劇場公開日 2007年12月14日

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「思い出補正が強かった」アイ・アム・レジェンド SgtJohnさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0思い出補正が強かった

2025年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

アマゾンプライムにあったので視聴しました。
昔観たときは「ウィル・スミスすげー!」という感想だけでしたが、社会人になった今、少しひねくれた視点で感じたことを書きます。

良かったところ
荒廃したニューヨークが、元の湿地帯に戻りつつある描写は素晴らしかったです。
草木が生い茂り、自然が都市を飲み込む様子がリアルでした。
動物園から脱走したと思われる猛獣が街を徘徊しているのも印象的で、「文明が崩壊するとこうなるのか」と考えさせられました。

気になったところ
1. 紫外線が減少する時間帯にウロウロする理由が謎
朝や夕暮れ、紫外線が減ってダークシーカー(感染者)が活動しやすくなる時間帯に、なぜ主人公は外をうろつくのか不思議です。
昼間に外で調査や探索をしているのだから、危険な時間帯は避けるべきだと思います。
特に犬が死んでしまったのも、夕暮れに出歩いたせいではないでしょうか。

2. もっと安全な拠点を選ぶべきでは?
地下に研究室があるのはわかりますが、窓の多い一軒家に住むのはどう考えてもリスクが高いです。
ただ窓を塞ぐだけでは防御力が足りません。
もっと堅固な建物に移るべきだったのでは?

3. 犬が死んだ後の行動が謎
愛犬を失った悲しみでヤケになるのは理解できます。
しかし、狭い道で車を持ち出してダークシーカーに突っ込むのは、何がしたいのかわかりません。
危険すぎる行動で、ただ感情的に動いているだけに見えてしまいました。

全体の印象
話を進めるための脚本上の都合が多く見られ、主人公の行動に説得力を感じられない場面がいくつかありました。
もう少し自然なストーリー展開や、キャラクターの行動の動機付けがあれば、より没入感のある作品になったと思います。

SgtJohn