再会の街でのレビュー・感想・評価
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原付キックボード欲しいなぁ
9・11とPTSD。心のダメージは相当なものだったのだと痛いほどわかる。ただ、タクシー運転手を拳銃で脅し、警官がそれに対して銃を向けたことが問題ともなってるようだ。政府からの慶弔金など、100万ドル以上もらってることも束縛されずに自由に生きていることが、ますます社会復帰を困難にしている。
1万6千回のキッチンリフォーム。テレビゲーム三昧。精神障害があると思われても、幸せを感ずる手段なのだから仕方がない。現実に戻ることの辛さまでは、周りの人は感じ取れないのだろう。唯一チャーリーが心を開いたのは歯科学生だった頃に同室だったアラン。一緒にバンドをやっていたことも、楽しい思い出だけが彼を生き生きさせているのだった。
コメディ中心のアダム・サンドラーがここまで真剣に演技しているのは凄い。風貌はボブ・ディランみたいで、視点の定まらないところがいい。レコード店で会った男にあれだけの反応を示すのはいただけなかったが・・・
良かった
何の予備知識もなく見始めたら「あ、これって9.11関連の映画だったんだ」と。大学時代のルームメイトだった彼が変わってしまった理由。突然の飛行機事故で自分以外のペットを含む家族全員を一度に失ってしまう。政府からの見舞金。少しずつルームメイトだった彼の背景が見えてくる。私自身も東北の大地震の際、もし家族全員を失ってしまって、そのあと生きていくことったら、て考えたことがあり。。。元ルームメイトの気持ちをなぜほかの人たち(奥さんサイドのご両親、ご両親側の弁護士!)が理解できないのか?一見の裁判官だって理解できるのに、ねぇ?主人公にセクハラされたっていう、イカレた女性が美人すぎるし、その彼女とのトラブルが簡単に解決するのはちょっと?って思うけど、まぁ、ちょっと笑えて、でもホロリとくる、ストーリー全体がよかった。
悲しいが良いです。
9.11を題材にした映画、日本の3.11に繋がる物がある。
自分の周りには被害にあった人はいないが実話じゃないにせよこんな精神になった人もいると思う。
少し価値観が変わるかもしれませんよ。
9.11の傷跡を引きずる男とその親友
9.11の事件は今思うと日本の東日本大震災と国民的シンパシーは同じなのかもしれません。そこで負った心の傷がいまだ癒えずに苦しむ男(アダム・サンドラーとそれをなんとか太立ちあがるように見守る唯一の友人、まるで介護の現場の様な献身さです。だが主人公も色々な悩みを持っていていつしか自分が変わるきっかけを探しており、案外救われたのは傷を負った男ではなく主人公なのかも。ストーリーラインがリアルっぽくって亡くなった家族の幻影が見えるシーンでは少し、涙ぐみました。アダム・サンドラーはまるでボブディランっぽい外見で、古いレコード屋でのシーンもあったのですが流石に出てきませんでした。こういう男同士の友情って女って(妻限定)分かんないんだよね・・。男性にお勧め。
あれが最後だったのに、俺は怒鳴ってしまった
映画「再会の街で」(マイク・バインダー監督)から。
主人公の1人は、
アメリカ同時多発テロ「9.11の被害者」の家族。
今でも、精神的な苦痛が彼らを襲っていることを知った。
その代表的な想いが、この台詞。
事故の前、台所のリフォームのことで相談されていたのに、
「たかが台所」のことと、俺は怒鳴ってしまった、と。
もっと、優しくしてあげればよかった、と後悔は残った。
実はこのシーンを観て、思い出した詩がある。
「最後だとわかっていたなら」と題する詩。
(是非、一度、インターネットで検索して読んで欲しい。
涙が止まらなくなっても、私は、責任がとれませんが・・)
この詩には、思いやりや優しさが人間に残っていることを
教えてくれる。
私は、紙にプリントして持ち歩いている。
時々、顔を出す、私の心の中のイライラのために。
自分を癒す道のり。
名画座にて。
髪の毛のあるA・サンドラーを観たのっていつ以来だろう?^^;
…なんて考えながらスクリーンを見つめていた私。
コメディアン出身ながら、俳優としても独自の路線を歩み続け、
日本でのブレイクは今一歩…?^^;ながらも好きな男優の一人。
今回は題材が題材だけに…どうだろうと思っていたけれど。。
いや~素晴らしかったです!
9・11の同時多発テロで妻子を失い、計り知れない喪失を抱え、
ギリギリの精神状態で現世と虚構界を生きる男、チャーリー。
自室でゲームをしている時くらいしか笑顔はなく、旧友アラン
(D・チードル)を部屋にあげてからも、奇行ばかりが目立つ彼。
その行動の裏に、彼が抱えていた哀しみとは。。。
割と唐突に物語が始まり、けっこう笑えるシーンが多いので、
最初のうちチャーリーが機能不全な男のように見えて仕方なく、
とても涙が出そうな内容とは思えないのですが、、、やがて、
彼が本当の気持ち(抱えているトラウマ)を語りはじめてから。。
彼の奇行が、なんという優しさからの行動だったのかを改めて
知り、そこからは彼の笑顔を見る度、哀しくてたまらなかった。
大好きな家族をある日突然奪われてしまった…。
最後に交わした言葉が、どうしてあんな喧嘩台詞だったのか。
後悔しても、どんなに懺悔しても、帰ってきてはくれない。
抱えきれないほどの哀しみを味わった人間の喪失感を、誰が
理解出来るというんだろう…。なにがセラピーだ!と思う。
この作品のすごいところは、アランとチャーリーの立場が、
物語の中盤を境に逆転するところにありますね。一見なんの
障害もなさそうに見えるアランの人生が、哀しみの果てに
好き勝手しているとしか映らないチャーリーの人生を羨み、
真にセラピストが必要だったのは、ホントはアナタだったの
でしょう?と、我々にも理解させてくれるのです。
彼に付きまとい、可笑しな行動に出る患者役(すごい美人!)
が、チャーリーを見てすぐに「なぜみんな、彼の哀しみに
気付かないの?あんなにボロボロなのに…。」と理解を示す
シーン。。。とても印象的でした。同じ(ではないけれど)
哀しみを味わった人間には、理解できる部分があるのかも。。
別に、傷を舐め合え。とは言わないけれど、
心を通わせる人間同士が寄り添ったっていいじゃないかと、
そんな風に思わせるラストも印象的。少しずつでいいから、
前を向いて、自分の人生を謳歌する喜びを知って欲しいな。
不思議な作品でしたけど、じんわりと心に残りました。
(サンドラーは髪の毛ある方がイイぞ♪チードルは現状維持で^^;)
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