007 慰めの報酬のレビュー・感想・評価
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往年の007ファンとしてはがっかり
アクションは良いんだけど、007じゃないんだよね。
例えば、秘密兵器が一つも出てこない。ボンドカーが普通の車。ジェームスのお気に入りは、ドライマティーに決まっているんだけど、、、、!
映画にお金がかかっている気がするが、前作あたりからかなり路線を逸脱してしまっているような気がします。007になる前の物語といっても、往年の007よりおっさん臭いし、思い切って違うタイトルでやってみてはいかがなもんでしょうか?
女性に淡白なボンドは、ちょっと物足りない?
007としては第22作目、
ダニエル・クレイグとしては前作の
「カジノロワイヤル」からの二作目。
予告を見ていると、今回のボンドガール、
オルガ・キュリレンコとの濃厚なシーンが。。。
前回の「カジノロワイヤル」の一時間後から始まったお話は、
最初っからヒートアップ、物凄いカーアクションから始まる
少し落着いたと思ったら、直ぐに
敵を追っての寺院の屋根づたいの追い掛けっこと
濃厚なアクションが続き、場面はめまぐるしく展開していく。
やがて舞台を南米に移し、
今回の敵役、マチュー・アマルリック演じる政商のグリーンが現れる。
政商との争いだから、事態は複雑にもつれ
英国政府との関係も敵なのか味方なのかわからない。
スリリングな展開はこれでもかこれでもかと続いていく。
それを何とか事態を乗り切るのだが
乗り切った末の最後の結末で、
今回の敵役のマチューが政商の役だからなのか
彼とはひと思いに決着をつけれない羽目になってしまった。
その辺が少しすっきり感に欠けた。
アクションは流石007なのだが、
前回のカジノロワイヤルを正しく理解しておかないと
アクションを楽しめてもストーリーの理解に苦しむと思う。
さらに、007のお色気を楽しみにしている人へ、
予告編のオルガ・キュリレンコとのお楽しみシーンに関して、
この六代目のボンドは女にとても淡白だとだけ言っておきます。
クレイグ=ボンド最高です
新生ボンド…会心の2部作!!!!
すっげ…106分間ずっとアクションじゃないですか!!!!!
まあ、自分の大好物ですけどw
…うん、もうこれはダニエル・クレイグのライフワークですね。
てか、MI6でスパイをやるってことは、あんなにもハードなんでしょうか!?
いやあ…あんなに皆の為に戦いまくってんのに、辛辣な非難されたんじゃ、自分なら凹みますよw
Mなんて、文句言ってるだけだし…もうちょっとボンドのこと分かってあげてよ!(…と、何度思ったことか…)
このストーリーて、あれですか?若き日のボンドの話ってことですけど、これを経て、ショーン・コネリーのシリーズに続いていくって解釈でいいのかな?それとも、バットマンシリーズみたいに、ダニエル・クレイグから、007は仕切りなおしなんですかね??
