ベルベット・レイン

劇場公開日:

解説

香港黒社会の大ボス暗殺計画を軸に、大ボスとその弟分、ヒットマンの若者2人組それぞれのドラマを交錯させて描く香港ノワール。出演は、香港四天王のアンディ・ラウとジャッキー・チュン、新・四天王の呼び声も高いショーン・ユーとエディソン・チャン。監督は、本作で商業映画デビューを果たしたウォン・ジンポー。本作で香港電影金像奨の最優秀新人監督賞を受賞した。

2002年製作/85分/香港
原題または英題:江湖 Blood Brothers
配給:日活
劇場公開日:2005年10月8日

ストーリー

レストランの厨房で働くイック(ショーン・ユー)に、暗殺者を決めるクジ引きの連絡が入った。この日を待ちわびていたイックは、チンピラ仲間のターボ(エディソン・チャン)と会場のディスコに駆けつける。黒社会で尊敬を集めている大ボス、ホン(アンディ・ラウ)の暗殺計画の噂に、配下の3人のボスは戦々恐々となり、互いに腹を探りあう。ホン亡き後に彼の兄弟分の冷酷無慈悲なレフティ<左手>(ジャッキー・チュン)が台頭すれば、たちまち大混乱に陥り自分たちの利権も脅かされることになる。イックと一緒に一旗揚げたいターボは、彼のために秘所にリンゴの刺青があるという当たりクジの娼婦、ヨーヨー(リン・ユアン)を探し出すが、ボスのトウ(チャップマン・トウ)がイックに渡した武器は、拳銃ではなくナイフ。イックは不安と悲壮な決意を胸に、一目で惹かれていたヨーヨーを荒々しく抱く。一夜の関係で終わりたくはない。だが、ヨーヨーは多額の借金を抱える身だった。パーティーの最中、ホンは妻エミリー(ウー・チェンリェン)が息子を出産したという報せを受け、レフティと病院へ向かう。父親になり感慨深げなホンに、レフティは「ニュージーランドへ移住しろ」と引退を勧める。思いがけない言葉にとまどうホン。黒手袋をしたレフティの右手は二人の友情の証だが、一緒に戦った日は遠い過去。果たしてレフティは、守るべきものができたホンの身を案じているだけなのか? それとも、彼こそが暗殺計画の黒幕なのか? イックはボスからの謝礼を母に渡そうとするが、彼が亡き父と兄と同じ運命を辿らないことを願う母は、その金で銃を買うように言う。兄が罠にかけられたとき、無謀にも加勢しようとしたイックを必死で止めたのはターボだった。イックはターボの助けを借りて荒っぽいやり方で銃を手に入れると、金をそっくりヨーヨーに渡し、さらに手当たり次第に強盗を働いて金を作る。ヨーヨーは心を動かされ、「必ず戻ってきて」と泣きながらイックに約束させる。ホンとレフティは、レフティが買い取った二人の思い出のレストランでテーブルにつく。ホンは敵を一家皆殺しにするレフティのやり方を批判するが、3人のボスを危険視していたレフティは彼らを一掃すべく、すでに子分たちを送り出していた。しかし、一人目のボスが家族もろとも殺された後、他の二人は間一髪でホンの子分に保護される。一人を見せしめにし、残りを許して救う。それが賢明なやり方だ。ホンはまた、レフティの母親をもエミリーのもとに保護していた。イックとレストランで食事中に、ターボは自分たちを探す敵の姿に気づき、囮になる。右手を潰されてもイックをかばい続けるターボ。そこへ駆けつけ、発砲しまくるイック。ターボは弾の切れた銃で瀕死の敵を殴り、家族を皆殺しにするために住所を聞き出す。ホンはレフティに言う。「妻子を守ってこそ真のボスだ。俺を殺せる者がいるとしたら、お前だけだ」と。レフティはようやく自分の間違いに気づく。外は雨。ホンに傘を差し掛け、一緒に歩きだすレフティ。ナイフを手に標的に向かっていくイック。二組の男たちの運命が、雨の中で交わろうとしていた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0『インファナル・アフェア』の裏盤

2018年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 人気若手俳優のショーン・ユーとエディソン・チャンをチンピラ役に・・・そしてジャッキー・チュンとアンディ・ラウ。

 結局、同時進行だと思わせておいて、実は2人の過去の物語。『インファナル・アフェア』とは逆で、ショーン・ユーが若いアンディ・ラウ。なんだか、その意外性だけを追った物語だ。スタイリッシュな映像とか言われるけど、それほど斬新じゃないし、意外性を除くと、何も面白くないただのヤクザの鉄砲玉物語だ。

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kossy

1.0姐御

2014年8月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

姐御に似た編集だなぁ、何か変だなぁとおもったら、姐御の監督の第一作目だった。カッコつけ感が本当に独特というか、陶酔感が強い、単純に言うと、相変わらず意味不明でダサいということなんだが、捨てきれない香港の魅力も微かにある。

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ssspkk