ミストのレビュー・感想・評価
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確かにラスト15分は.....
CMにある通り、ラスト15分は観てられなくなる。
バッドエンドだってことはわかった。
やり切れなくなる。
ただもう少し説明がほしかった。霧の中のあの生き物は、一体どうやってできた?憶測はできるかもしれないが、はっきりした答えがでてなく、ムヤムヤしたまま終わってしまう。
そして、あの宣教師みたいな人、あれは早く死んでほしかった。
ジュラシックパーク異世界版
白いもやの中から化け物が現れる。正体がわからないので、不安と緊張が高まる、高まる。いつ来るか、今でしょ!
食べられちゃうならまだしも、卵を産みつけられるのは嫌だなぁ。ぐるぐる巻きにされて、生きたまま食われていくのって、辛すぎる。
でも、化け物の恐怖より、人間の方が怖かった。非常事態によって、少しずつ精神が壊れていく様子が、なんとも言えない。日本人なら宗教は出てこないだろうが、内部分裂の仕方は似てるかもなー。最後、あと少し待っていれば…。もうこれ以上、不安と戦えなかったのかな。切ない。
いつ録画したか覚えてないほど前の、テレ東午後のロードショーにて。
予想を裏切られる終わり方
後味の悪い終わり方で有名な「ミスト」
久しぶりに観ました。
賛否あるみたいですが、
僕はあの終わり方結構好きです。
初めて観たときは
何が起こったか一瞬わからず、
ぽっかーんとしました笑
なんともエグい終わり方だなと\(^o^)/
グロいシーンが多少あるのでそういうのが
苦手な人にはおすすめしませんが、
王道からは外れたダークなSFホラーが観たい人にはおすすめです。
本当の扇動者は
この映画では、スーパー内での人々を扇動する者として、宗教信仰家のおばさんが居る。主人公達脱出を試みるグループにとっては最悪の存在であり、視聴者から見ても頭のおかしい人でイラッとさせられるのは間違いない。
だが、映画終盤では結果として多くの人を巻き添えにして死なせたのは、この宗教おばさんではなく、主人公であったことが判明する。一見すると、この2人は対照的で、主人公が正義に見えるが、本質は同じタイプの人間であったのだろう。
後味悪い
後味の悪さに関していえばベスト3(ワースト3かな?)に入る映画だったのだが、なぜかまた観た。初回では気づかなかった点がいつくか発見した。主人公は画家で、彼の仕事部屋の中に、ジョン・カーペンター監督の「遊星からの物体X」の絵(写真?)が掛けてあった。私はジョン・カーペンターとスティーヴン・キングをよく混同してしまう。今回も最初、自分が脚本書いた映画のポスター貼ってあると勘違いしてしまった。
あと、最後に主人公は死ねないのでもがいていたが、弾は4発しか残っていない事は知っていたはずなので、どういう方法で自殺するつもりだったのか。
銃声だけで、4人を殺すシーンがなかったのはせめてもの救い。もしそのシーンがあったらさらに後味の悪い映画になっていただろう。
結末を知っているので、今回は極限状態での恐怖に対する人間ドラマ、心理ドラマのような感覚で楽しむことができた。普段なら変人扱いをされていた狂信的キリスト教信者の女性(「ミスティック・リバー」でティム・ロビンスの妻役)に、このような状況下では、一度予言が当たってしまうと、簡単に彼女の言うことを信じてしまう恐ろしさを感じた。
胸糞はそう。でも「面白くない」と思う人は、いないのでは?
