ブコウスキー:オールドパンク

劇場公開日:

解説

アメリカ文学界にツバを吐き、自分の信じる道を貫いた詩人/作家チャールズ・ブコウスキー。1994年に亡くなった彼の貴重なインタビュー映像に加え、ショーン・ペン、トム・ウェイツ、U2のボノなど信奉者たちが、各々ブコウスキーへの愛を語るドキュメンタリー。

2002年製作/113分/アメリカ
原題または英題:Bukowski:Born into This
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2005年10月8日

ストーリー

1994年に白血病で73年の生涯を閉じたチャールズ・ブコウスキー。アメリカ文学界にツバを吐き、自分の信じる道を貫いた詩人/作家であり、社会の様々な規範に「くそったれ!」と罵声を浴びせる彼の作品群は、世界数十カ国で翻訳されている。“短編の神様”と呼ばれながら、その詩や短編・長編は無数の雑誌に掲載され、40冊以上の書籍で出版されている。代表作に『町でいちばんの美女』『くそったれ! 少年時代』などがあり、社会的には“負け犬”でありながら、そこから外れた価値観を持つ者たちには、たちまち“英雄”となる。ブコウスキーが描くのは、辛らつで露悪的、攻撃的で酒呑みの“負け犬”たちが生息する世界である。一般的には男根至上主義の好色老人、というイメージでとられがちだが、実際のブコウスキーはとてもナイーブで複雑な人物だ。生前の彼の貴重なインタビュー映像に加え、ショーン・ペン、トム・ウェイツ、U2のボノなど、親交を持ち、ブコウスキーを愛した様々な人々が、彼との時間をいとおしげに語る。そして、世間に流れているのんだくれだの、女好きだのという負のイメージが、あくまで彼を取り囲む“逸話”に過ぎないことが分かってくる。本当に、“書く”ためだけに生きた男の人生を目の当たりにし、ブコウスキーのナイーヴな素顔が炙り出されてくる。かつて愛されず、心の居場所を求めて彷徨った、生きることにはいつも懸命だった男。「郵便局で働けば、生きるということが分かる」と劇中で語るように、長年の厳しい労働生活で魂をすり減らしながらも、酒を呑み、女を愛し、そして常に書き続けた男。パンクでクールな73年の人生の断片をとらえた、ブコウスキーにまつわるドキュメンタリー。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0酒と競馬と郵便配達。。女、女、女、、、、

2021年1月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

幸せ

豪快で破天荒なイメージを持っていたブコウスキーの魅力溢れる人間性や幼少期と青年期での暗く思える青春時代、嫌々ながら真っ当に働いていた事実など、ふつうに生きている感覚に共感出来たり。

意外と女々しくて嫉妬深い様子や涙脆かったり、奥さんに対する喧嘩のシーンや"カップケーキ"を一途に待つ姿に可愛さも。

ハリー・ディーン・スタントン、トム・ウェイツ、ショーン・ペンとブコウスキーの関係性、彼に携わった人々のインタビュー、特に関わった女性陣が語るブコウスキーの話は興味深い。

ブコウスキーの魅力溢れる素の姿が堪能出来る、一人の人間としても素晴らしくて格好良い。

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万年 東一

3.5本当にいたんだ

2014年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

幸せ

自伝みたいなものを何冊か読んではいたが、このドキュメンタリーを観てようやく、あのどん底飲んだくれ人生がホントに現実だったのか!と信じられるようになった。
十ん年もどうしようもない環境の郵便局に勤め続けながら、女にハマり女と争い独りになり飲み、書く。斜めや裏やらヒネた角度から世間を眺めて悪態をつき、時には自分の弱さ脆さも素直にさらけ出す。
とにかく書いて書いて書いて書いてしまいには狂信的ファンすら出るほど愛されたから終わりはよかったんだが、ブコウスキーを形成するための要素として、クソみたいな父親も必要不可欠だったなと思うと、皮肉なもんです。

彼を愛した人間はごまんといたけど、最期をみとった妻との絆の深さは他と比べ物にならない。彼女の愛情に満ち満ちたブコウスキートークが一番の見所。DVDなら特典映像のカットされたシーンまで観るべし。

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chibirock

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