そこだけがよく分からない。
007シリーズに関しての印象というか、イメージというと、恐らく20代後半から30代前半の世代の人間からすると、もう、ピアース・ブロスナン=ジェームズ・ボンドなんですよね。映画好きの大人や、年配の方達が語る007と言えば、人によって様々なんでしょうが、大体ショーン・コネリー。
正直、若い世代の映画フリーク、自分も例外じゃないんですけど、そこまで007に固執していないと思うんですよ。ぶっちゃけ、誰が演じてもいいと…w
だもんですから、ダニエル・クレイグがボンドに決定した時も、周囲が非難轟々の嵐の中も、自分としては『ふうん、そうですか』ぐらい。
でもいざ、蓋を開けてみたら拍手喝采。凄いボンドが生まれてしまった。
これからの若い世代の方達には、もうダニエル・クレイグ=ジェームズ・ボンドになるんでしょうね。
ああ、そうか…なるほど…こういう時に悟るんだ…
「僕達の世代で007といえば、ピアース・ブロスナンだったんだよ」…とw
すごいアクションのデパートのような作品。でもストーリーに取り残されてしまいました。
★★★★☆
前作カジノロワイヤルのラスト1時間跡という設定だけに、冒頭が前作のエンディングシーンになっていて、激しいカーチェイスを展開します。車が何台も吹っ飛ぶ壮絶さ。のっけからこれは半端でないアクションだと感じさせてくれました。
アクションはここだけでなく、全編にわたってほぼノンストップに続いていきます。ホワイトを追うシーンでは、道具を使わず自分の体だけで屋根から屋根へ障害を乗り越えていくスポーツ「パルクール」を取り入れています。前作よりも遙かに危険で難易度の高い移動シーンでした。これは『K-20怪人二十面相・伝』が参考にしたようですが、さすが本家だけに迫力が違いましたね。
他には船や飛行機でのチェイスもあり。まさにアクションのデパート状態。圧巻は、ラストは敵が集まるホテルが爆発で崩壊する中、カミーユを救うために炎の中に飛び込むところです。
シリーズで一番短い上映時間でしたが、余りに濃密なアクションシーンの連続に痺れてしまい、短さを微塵に感じさせませんでした。
但し展開がすごく早く登場人物が多いので、前作のおさらいと今回のリサーチをしておかないとあれは誰だっけ?と考えいくうちにストーリーに取り残されてしまいました。
そこで、老婆心ながら・・・
●カジノロワイヤルのおさらい
イギリス秘密情報部員となったジェームズ・ボンドの初仕事は、ポーカーでル・シッフルを負かして破滅させるミッション。
ボンドは、同僚の女性ヴェスパー・リンド、フランス参謀本部2課のルネ・マティス、 CIAのフェリックス・ライターと連携し、一度は窮地に陥りながらも任務達成に成功します。
しかし、その直後にヴェスパーがル・シッフルに拉致され、後を追ったボンドも捕まり、金を返すよう拷問にかけられます。そのときル・シッフルはスメルシュの刺客に粛清され、ボンドは命拾い。ボンドはつくづく自分の仕事に疑問を抱いて辞職を決意し、ヴェスパーとの結婚を考えます。しかしヴェスパーはミスターホワイトという男に操られていて、ボンドの金を取り逃げてしまいました。さらにそのヴェスパーは、彼女を追うボンドとホワイトとの追い激しい戦闘のさなかに死んでしまうのでした。
ボンドはミスターホワイトを撃つところで前作は終了しています。
そして本作は、捉えたホワイトをトランクルームに押し込め、追っ手を振り切り、Mの待つM16の現地本部へと乗り込むのです。
ところが本作の敵は、なかなか侮れません。なんとM16の内部にも協力者がいて、ホワイトは逃げてしまいます。
ホワイトと上司のMまで殺される寸前にまで追い込んだ謎の組織の実態を追って、ボンドは捜査を進めていくうちに、南米のある国が丸々利権を含めて取引されようとする陰謀を突き止めるという話なんです。
今回のボンドガールは、ボリビア政権転覆をねらうメドラーノ将軍に家族を殺された元ボリビア諜報員カミーユ。
これまでのボンドガールと違って脱がないし、ボンドとのからみもキスぐらい。ボンドガールの意味合いが変わってしまったようです。
前作に引き続き、秘密情報部員としては若葉マークのボンドは、次々証人となる人物を殺してしまうなど勝手にやりたい放題で、Mどころか首相まで激怒させてしまうほど。
今までのボンドが超人的で、斬新なスパイアイテムを使いこなすところが見せ場でしたが、本作はあくまで人間くさくアクションで敵を追い詰めていくところが違っていました。今回国益上ボンドを敵視するCIAなのに、個人的にボンドに協力するフェリックスとの微妙な関係をもっと描いてほしかったですね。
男が惚れるボンドです・・・
ボンドの青い目に惹き込まれました!
クレイグ・ボンド最高!
ムチャクチャもの凄い!
ダニエル・クレイグ主演、007シリーズ最新第22弾。前作「カジノ・ロワイヤル」からの、完全な“続編”(前作のラスト・シーンの1時間後から始まるという設定)として作られた本作。ダニエル・クレイグ、渾身の“シリアス・ボンド”第2弾。さあ、如何なる仕上がりになっておりますでしょうか?