この映画、いろいろ批判もされていると思いますし、自分も視聴後「最悪すぎる…」という気分になってしまいました。だからこそ、素直に面白いとは言えなかったのかも。
胸糞ではありますが、「面白くない」わけではない。というか「面白い」映画です。
見えない脅威に対し、人間の集団心理をついた描写は釘付けで見てしまいました。
※ちょっぴりグロいシーンがあるので、そういうのが苦手な人は見ない方がいいかも。
非現実的設定で現実を描く傑作
つまらない映画、というレビューを読んだ記憶があったので、期待しないで見た…。
結果、予想外の傑作。
ただし、娯楽作品ではない。カタルシスも感動もない。ただ剥き出しの都合の悪い現実を見せつけられるだけだ。
およそ映画に期待していないものを、この映画は見せつける。
非現実的な設定で観客を油断させつつ、この映画が描くのは容赦ない現実であり、目を背けたくなる真実だ。
ある意味、究極のリアリズム映画だ。
落ち込んでいる時には絶対に観てはならない。
8位/442 2021.05.11現在
こういう映画大好き
いや、気分は悪いです。
落ち込むし。
ほんと忘れられない。
ってことは名作かなと。
色んな方のレビューで
まさにB級って書いてあったけど
これってB級なんですかね?
自分的にはそんなことはないです。
そして、この映画は
自分に子供がいるかどうかで
感じ方も変わると思う。
自分は娘が大好き。宝物なので
だから、自分に置き換えた場合
無理だ、、、、
想像するだけで無理だ。
セブンのブラピと
ミストのメルギブソンと
その後、どっちが辛い?
って考えたら
メルギブソンの方が断然辛い。
胸糞映画と言われてるけど
エンディングは、
ただただ辛いだけ、、、、
胸糞は、途中の
宗教おばさん!
あの人は、ほんと胸糞!
素晴らしい映画だけど
気軽に人におすすめ出来ない
以下、
超個人的主観による駄文のため
盛大にスルーしてください
(RG風)
ミストのあるある言いたい♫
ミストのあるある早く言いたい♬
ミストのあるある今から言うよ♪
この映画観た後
宗教勧誘が来たら
強い口調で断りがち♩
備考 点数は自分が
生まれてから現在まで
観た映画をランキングにして
相対評価で点数付けてます
上位と下位から順番に
感想書いてます
初回鑑賞年齢→33〜4歳
(2021年時点40歳)
初回鑑賞場所→自宅DVD
鑑賞回数→1回
記憶度→80%
マイ映画ランキング
2021年時点
全映画中→8位
洋画部門→8位
親として辛すぎる部門→1位
コロナ禍のなか考えさせられる作品
この映画のレビューを書きたいので映画.comに登録しました.
「後味が悪い映画」として知っており,スティーブンキング好きとして気になりつつも,感情移入しがちな私はびびって敬遠してましたが,この度意を決して視聴しました.
結果として後味は評判通り最悪なのですが,霧による閉塞や霧の中の脅威によって引き起こされる人々の恐慌は,現在のコロナ禍における日本という社内の混乱を連想させ,考えさせられる内容でした.
そして結末はさておき,作品の中で描かれる家族愛は尊く,改めて自分の家族を大切にしようと思わされる内容です.
私のようにバッドエンドと聞いて敬遠している方がいらしたら是非心に余裕があるタイミングで見ていただきたい作品です.
霧の中に何かがいて出ていくと(入ってこられると)襲われて殺されるという表層的な恐怖の裏に、恐怖に襲われた人間が産み出す恐怖という二層構造の恐怖を描いたホラーの佳作。
