「【ただの作品であり、映画では無い。】」ノーカントリー 芥さんの映画レビュー(感想・評価)
【ただの作品であり、映画では無い。】
チェンソーマン第1期のOPで、本作のパロディが作られており、気になったので調べてみると「ノーカントリー」は非常に有名な作品だと知る。
キノコ頭の不気味さ、80年代あたりのアメリカンな雰囲気が好きな自分は、即マイリストに入れました。
期待を胸に膨らませ、鑑賞してみると、なんだこれは。
シガーの気味悪さは好みだし、やはり作品の雰囲気は最高であったので、愚作とは言わないけれど、『回りくどさの美学』みたいな物を過信し過ぎではないか。
こういう所謂『判りにくい映画』と言うのは、何処に行っても一定数褒め称える層がいる。純粋な気持ちで作品を評価するのが筋であるが、ただただ難解を極めただけの映画を評価し、それを文化人と形容するのはどうなのであろうか。
個人的な意見ではあるが、映画に限らず、小説や漫画等の“文化的作品”という物は、いつも消費者(鑑賞者)をある程度意識して造らねばならないと思っている。
消費者を度外視した製作者や、それを称える消費者は、ただの自慰行為に過ぎないと、僕は思ってしまう。
ただただ、何故評価されているのか分からない作品であった。
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