劇場公開日 2008年3月15日

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「"No Country for Old men"」ノーカントリー ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0"No Country for Old men"

2017年11月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

コーエン兄弟の名作ということで鑑賞。
ストーリーは三人の男を中心としたお金を巡る追走劇であり、コーエン兄弟特有のやや難解な描写を交えたヒューマンサスペンス映画である。
映画は保安官のちょっと小難しいセリフから始まる。コーエン兄弟の作品はセリフ一つ一つが重いなといつも感じる。彼らのこだわりなのであろう。そのように本作では少し鑑賞者の想像力が必要であったり、セリフから流れを追ったりと少し難解な部分がある。
しかしながら、多少理解できない部分があっても、シガーとモスのスリル溢れる争いにハラハラするだろうし、案外ダークナイトのジョーカーばりに悪役としてシガーのキャラが好きになる人もいるだろう。シガーを演じたハビエル・バルデムの演技は見事だったと思う。俗に言う怪演というものであると思うが、彼の立ち振る舞い、セリフは本当に気味が悪い。最強で最悪な悪役であろう。
コーエン兄弟の演出も見事だった。鑑賞者の想像力を掻き立てるのが本当に上手いと感じた。最後のオチのつけかたも彼らっぽくてあれはあれでイイのかなと。
ヒューマンサスペンス映画として、かなり面白かった。こーゆう作品にもっと出逢いたいなと思った。

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ジンジャー・ベイカー