①最後まで緊張が途切れない演出に感心。②演技陣の中では最重要人物であるミセス・カーモディにマーシャ・ゲイ・ハーゲンを配したのが成功。あの役は彼女のような存在感があり演技巧者でなければ映画に説得感が生まれない。懐かしやフランシス・スタンハーゲンが恐怖の中でも理性を失わない老女性教師として出演しているのも嬉しい。③あの霧がどうして発生したか、とか霧の中の怪物たちは何かというのは映画の後半で判明するが、それはあくまで背景であって閉鎖された空間で訳のわからない恐怖の中で極限状態におかれた人間の反応を描くのが主眼のように思われる。少なくとも私にはそちらの方が興味深い。④キリスト教国であり信仰深い人が多い田舎町だから霧に閉じ込められた人々はあんな風になっちゃったけれど、日本人が同じ状況に置かれたらどういう反応をするか考えてみるのも面白い。⑤救いのないラストに「もうちょっと待てば良かったのに」「あそこで無理して銃を取ったのが裏目に出て皮肉」と思うが、恐怖に囚われる或いは絶望に直面すると人間しっかりしているようでも判断力がなくなるということでしょうね。最初に子供の事が気になって皆の制止を振り切り霧の中に出ていった母親(誰も一緒に行ってくれないとわかると『地獄に堕ちろ』と呪いの言葉を吐いた)と子供たちが実は無事で、道端で泣きわめく主人公に冷たい視線を投げて通りすぎて行く皮肉。「神(か悪魔)」は本当に死ぬ者と生き残る者とを振り分けているのかもしれない。
SFホラーの最高傑作
同ジャンルの中では群を抜いて面白い。
他者のレビューを見ると、
「後味が悪くて面白くなかった」
「軍隊あーだこーだで設定に無理がある」
なぜそういう感想になるのか全くわからない。
SFホラー、スリラーに分類される映画だと、私は認識しているが何故そこに現実の軍事力が介入するのか。どういう環境で育ったらそんなつまらない感性を持ってしまうのかとても不思議だ。
本作はスーパーを舞台にし、日常に溶け込んでいる。
そこに、人を食べる得体の知れない怪物が襲い掛かってくるのだから、私は常に焦燥感を持っていた。
絶望を感じられる映画は数多く存在するが、奇跡の連続でバッドエンドを回避する映画が多いと感じている。野暮だが、もしも現実で似通ったことが起きたら絶対にバッドエンドを避けられない場面でもだ。
ラストシーンで、もしも銃弾が5発残っていれば。
もしも軍ではなく、怪物が襲ってきていれば最大のバッドエンドは避けられたはずだ。
集団自決をするのがあと2,3分遅かったらハッピーエンドにもできたはずだ。
ただ、監督はそれをしなかった。
銃弾を4発残すことを選択し、怪物ではなく軍隊を選択した。
その結果、SFホラーの中では珍しくメッセージ性の強い映画になっている。
物語の結末は自分の選択で決まる。
微妙 時間の無駄
アメリカ軍舐めすぎでしょ、どれだけ軍事力あると思ってんの?あの程度の化け物すぐ殺せるじゃん。いくら田舎とはいえ2日とか3日か?そこらへん覚えてないけど処分に時間かけすぎ。そもそも研究施設周辺ならもっと早く助けとか来るでしょ。あと終始圏外なのも意味分かんない。まあ異次元がこっちに来ちゃったんならしょうがないね。虫が襲ってきてるのに電気つけるのも意味わからんし。緊急時に人々がパニックになってる様子とかはすごく良かったんだけどやりすぎ。軍人の自殺も意味わかんない。軍人らしくしろよって思っちゃう。んで有名なラストシーンだけどなんか全部予想通りというかなんというか、、絶望は味わえるけど「だろうな」って感想しか出なかった。最初にスーパーから出てったおばさん最後にいたけどなんで生きてんの?結局運ゲーじゃんて感じ。異次元に窓開けて観察するだけとか言ってたけどもう少し強い兵器とか重火器とか戦闘機とか置いてあるところでやればよかったやん。そしたら化け物が出てきてもすぐ倒せたのに。原作小説とは少し違うみたいだけどこれが小説だったら面白かったかもなー。映画でこの内容を見ると微妙。、
たしかにこの終わり方は胸糞悪い
超絶胸糞映画で話題との事で見てみましたが、たしかにこの終わり方は胸糞悪いですね笑
どんな終わり方するのかと思ってたら、想像もつかない終わり方が待っていましたね。最初モンスターの足みたいなのが出てきた時からは、B級映画感がありましたがまぁドキドキしたという面で最初の方から絶望的な状況を見せていたということですかね。とりあえず、「希望」この2文字の言葉をしっかり持つ事は大切ですね
色んな意味でモヤモヤする映画
ストーリーはわかりやすいく、小難しくない映画。
