劇場公開日 2010年1月29日

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「殺された少女が語り手となりその後の家族や犯人の様子なんかを映してい...」ラブリーボーン yosさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0殺された少女が語り手となりその後の家族や犯人の様子なんかを映してい...

2016年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

殺された少女が語り手となりその後の家族や犯人の様子なんかを映していく展開ではあるが、明るく健全なヒロインであるスージーのナレーションに陰鬱さはなく、重くなりがちなムードを温かく変換させている。そこにピージャクらしからぬカラフルでビビットな"天国と現世の中間の地"の素晴らしい風景や、スーザン・サランドンが演じる祖母が見せるコミカルなシーンなどで、物語の持つ"どうしても拭えない暗さ"を適度に緩和させていく。
何気に豪華なオスカー俳優たちのみせる家族崩壊の人間ドラマ、犯人追跡のハラハラさせるサスペンス、そして十四才の女の子の初恋物語。そのどれもが巧みに組み合わさり、どれも喧嘩することなく仲良く一つの映画として構築されている辺りが流石ピーター・ジャクソンってな感じ。
ラストは「大粒の涙を流して胸が熱くなるほど大感動!」……てな予想は見事に裏切られて、ソッチ方面の感想としては「ぶっちゃけ微妙」。。でもまあ、こんな終わり方もアリっちゃーアリかも。

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yos