ワールド・オブ・ライズのレビュー・感想・評価
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緊迫した中東情勢
こういった映画を観るとあらためて日本という国の平和さを実感する。
中東で働くCIAの主人公が過激派組織を壊滅させるために情報を集め奔走する。あんな仕事してたら人の死というものに関して麻痺していくんやろうな。合理的に割り切れるタイプの人やないとできひん仕事やなと思いつつ観ていた。そして、敵も味方もみんな嘘をつく。まさに命を賭けた嘘。
協力者も非情に見捨てる冷徹さをもったホフマンが恐ろしい。ただ、仕事的にはプロはホフマンのほうなんやろうな…我々には見えない裏で行われていることはもっと恐ろしいんやろうなとゾッとした。
俺は毎日此処にいるんだ
レオナルド・ディカプリオが、中東に潜入する CIA工作員を熱演。
アメリカ在住の上司( ラッセル・クロウ )からの指令で、命懸けの任務をこなす。って、犬死に覚悟レベル。やはりテロは怖い。
ヨルダン情報局トップ、ハニ・サラームを演じたマーク・ストロングがハマり役。
あの状況で恋に落ちる精神的余裕、あるのだろうか。
テレ東を録画にて鑑賞 (吹替版)
演技は良いけどストーリーは...
何番煎じかの神の国アメリカとテロ万歳イスラム
部下を信じない上司と裏切りの度が過ぎて上司を信じない部下
とまぁこんな感じで途中まで絶対ムリでしょからの無理やり入ったラブストーリーからの敵最重要目標がノコノコ出てくる新展開
最後若干投げやりじゃない?
髪の毛のあるマークストロングがイケメン
ハニ役のマークストロングという役者がイケメンだなと、思って調べたら
よくよく見てみればあっちこっちでハゲの悪役で出てるの見たわ!😅
髪の毛あるとめちゃめちゃイケメンなのね。
テロ組織のリーダーをあぶり出すために、なんの関係もない人を
別のテロリスト組織のリーダーに仕立て上げテロリスト同士を
接触させるというCIAの作戦を中心に物語がすすんでいくのだが。。
全てが各々の大義で動くのだが、全ては各々の組織のトップの
エゴが渦巻く汚い世界。主人公のデカプリオですらちょっと感情移入しかねるかな。
CIAの罠に掛かったテロリストのリーダーは己の虚栄心から
台頭してきた偽組織のリーダーを殺してしまうし、
CIA幹部のホフマンについては以ての外。
デカプリオ扮するCIAエージェントも無関係の人間が
ターゲットにされる様な作戦を平然と立てるし、
ヨルダン情報局も無関係の女性を拉致するとか、
彼らに正義があるのか?
キレイ事ばかりじゃあとホフマンは口癖の様に言うが
あれではCIAエージェントだって彼の元で命をかけようとは
思わないだろうな。
まあワールドオブライズというタイトルなんだからそう言う世界を
描く事がテーマなんだろうけどね。
所詮は凡人が世界を動かすんだろう。あんなものかもしれない。
エイリアンが好きでリドリー・スコットの映画には印象よかったのだが
よくよく思い返してみるとそんなに感覚的に合うものは少ないのに気がついた。
もったいぶってる割にはさして大きな展開もないし、
最後まで見たときに、あー、こんなもんかという終わり方が多い気がする。
重厚感の雰囲気がうまいんだけどね。盛り上がりにかける。
失敗!って映画も少ない気がするけど。
アメリカの勝利、じゃないのが良いね
宗教絡みのテロや報復攻撃は、もはや何が正しいのかは分かりません。
どっちが先なのか、卵が先か鶏が先か論なので。
冒頭でもあったけど、やられたら報復する的な、そりゃまぁそうだよね。
でも何を信じるかは勝手だけど、相容れない他者を攻撃すること無かれ、ですね。
本作はテロ組織壊滅の為、然もありなんな映画でしたが、
結果を急ぎ強引なやり方を進めるアメリカと、懐柔して進めるヨルダン諜報機関の対比が描かれ、アメリカの勝ちじゃ無かったのが良かった。
知らんけど。
関係無いけど、1999年にレバノン、シリア、ヨルダンを旅しました。
珍しい?極東人に一般市民の方々はとても親切で、イスラム教の教えがしっかりしているので、一部過激派テロの心配以外は至って安全な雰囲気で旅が出来ました。
まぁ、通りすがりの感想なので、
知らんけど!