途中の人間模様は確かに面白いものがある。
たまたまみた批評が大袈裟だったのか最後の15分想像以上に胸糞悪くなかった。
もう少し荒れた展開を期待しすぎたのかもしれない。
あの霧はなんだったのか、軍の仕業ではなかったのか、正体は?いろいろな意味でモヤモヤが残った。
私は好きじゃない。
鑑賞後にこの映画の評価が気になり新規登録してみました。
カルト化や人の醜くイカレポンチな部分はまあまあ楽しめましたがラストがとにかく好きじゃなかった。
スッキリしないモヤモヤばかりが残ってしまった気がします。
見なきゃ良かった…。
変態ドSホラー
変態ドSホラー。2時間余の長尺でじわじわといたぶるような残虐シーンにじっと耐えた挙句、あのラスト、後味の悪さは映画史上最悪と言ってもいいだろう。
巨大化した昆虫ものはクリーチャー映画の古典、軍の関与かと匂わせるから生物兵器の産物かと思ったら異次元の扉を開けたと言う茶番SF。バグスパニックだけなら単なるB級ホラーだが人間の本性剥き出しの方がもっと怖いと足し算したのでちょっとは意味深。
自身の不運を何かのせいにしたがる狂信的な振る舞いはかっての魔女狩りの再来だ、自己中の弁護士や役立たずの腰抜け軍人、多少ましなのはスーパーの副店長、よくもこれだけ残念な人達のステレオタイプを集めたものだと感心もする。
随分前に観ていたが酷さが風化、午後ロードでやっていたので性懲りもなくまた観てしまった、とほほ。
ヒーローなんていない
ずーっと「霧の中に潜む化け物」「ラストが賛否両論の有名作品」程度の知識しかないまま、いずれ見よう見ようと思ったまま見ずにいた作品。地上波でやっていたので鑑賞。
一見よくあるモンスターパニックもの。でも一味違う。分類は多分ホラー。むっっっっちゃくちゃ虫が大量に出てくるので、虫嫌いな人は要注意。ちょっと出るどころじゃありません。むしろ虫が主役。
あらすじ:
大きな嵐によって、家を破壊されてしまったデヴィッドは、妻に家の片づけを任せ、息子と、同じく嵐で車を失った隣人ノートンと共に町へ買い物に行くため車を出す。スーパーで買い物をしていると、錯乱状態の男がスーパーへ駆け込んできて「霧の中に化け物がいる」と言う。どんどん霧が濃くなっていく中、最初はみな半信半疑だったが、外に出た従業員が殺され、化け物の姿を見たことでデヴィッドはその存在を信じ、有能な弁護士であるノートンを頼ろうとする。以前から確執があったものの、お互い少しは歩み寄れた気がしていた2人だったが、ノートンはデヴィットの説得を撥ね付け、必死に止めるデヴィッドを振り切り店から出て行ってしまう。次々と人が減り、化け物の存在を皆が信じ始めるが…
いやはや、パニック映画あるあるだと思うんですが、登場人物の意味不明な動きが多くて気になります。ストーリー展開のためのつじつま合わせなのが透けて見えるというか。ナゼ今???ナゼそれを????と思うところが結構あって、序盤は割と白けてきました。非常事態ってそんなもんなのかなぁ。
そして、ほぼ全ての視聴者が「ウゼー!」と思ったであろう狂信者。まぁ良く言えば「敬虔な信者」なんでしょうが、多分ほとんどの日本人には「ただのうるせー馬鹿」にしか見えない。でも絶対間違ってるとも言えないし(化け物出てくる世界線だからね)。
で、段々それに洗脳されてく人々。何やこいつら…と思うと同時に、アメリカだったら現実にありそうだなーとか、日本でも似たようなことは起こるんだろうなーとか、色々考えてしまいました。日本人って割と宗教のこと馬鹿にしてる人多いですが、「科学的に~」と言われて(説明は理解できてないのに)すぐ信じる人は多いですよね。
2007年の作品ですが、14年前のアメリカで既に狂信者を揶揄しているんですね。で、未だアメリカ人の4割はこういう狂信者であると言われていて、政治家も実はほとんどが「神の仰せの通りに」という感じだとか。共和党と民主党しか名前聞かないなーと思ったらそういうこと…びっくりです。日本は宗教が平然と政治に介入してて、もっとびっくりですけど。
