ウディ・ガスリー わが心のふるさと
解説
アメリカの吟遊詩人として知られたフォーク歌手、ウディ・ガスリーの自伝を映画化。1936年、不況と砂嵐が吹きすさぶテキサス州。不満を抱えながら生きるウディは好きな音楽で身を立てたい一心から、年老いた両親と妻子を置いて放浪の旅に出た。貨車のタダ乗りをしてカリフォルニアへたどり着いたウディは難民キャンプに身を寄せ、やがてギターの弾き語りで貧しい人々を勇気づけていくことに……。
1976年製作/148分/アメリカ
原題:Bound for Glory
スタッフ・キャスト
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2022年9月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
サム・フリークス Vol.19
渋谷ユーロライブにて鑑賞。
占いや看板描きの仕事を冗談半分のようにテキサスでの暮らしが限界に、ヒッチハイクや無賃列車での旅をしながら目指すカリフォルニア、ラジオ番組でヒルビリーやフォークミュージックを唄い成功を手に入れながらも反体制でもあるプロテストソングで己の道をひたすら突き進もうとする。
残した家族を呼び寄せ唐突に置き去りにホーボーとしてアメリカ各地を放浪しながら辿り着くニューヨーク、ボブ・ディランに近い感覚と思いながらもウディ・ガスリーの生き様はニール・ヤングと勝手に、時代が違えど金持ちと貧乏人の関係性は変わらない、起こせる革命は暴力では無く言葉の力と音楽の影響力が永遠に。
コンプラ、コンプラと騒ぐ今のテレビ業界、喚きながらも従うしかないのなら大人しくするべき、何ならウディ・ガスリーを見習うべき、ザッと思い出すなら腰を振ったエルヴィス、歌詞を変えずにオリジナルで歌うジム・モリソン、放送禁止用語連発なピストルズなどスポンサーなんぞはクソ喰らえな先駆者ウディ・ガスリーの前向きでポジティブな人間性に魅了される。
吹き替えなしで演じたデヴィッド・キャラダインのギター演奏と歌が素晴らしい。