ボスと工作員の相互不信物語
エンターテインメント指向のスパイものではないので娯楽性は皆無である。
派手な爆破テロは見せられるがテロ撲滅の大義など観客の妄想といわんばかり、捜査は進まず内輪もめばかり。よくある上司への不満、大衆受けを狙うにしても無能さは極端、ドローン映像はやたら出てくるもののCIAという国家組織ではなく個人商店のようなスケール感のなさは何なのだろう。ボスも協力者も信じられない、内輪もめばかりでは誰がやっても上手くゆく訳はない。案の定、ヨルダンの情報局に一泡ふかされる。
徹底した非情のサスペンスかと思いきや看護師に一目ぼれのエピソード、弱点をつくるための設定、違和感が拭えない。結局、味方に振り回され利用されただけと分かり、もうCIAやめて現地の彼女と生きていきますではまるで新米エージェント、青臭さ過ぎないか。関心の高い中東のテロ組織をリアルっぽく描きたかったのだろうが無駄に長い。
うむむむむむ……
監督リドリー・スコット。
レオナルド・デカプリオとラッセル・クロウのダブル主演で、期待せずにはいられない映画だったが、やはり期待通りにはいきません。
中東、CIA、テロリスト、スパイなどなど……実にアメリカらしいキーワードがたくさん込められた、現代らしいスパイ物でしたが、何かもう一歩足りないと感じてしまった。
別に演技に文句があるわけでもないし、設定はなかなか見所あり。
でも、何か足りない。
「キングダム」や「ブラックホークダウン」のような戦闘描写があるわけでもなく、「勇者たちの戦場」のように事後話があるわけでもない。
緊張感はなくはないが、それはデカプリオではなく現地の協力組織が危機に陥り、結局はテレビクルーに扮したテロリストに自爆テロで吹き飛ばされてしまった。
やっぱりもう一歩!
鑑賞劇場:TOHOシネマズ梅田
リドリーっぽいラストかも。。。
近年のディカプリオはやっぱりいい!もう女性にキャーキャー言われるんじゃなく、映画好きな男性も納得してくれるであろう渋さがにじみ出てきたと思う。
クロウは、かなりいい意味で厭味なオヤジに化けていたし、わざわざ太っただけはある年の取り方だった。実年齢より大分老けて見える。ディカプリオの危険と対比するために、クロウが子供の送り迎えなんかしたりあまりにも平和なのを見せたかったんだろうけれど、ここまで老けさせたなら、クロウの子供の年齢はもう少し上でもよかったんじゃないか?すごく細かいところだけれどそこはちょっと合ってないような気がしないこともない。
前宣伝であまりにもこの二人の対比を宣伝していたからか、個人的にはハニ役のマーク・ストロングの重要度が際立った。ある意味で、勝ったのはハニ氏なわけで、そういうラスト、つまりアメリカに勝たせなかったような締め方は、「ブラックホークダウン」で米軍の失敗を見せてしまったリドリーだもんなと感じるし、イギリス人だからできるんでしょうねと勝手に納得している。
アメリカが勝つありふれたラストじゃないからこそ、説得力があるんだとも思う。
ちなみに、公開時に放送されていたインタビューで、クロウとディカプリオが初めて大作映画に出たのが同じ映画で、「クイック&デッド」だった。それ以来の共演で、お互い役者として成長したなー的なことを語っていたのを見てからこの映画を見たので、ちょっと感慨深かった。
新たな視点
イラク・イランでの戦争は日本にいればアメリカからの視点でしか見ることができなかったがこの映画は双方の思惑が絡み合う、とても考えさせられるえいがでした。いまいちど、戦争の儚さ、残酷さを思い知らされました。
素晴らしい!
