サム・フリークス Vol.19
渋谷ユーロライブにて鑑賞。
占いや看板描きの仕事を冗談半分のようにテキサスでの暮らしが限界に、ヒッチハイクや無賃列車での旅をしながら目指すカリフォルニア、ラジオ番組でヒルビリーやフォークミュージックを唄い成功を手に入れながらも反体制でもあるプロテストソングで己の道をひたすら突き進もうとする。
残した家族を呼び寄せ唐突に置き去りにホーボーとしてアメリカ各地を放浪しながら辿り着くニューヨーク、ボブ・ディランに近い感覚と思いながらもウディ・ガスリーの生き様はニール・ヤングと勝手に、時代が違えど金持ちと貧乏人の関係性は変わらない、起こせる革命は暴力では無く言葉の力と音楽の影響力が永遠に。
コンプラ、コンプラと騒ぐ今のテレビ業界、喚きながらも従うしかないのなら大人しくするべき、何ならウディ・ガスリーを見習うべき、ザッと思い出すなら腰を振ったエルヴィス、歌詞を変えずにオリジナルで歌うジム・モリソン、放送禁止用語連発なピストルズなどスポンサーなんぞはクソ喰らえな先駆者ウディ・ガスリーの前向きでポジティブな人間性に魅了される。
吹き替えなしで演じたデヴィッド・キャラダインのギター演奏と歌が素晴らしい。