この狂信者、別に宗教の信者でなくても似たようなことは起こり得て、誰かが大きな声で意見を言ってリーダーになり、それについてく人達と反対する人達とができる、というのは日常でもちょくちょく起きてますね。男VS女・白人VS黒人・国民VS移民・民主党VS共和党…みたいな形で白熱して、そのうち本来の問題そっちのけで争い始めるという、客観的に見ると凄く間抜けな状況が本作でも起きています。
化け物相手にどう抗うかという話をすべき時に、主人公目線だと神ガー!がいちいち宗教絡めて行動を邪魔してくる。神ガー!目線では、神に従えば救われるのに、主人公達がわざと自分達を道連れに自滅しようとしている!となっていて、結局外部の敵への恐怖を内部でぶつけ合い、案の定殺し合いに発展します。
最初に出てった母親も、8歳の子ともっと小さい子を家に残したまますぐ戻ると言って出てきてしまったから帰りたい、誰かついてきてほしいと言い出し、状況がわからないから誰も名乗り出ないと「全員地獄に落ちろ!」。いや逆ギレすげーわww
アメリカは子供だけで留守番させるのは法律違反で、例え5、6分だろうと、ちょっと向かいのコンビニだろうと、捕まります。なので、子供に何かあったら完全に自分の責任(まぁ言うても数分のために子供をいちいち連れ出すのがツラい気持ちはわかるが…)。
後半で狂信者が「神への生贄に子供をよこせ」と主人公の息子を殺そうとしますが、視聴者は恐らくこの時「おいおいガキに手を出すようになったら人として終わりだろ」と考えるだろう…ことを見越して「序盤の母子のことは見捨てただろ!」と言いたいのかもしれませんが、序盤のママはね、一人で来たんだから一人で帰れとしか。状況わからん所に飛び込んでくのと、目の前で頭おかしい奴に殺されそうになってるのとじゃ全然違うんだって。
あのイカレ信者、序盤で既にこうなることが予測できてたんだから縛って倉庫にブチ込んどけば良かったのにと思いますが、これも主人公の判断ミス?
見ながらずーーーーーっと気になってたんですが、この主人公、何やっても裏目に出る。あらゆる選択肢、ぜーーーんぶ選択ミス。何で????
結局のところ、「現実にはヒーローなんてそうそういない」ってことなのかなと。
映画、特にアメリカの映画では、ヒーローものでなくても大抵主人公の男が非常時に突然リーダーシップ取り始めて、一般人の設定でも当然のように家族や仲間を護って、敵の正体を見破り、ライバルと和解し、敵を打ち倒してハッピーエンド。この流れです。
でもよくよく考えたら、こんなこと現実に起こるはずがないですよね。絶対とは言いませんが十中八九、善人も悪人も死ぬし、家族や友人も都合良く全員助かるなんてこともない。そこらの一般人が、大きな脅威に対していきなり勇気を振り絞ったって犬死にするだけです。
本作の主人公も、一見さもヒーロー然としていて、息子を守り、リーダーシップがあり、知恵を巡らせ、脅威に立ち向かう。キャラクター設定としてはアメリカ映画の「英雄パパ」そのものです。なのに、何故か悪い方へ向かっていく…ように見える。でも、これって「悪い方へ向かっている」のではなく、我々が「映画だから結局は上手くいくだろう」と勝手に思い込んでいるせいであって、ただのバイアスだよなーと。
定石通りのアメリカ映画を嘲笑うかのように、仲間を助けられず、信頼を得られず、家族を守れず、まったく役に立たない「一般人」のままの主人公で、自分は結構気に入りました。
賛否両論のラストも、そう考えればあれが妥当なんでしょう。というか、あのラストじゃなければここまで有名にならなかっただろうと思います。
原作者のスティーヴン・キングも、「自分が思いついていれば小説のラストもこうしたのに!」と言うほど気に入ったそう。小説で読んだ方がより面白そうな気がします。まず虫がね…
胸糞ENDと言われてますが、ただ1つ言わせてくれ。
あんな小さい子の頭なら、大人と頭くっつければ多分1発で2人いけたぞ。
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