テロリストの捜査と聞いていましたので、期待していましたが本当に素晴らしい映画でした。中東のゴミゴミした街もうまく描かれていてまた看護婦役の女性も恥じらいのある女性でとても素晴らしいです。つくづく思うのはイスラム教の過激な人は自分自身も死を恐れないかわりに人を殺す事もためらいが無いのかなと思いました。とにかく一度見て下さい。決して後悔しません。
ワールド・オブ・ライズ
プレミア試写会へ行って来ました。リドリ-・スコット監督の舞台挨拶がある予定だったのですが、急遽キャンセルになり残念でした。
監視衛星カメラで常に毎日見張られるなんて怖いですね。
騙し騙され利用する非常な世界。一般人も巻き込む理不尽な世界。
でも、最後にCIAエ-ジェントのフェリスを救ったのは、ヨルダン情報局長ハニ-の古典的方法だった。いくらIT機能や科学が発展しても、人を救うのは人だって事ですね。
この映画から学んだこと
R15指定ということもあり、かなり構えて映画を見ていたのですが、
残虐なシーンもわざとらしくなく物語の流れにうまく馴染んでいて
夢中になれました。
まずは、ノンフィクションでこの映画の内容そのまま
たった今もこの世界でおこっていると言う事実。
そして、中東のテロ組織の醜悪さとそれに立ち向かうCIAの過酷な任 務の実態。
それを目を背けることなく知れたこと自体、見る価値があると思うし、現代の人は特に観るべきだと思う。
役者もディカプリオとラッセルクロウ、大物二人の
頭を使ったやりとりがぞくぞくしました。
ラスト、未来が約束された主人公がとる行動に
胸を打たれ、暖かい心境で帰路につけます。
原作を読まないで!
ストーリー展開が速くて、ついていくのがギリギリでした。でも、原作は読んでしまうと、興奮メーターが振り切りません!!ぜひ、ぶっつけで映画を。一般人(CIAじゃない人)にとっては、新鮮な画像がいっぱいです!私も見張られているのではないか・・・と心配になってしまうようなすごいカットが沢山あります。とにかく頭が冴えているときに見るといいと思います。
どの嘘が世界を救う??
アメリカ本国での評価があまり高くなかった理由が分かるような気がします。
この物語の結末では「最後に勝利する強いアメリカ」が描かれていないから。
世界を救うためについた嘘?
ぶくぶくと醜く太ったホフマンはアメリカ本土で家族と暮らし、
自らが危険に晒されることなく、
電話一本の伝言と命令で多くの人間の運命を左右します。
その傲慢さと肥え太った外見は「大国アメリカ」の負の部分の象徴に見えました。
一方冷徹な中に何所か心の優しさが垣間見えるフェリスも、
世界を救うためにでっちあげのテロ組織すら作り上げて、
罪の無い人間を犠牲にしてしまいます。
この後に展開される目を覆いたくなるシーン・・・。
それは生々しいほど現実感がありました。
ホフマンの「嘘」。
フェリスの「嘘」。
そして彼らを上回る「嘘」で二人を欺き最後に目的を果したハニ。
ハニはあわやのところでフェリスを救出しますが、
捉えられたフェリスが多少(かなり)「痛い」思いをさせられてしまったのは、
フェリスが2度もハニを裏切ったことへの「懲罰」の意味も込められていたのかもしれません。
私たちとはかけ離れた世界で繰り広げられている騙し合い。
今もきっと誰かが「世界を救うために」壮大な嘘をついているのでしょう・・・。
これは現実の物語です。
そして同じ事を繰り返しながら
人はちっとも学習することなく、
世界も混沌としたまま一向に進歩しない・・・。
鑑賞後にそんな重苦しい倦怠感も感じてしまいました。
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