劇場公開日 2009年12月23日

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「文化の意味を痛感した」アバター(2009) seisinseiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0文化の意味を痛感した

2010年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

この作品は簡単にいうとシナリオは吉野家の並。コンテは宮崎駿のCG化。映像は大好きな人とのはじめての夕食。
アメリカ的な文化土壌がはっきりと現れたシナリオに日本アニメ文化の創造美をパクって、未来志向の技術でまとめてみました。という感じだ。
シナリオでうなりたい知的水準の高い方にはがっかりな流れ。
映像でたのしみたい方には大満足。
昔、流行ったハーレクインロマンス並の量産型の恋愛で十分満足できる女性には”いいわ・これ”という感情が溢れる映画です。
シナリオの展開ではアメリカ系の文化が精神性を深く追求できないで表層レベルで流してしまうのはキリスト教の持つ感覚重視、愛重視、非科学的などの影響が色濃く現れている。
仏教の科学的視点から作り出される創作が、この映像表現と融合できたなら
間違いなくA+としたいが、映画というものが映像とシナリオ、配役、など多岐にわたる総合芸術であり、その総合項目で評価されるべきである為にシナリオ平凡映像上質ということでBとした。
いつの日か、文化が融合したシナリオ満点、映像満点、演技演出満点という
もっと多くの人の目に耐える作品が生まれることを祈る。
この作品で儲けた金でジェームズ氏が次回までに勉強していただければと希望する。

seisinsei