「顔芸」ノーカントリー Curveさんの映画レビュー(感想・評価)
顔芸
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007スカイフォールのハビエル・バルデムが格好良く作品を追って見た一作。正直哲学的で私は理解仕切り得なかった。
ならば作品のどこに楽しみを見出すかと言えば役者の演技だ。
逃げる男のジョシュ・ブローリンは自身が今作以前は役に恵まれてこなったかととも上手く役に反映出来ていたのではないか。
あと最近映画を頻繁に見る様になったものの違和感。「あぁこの人ちゃんと役者なんだ。コーヒーの人じゃないんだよな」のトミー・リー・ジョーンズ。地顔からか物を憂う姿が非常に良く似合う。
そしてなにより今作のハビエル・バルデム演じるシガー。スカイフォールで見せた人間味に溢れる悪役とは全く違う冷徹な殺人鬼。髪型、服装と存在感そのものが異様だ。
大雑把に人を殺したかと思えばカーペットが汚れるのを嫌ったり靴の裏の血のりを気にしたり、不思議な2面性も「よくわかんないけど怖い」ものとして成立している。
更にシガーは何か確固たるルールを持って人を殺している。コイントスに勝った(一方的にだが)商店の親父は命を拾う。一方「自分の意思で決める」のだといってコイントスを拒んだモスの奥さんは殺され。
しかしまぁなんといっても顔力だ。
言葉を変えればハビエル・バルデムの顔芸がこの映画の最大の魅了なのではないだろうか。
といっても今回ハビエル・バルデムは助演なんだな。
ポスターにも中央に映ってるのに。
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