トンケの蒼い空

劇場公開日:

解説

ダメなところもあるけど純粋な心を持つ一人の青年の一途な生き様を綴る青春ドラマ。主演は「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソン。監督は「友へ チング」のヒットメイカー、クァク・キョンテク。トンケの父役には、「箪笥」の演技派キム・ガプス。

2003年製作/101分/韓国
原題または英題:Mutt Boy
配給:東芝エンタテインメント
劇場公開日:2005年11月12日

ストーリー

幼い頃に母を亡くした少年チョルミンは、ミリャン市警の捜査課長をしている父(キム・ガプス)と男ふたりきりで暮らしていた。彼は、幼い頃から近所を一人で歩き回り、みんなから“野良犬(トンケ)”と呼ばれていた。ある日、トンケは父の勤める警察署に行き、雑種犬と出会う。どこか自分と似たような犬に“トンケ”と名付け、兄弟のように仲良くなるのだった。数年後、高校生になったトンケ(チョン・ウソン)は、サッカー部に入ったものの万年補欠。いつも“トンケ”と一緒に学校生活を送っていた。しかし、ある日それを快く思わない先輩の陰謀に巻き込まれる。怒りに震えるトンケは、先輩に逆襲を図る。しかし、そのことが警察にもれてトンケは警察に連行されてしまう。その事件が元で、トンケは高校を中退し、無為に日々を送るようになってしまう。そんな息子を父は心配しつつも、厳しく叱ることもなく見守っていた。ある日、トンケの元に高校を中退し、彼と同じく惰性で日々を送っている男たち“MJK(ミリャン・ジュニア・クラブ)”が決闘を申し込んできたのだ。蒼い空の下、1対1で闘いを受けて立ったトンケだったが、あっさりと勝利してしまう。それ以来、トンケはMJKの面々と行動を共にして、彼らの仕事も手伝うようになった。ある日、トンケが家に帰ると見知らぬ少女・ジョンエ(オム・ジウォン)がいた。父は、両親のいないジョンエを家族として迎え入れることを告げる。しかし、トンケは急に彼の人生に登場したジョンエが気に入らない。ジョンエも、トンケに対して戸惑いを感じていた。仕事で配達を終え帰路につく途中、トンケは派手な服を着てバイクに乗るジョンエの姿を見かけた。声をかけるが、ジョンエは逃げるように急発進させた。追うトンケだが、誤って転倒してしまう。ジョンエはトンケを自分のバイクに乗せ、その日を境にふたりはお互いを意識するようになった。ある日、トンケは父に呼ばれて賭博現場の張り込みに付き合う。動きがあり、父と共に現場に乗り込んだトンケは、捕まった人々の中にMJKの仲間、テットクの父の姿を見つける。テットクの父は、土地の権利を手放すために罠にかけられていた。トンケは彼の身の潔白を訴えるが、父に取り合ってもらえず、憤りを隠せない。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.02004年に『マットボーイ』として公開された作品

2020年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 強いぞ、トンケ!と、あらすじを知らずに観ると強さにびっくりした(笑)。犬を食うというのにもびっくりだが・・・まるで戦時中の話みたいだった・・・『スチームボーイ』『ヘルボーイ』『オールドボーイ』とボーイ続きだったのでタイトルを変更したのだろうか・・・?  元々ケンカが強く短気であるということが災いして高校中退までしてしまうトンケだが、捜査官の父のおかげで前科者にはならない。また父の過去も地元実力者から賄賂をもらったという疑惑まであることから、権力への批判を軽く取り入れ、正義感を高揚させる意図が感じられた。MJQなる仕事仲間(ボランティアとか言ってた?)やトンケの性格(仕事も探さずテレビばかり見ていてグータラぶり)も面白いのだが、スリの常習犯少女ジョンエとの小さな恋のかけひきも見ものだ。  青春コメディー映画でもないし、純愛映画でもないというジャンル分けがむずかしい映画でした。単純にヤクザとなった先輩たちとの同窓会のような面白さと、真剣な男同士の対決ドラマの面白さ。そして、根底に流れる儒教の精神を感じる父と息子の愛情には思わず目頭が熱くなってしまいます。  最高に燃えて笑えるシーンは・・・もちろんカンフーオタクとの一騎撃ちだ。 【2004年11月映画館にて】

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kossy

1.5チョン・ウソン好きでも。。。

2017年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

チョン・ウソンが好きで観たんだが、役に合ってないというかそもそも登場人物みんなオッサンすぎて青年に見えない。 選曲も極端すぎて観る側との感情と乖離していてはっきり言ってセンスが悪い。また犬毛も綿にしか見えないなど、小道具もいいとは言えず物語に入っていけない。 ラストもどういうわけか、留置所内で警官公認で決闘するという茶番が行われて、コメディなの?と何を見せられているのかちょっと疑問が残った。あまりいいところがない作品で、オススメはできない。

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キース@Keith