ハックル
劇場公開日:2005年10月22日
解説
ハンガリーの農村のちょっと不思議な日常を斬新なタッチで描く予測不能の物語。監督は若干28歳のパールフィ・ジョルジ。ハンガリー国内の映画賞を総なめ、さらに海外の国際映画祭でも話題を独占した。なおタイトルのハックルとは、ハンガリー語でしゃっくりのこと。
2002年製作/75分/ハンガリー
原題または英題:Hukkle
配給:イメージフォーラム
劇場公開日:2005年10月22日
ストーリー
朝日が昇るとともに、眠っていた大きな蛇が地中から這いだしてくる。蛇が首をもたげると、眼下には緑に囲まれたハンガリーのとある村。生きものたちがやっと目を覚ます頃、まだ物静かな村落に「ヒック!」という大きなしゃっくりの音が響く。しゃっくりの主は、一人暮らしのチェクリックおじいさん(バンディ・フェレンツ)だ。彼は目を覚まし、ゆっくりと台所の中を動きまわっているが、しゃっくりが止まらない様子。定期的に「ヒック」とやっている。おじいさんは、やがて朝の準備を済ませ、家の前のベンチに腰を据える。村が動き始め、おじいさんの前をえさ場に向かうアヒルや、散歩に出かけるブタや、水を汲みに行く荷馬車、畑に向かうトラクターが、もうもうと煙をあげて通り過ぎていく。ガーガー、ブヒブヒ、パカパカ、ゴー。それぞれの音に合わせて「ヒック」、「ヒック」とおじいさんのしゃっくりが応える。牧草地では、羊飼いの女の子がヒツジに草を食べさせ、荷馬車に乗ってやってきた少年が、じっと彼女を見つめる。畑ではおばあさんが、遠くからやって来る家族のために材料を収穫し、養蜂場では農夫が蜂蜜を採集する。全てがのどかな、とある村の夏の日。しかし、よく見ると細部で奇妙な出来事が起こっている。おばあさんが作った料理を食べた子猫が死んでしまう。静かな釣り堀の水面下には、死体が沈んでいる。村の男たちが少しずつ姿を消していく…。やがて突然、大地震が起き、グラグラと出来たばかりの墓石を揺さぶる。一体何が起こっているのか? 謎は深まる一方だが、おじいさんは変わらずしゃっくりをし続けている。
スタッフ・キャスト
- 監督
- パールフィ・ジョルジ
- 脚本
- パールフィ・ジョルジ
- プロデューサー
- チャバ・ベレツキー
- アンドラーシュ・ボーム
- 撮影
- ポハールノク・ゲルゲイ
- 音楽
- バルナ・バラージュ
- グリルス・シャム
- 録音
- タマーシュ・ザーニイ
- 編集
- ガーボル・マーリンカシュ
- その他
- ルットカイ・ゾーフィア
-
Cseklik bacsiバンディ・フェレンツ
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Babaラーツ・ヨージェフネー
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Randorファルカシュ・ヨーゼフ
-
Meheszナジ・フェレンツ
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A mehesz felesegeヴィラーグ・フェレンツレー