風のファイター

劇場公開日:

解説

強い格闘家になることを夢見て朝鮮半島から日本へ渡り、過酷な修行を積み、極真空手を創始した大山倍達をモデルにしたアクション。原作は韓国で爆発的にヒットしたコミック。監督は「リベラ・メ」のヤン・ユノ。出演は「ワイルド・カード」のヤン・ドングン、「東京タワー」の平山あや、「BROTHER」の加藤雅也。

2004年製作/122分/韓国
原題:Fighter in the Wind
配給:エスピーオー
劇場公開日:2006年4月8日

ストーリー

1939年、朝鮮半島が日本の統治下にあった時代、少年チェ・ペダル(崔倍達)は使用人のボムスに“テッキョン(テッコンドーよりも古い東洋の伝統武芸)”を学び、強いファイターになるという夢を抱いていた。訓練を受けるのも束の間、ボムスは独立運動に関わっていたために当局から逮捕され、行方不明になる。師匠を失ったペダル(ヤン・ドングン)はパイロットになるために日本へと密航し、航空学校に入学。ペダルはそこで周囲から冷たい差別を受ける。ペダルは怒り騒動を起こしたところ、武士の子孫である加藤大尉(加藤雅也)に無残に敗れる。ペダルは世の中に絶望し、失意の日々を送る。やがて、日本は戦争に負け朝鮮は独立する。ペダルは日本に残り、東京・池袋の闇市で友人のチュンベ(チョン・テウ)と小さな露天を始めるが、市場を仕切る日本のヤクザたちにボロボロに打ちのめされる。惨めな敗北感に打ちひしがれるペダル。しかし、幼い頃の心の師ボムスと奇跡的な再会を果たし、本来の自分の姿を取り戻すため、再び格闘家としての道を歩むことを決心する。ある日、ペダルは日本人の芸者・陽子(平山あや)がアメリカ軍兵士から乱暴されそうになっているところを助け出す。それをきっかけに友人となったペダルと陽子は、次第に互いへの想いを高めていき、幸せな時間を過ごすようになっていく。そんな中、師であるボムスが日本人のヤクザたちに殺される。師の遺骸の前で、自分の無力さを痛感し、「正義なき力は無能なり、力なき正義も無能なり」と悟ったペダルは、山奥での厳しい修練を決心。人間の限界を超えるあらゆる苦痛に耐えるべく、孤独で壮絶な戦いを選択する。修業を終えたペダルは「殺されても文句は言わない」という条件で、日本全国の道場を巡り、達人たちに決闘を挑み始めた……。

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映画レビュー

3.0大山倍達をモデルにした韓国アクション映画

2019年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 1939年の日本統治下の京城から1942年の下関へ移る。航空学校に入るため朝鮮からやってきたチェ・ペダル=崔倍達。挑戦人であるというだけで「池袋の小便漏らし」などとやじられ、迫害を受ける少年ペダル。警察、ヤクザ、米兵と、何かと敵が多い戦後混乱期の日本。それでも女性を助けるヒーロー(モウコと言ってた)として活躍する。

 有名な山籠りの修行。眉毛をそり落とすシーンもあったけど、そり落とし後の顔のアップがなかったのが残念。そして宮本武蔵の再来と言われる道場破り。もう浮浪者なのか格闘家なのかわからないくらいの風貌だ。人気が出てしまったために、街中で刺されてしまったり、その傷が回復しないまま龍馬という男の果し合いを受けてしまったり・・・しかし、こいつは日本刀で戦うんだから、ちょっと反則!捨て身技だったとはいえ相手を殺してしまった。闘うのはもういやだと嘆くペダル。。。

 日本が描いた『空手バカ一代』と韓国人が描いた本作。人間の苦悩、心の奥底まで迫ったこの映画は単なるヒーロー像ではない。殴られ、負けるのが怖い・・・しかし、常に強者を求めてしまう格闘家。ラストに牛と闘うシーンもあるが、ここだけは本人の映像を使ってもよかったのではないか・・

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kossy
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