「何事も運であり、紙一重」ノーカントリー きいさんの映画レビュー(感想・評価)
何事も運であり、紙一重
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酸素ボンベってそんな使い方できるんですねと、冒頭驚きました。
銃とかド派手な兵器を使った殺し屋ではなく、ありとあらゆる現実的な方法で追いかけてきて、殺していくのがリアルで怖い。
シガーがあまりにも冷静冷酷で、感情移入はしていないものの逃げてるほうをついつい応援したくなる。
トミー・リー・ジョーンズ、あまりにも日本でお馴染みの俳優すぎて、勝手に親しみを持っているせいか、シガーに殺されないでほしいと祈るばかりでした。
それくらい、シガーの迫力がすごかった。
コイントスが表なら殺さない…コイントスひとつで運命を決めるというシガーの狂人さは恐ろしく、紙一重にある生死。一方的に相手の生死を支配して、ついさっきまで冷酷に人を殺したシガーが、最後、車で事故にあい大怪我を負ったシーンで、人の運命のあっけなさ、人の命をあれだけ奪ったシガーも脆く哀れなものだと感じました。
シガーの生と死も紙一重と思わせる、最後の終わり方好きです。
シガーが追ってくる場面が多く、ホラー系やドキドキする場面が多い映画が苦手な自分としては、終始ハラハラして観たので…何回も観たい映画ではないかなと思い、すごく個人的な評価で3.5にしました。
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