクドキドキして楽しかったが、途中で「あれ…これなんか主人公もちょっとおかしくないか…?」と違和感を感じた時、10年くらい前に友人から「シャッターアイランドっていう映画、実は主人公がね…」というネタバレを聞いていたことを唐突に思い出してしまった。
そこからはどんでん返しを待つまでもなく、当然ながら最後まで想定の範囲内の展開になってしまった…。
ネタバレをされたことを思い出さなかったら、もしかして最後までワクワクして観れたかもしれない。途中で自分でも気付いてしまった可能性もあるが…。
終わり方は好きでした。
言うほど難解か?
実質4時間映画NO1
あまりひねりがなかったかな
【”モンスターのままで生きるか、善人として死ぬか。”今作は、哀しき男が抱える、過去のトラウマの数々と妄想と現実が入り混じった脳内フル回転で観る大どんでん返しサスペンスミステリーの逸品である。】
■ボストンの沖合に浮かぶ「シャッター アイランド」には、精神を病んだ凶悪な犯罪者を収容する病院があった。
四方を海に囲まれたこの島からある時、自分の3人の子を惨殺した女性患者レイチェル・ソランド(エミリー・モーティマー)が姿を消す。
連邦保安官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は捜査のため相棒チャック・オール(マーク・ラファロ)とともにこの島を訪れる。
島には、ジョン・コーリー医師(ベン・キングズレー)を筆頭とした医療団と、A,B,C棟に隔離された犯罪者が収容されており、特に凶悪犯はC棟に収容されていた。
◆感想
・冒頭から、テディ・ダニエルズは、数々の過去のトラウマに襲われる。
1.放火魔、レディスにより焼き殺された妻ドロレス・シャネルネ(ミシェル・ウィリアムズ)が、彼が抱擁する中で灰になって行く幻想的なシーン
2.第二次世界大戦末期、ナチスのダッハウ収容所で見た多数の凍結したユダヤ人の死骸。そして、そこに踏み込んだテディ・ダニエルズは自決しようとしたナチスの司令官を冷徹な目で見降ろし、ナチス兵たちを並ばせ銃で虐殺するシーン。
その光景を思い出しながらテディ・ダニエルズが言った言葉。
【俺は、殺人犯だ。】
・シャッター・アイランドで経験する数々の出来事。
1.テディ・ダニエルズは、ある日、相棒のチャック・オールが居なくなり、崖下に落ちた彼の元に崖を降りて駆け寄るも、それは見誤りであり、崖を見上げた時に亀裂の中から見えた灯り。そしてそこにいたのは逃げたはずの女性患者レイチェル・ソランドだったが、別人の女性だった。
彼女は、且つてシャッター・アイランドの医師であったが、島内の灯台で行われているジョン・コーリー医師らによる、ロボトミー手術について語り、テディ・ダニエルズ自身が彼らに、様々な薬を盛られている事を示唆する。
2.テディ・ダニエルズは灯台に侵入すると、そこではジョン・コーリー医師が、机に向かって仕事をしており、テディ・ダニエルズに対し、”真実”を告げる。
<今作は、冒頭から不穏な空気が横溢しているが、多くのシーンでテディ・ダニエルズ自身が現実と虚構の世界を彷徨っている事が、仄めかされる。
それは、彼がC棟を捜索している時に、矢鱈とマッチを擦る姿であり、そこで現れる焼き殺された妻ドロレス・シャネルネが、言った言葉でも表現されている。
【貴方はここに来てはいけないのよ・・。】
今作は、哀しき男が過去のトラウマにより、自身の犯した罪を忘れて虚構の世界に生きて居たが、最後の最後で全てを悟り、ロボトミー手術を受ける決意をする過程を描いた、脳内フル回転で観る哀しくも切ないサスペンスミステリーの逸品なのである。>
レオナルドディカプリオの顔面を拝むために見ました
◎ あらすじ
ボストン沖合のある孤島には、精神疾患を抱えた重大犯罪者が収容される施設「シャッターアイランド」が存在する。連邦捜査官である主人公は、シャッターアイランドから患者が失踪した事件を追って、相棒の捜査官を連れて、現地調査に出向く。
施設職員らの協力的でない態度や、失踪した患者の突然の復帰など、主人公を取り巻く環境が非常に疑わしく、事件が収束した後も、施設に対する疑念が強まっていく。
出所したはずの元患者や医師との遭遇を経て、施設で行われる非人道的な人体実験のことを耳にした主人公は、共に捜査をしていた相棒さえも信じられない中、一人で人体実験が行われる現場に潜入する。主人公が目にした驚愕の真相とは・・・
◎ 総評
失踪事件や施設を調査するシーンでは、臨場感があり、魅力的である。
主人公が夢の中で亡くなったはずの妻や、失踪した患者が殺した娘から調査における助言をもらう場面も、そういった出現の理由が最後まで説明されないので、謎めいており、色々と考えを巡らせることができて、楽しい。
最終シーンでは、辛すぎる現実を受け止めつつも、あくまで精神病患者として振る舞うことで、ロボトミー手術を受け、全てから解放されたい主人公の考えが垣間見れて、感慨深い。
気分が沈みがちだった妻が子供達を殺し、そんな妻を生きる苦しみから解放するために、自身の手で葬ったとして、全てを受け入れて新たな人生に踏み出すことができるかと言われれば、難しいだろう。彼の選んだ道は、理性的であり、最後には正常に戻ったのだと思う。
現在では、精神疾患に対する解決策として、投薬や生活習慣が挙げられるが、1949年にエガニ・モニスがロボトミー手術でノーベル生理学・医学賞を受賞したように、昔は精神疾患に対する捉え方が今と異なっていた。そういった背景知識を押さえておくと、本作をより楽しむことができるだろう。
余談だが、2016年夏公開の映画「アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち」でも、同作と類似したトリックが使われている。該当作を鑑賞済みの方は、会話中の伏線に気がつく他、早い段階で結末の予想がつくだろう。
悪くはなかった
オチというか終わり方は観たことあるようなやつで
結構すぐに予想はできました、どこかで同じようなのを見たのかも?
それでも悪くはなかったです
とりあえず見てもいいかもしれません
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