「紡いでいるようで最後投げっぱなし」ノーカントリー naopod54さんの映画レビュー(感想・評価)
紡いでいるようで最後投げっぱなし
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DVD借りてみたらなぜかもう見てたという失態を演じてしまいましたが,折角借りたから見ちゃおうという緩ーい感じの2回目です。
コーエン兄弟の映画は理路整然としていて好きです。
BGMをいっさい使わない感じとか、意味のない絵とかないので、個人的にシンプルかつ無駄のなさを好む自分にとって合っていると思います。
今作はハビエル・ハビデムの何ともいえない気味の悪さが際立ってます。持っている武器にしろ,髪型にしろ、しゃべり方にしろ、唐突な現れ方にしろ、こんなやつに追われたら眠れないです。はい。トミー・リー・ジョーンズがもう少し本筋に絡んでくると思いきや意外と絡んでこない。味のある保安官役はもう彼の得意とするところなのですが、もっと確となる本筋に絡んできて欲しかった。
ジョシュ・ブローリンは無骨な田舎の溶接工という役をやらせたら右に出る人はいないんではないでしょうか?奥さんがダイアン・レインというところも好感が持てます。ちなみにハビエル・ハビデムの奥さんはペネロペちゃんです。
いろいろ紡いでくる独特のコーエン兄弟のストーリー展開と思いきや意外なラスト。ちょっとがっかり。彼ら独特の考える余地を残す展開は,時に観客を突き放しちゃう感じ。今回は突き放された感じがしました。もう少し優しくして欲しかった(笑)
次回作「トゥルーグリッド」はジョシュ・ブローリンと再びコンビを組む模様。ベルリンでは喝采らしかったので、期待できそう!
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