事前情報で本作の監督が、マーク・フォースターだと聞いて、吾輩正直“不安”でございました。だって「チョコレート」や「ネバーランド」を撮った監督さんですよ。どちらかと言うと、“人間ドラマ”が得意分野な監督でしょ?って言うか、『アクション撮ったことない監督に、なんでまたこんな大作を…』てな感じで観始めたのですが…、前言撤回いたします!すみませんでした、偉そうに“不安”なんか感じちゃって。いやもお、こりゃトンでもなくムチャクチャにスンバラしい“アクション超大作”に仕上がっております!映画開始早々から繰り広げられる、凄まじいカー・チェイス・アクション(今回も、アストン・マーティンはアッサリとボッコボッコに…(>_<)。更に、スクリーンをめいっぱい使ってのアクション・シーンが次から次へと…、ボートを使ってのチェイスや、生身での追跡(跳ぶ!転がる!)シーン、飛行機を使ってのエア・チェイスに、クライマックスでのホテルの爆破…。もお全てのアクションが、一級品で、それが映画の中に山盛りで凝縮されています。予告映像に出てくるロープを使ったガン・アクションのシーンなんて、吾輩てっきり後半のクライマックスで出てくるのかと思いきや、何と開始わずか20分くらいのところのシーンでございました。あれが前半に“サラっ”と流れるくらいですから、この後のアクションの凄さ、クオリティの高さは言わずもがなでしょう。
そこへ持ってきて、ストーリーも目まぐるしく展開していきますので、ハッキリ言って一瞬たりとも気が抜けません。少しでも気を抜くと『あれ?コレって何でこうなるんやったっけ?』てなことになりかねません。山盛りアクションに、濃密なストーリー(何せ、脚本には前作に続きポール・ハギスが名を連ねてますから…)。007シリーズとしては、極めて短めの1時間46分という上映時間ですが、吾輩は観終った後、まるで3時間ほどの超大作を見せられたような感覚に襲われました。決して悪い意味ではなく、それだけ中身のギッシリ詰まった“快作”だと思います。
しかし、ダニエル・クレイグは素晴らしいですね。前作の公開前には、世界中から『辞めてしまえ』コールが沸き起こり(吾輩も、それに同調しておりました…(^^;)散々でしたが、公開されるやそれらの雑音を、その演技で一蹴し、新たなジェームズ・ボンド像を構築しました。そして本作では“シリアス・ボンド”の路線を更に突き進め、非常に野性的で、シャープで危険なジェームズ・ボンドを演じきっています。過去のシリーズに存在したイイ意味での“ユーモア”や“ユルさ”は、全く存在いたしません。本当の意味で007シリーズは生まれ変わり、そしてそれが世界的な大ヒットへと繋がったんだと思います(吾輩的には、ユーモアがなくなったってのは、シリーズのファンとしては、少々寂しい感じはするのですが…)。
本作のボンド・ガールに抜擢されたオルガ・キュリレンコ嬢ですが、前作「ヒットマン」での脱ぎっぷりが過剰なほどでしたので、今回も期待(コラコラ(^^;!)していたのですが、そちらの方では少々“肩透かし”でございました。しかし、その分アクションなんかで頑張っております。何よりこの人、背がデカイ!ですから今後も、スケールの大きな女優さんになれそうですね。昔は『ボンド・ガールは、大成出来ない』なんてジンクスがございました(現にあんまり有名になった人は…)が、それらを打ち破っていただきたいものです。
作中の台詞で『昔は、もっと善悪がはっきりしていた。今は悪者とわかっていても、利害が一致すれば、交渉する…』ていうのが出てくるのですが、これは現在の世界情勢を端的に表わしている、秀逸な台詞だと思います。そんな世界でも、己の信じた正義を貫くジェームズ・ボンド。“孤高の諜報員”の活躍は、このキャスティングでまだまだ続きそうですね。でも、ジュディ・デンチ大丈夫かなあ?もお74歳(!)なんだそうです。いえね、お見受けしたところ全然お元気そうではあるのですが…。
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