「罪悪感から生まれる理想の妄想」マシニスト shinさんの映画レビュー(感想・評価)
罪悪感から生まれる理想の妄想
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きっとずっと罪悪感に苛まれながら不眠症に陥り現実と向き合おうとせず妄想の世界に逃げてしまったのでしょう。轢かれて亡くなってしまった息子の母親への謝罪もままならぬまま、せめての贖罪の気持ちで、自分と一緒にいれば幸せになれるんだぞ、とでも言いたかったのでしょうか。
だけど常に不安に苛まれ自分の犯した罪からは逃げられませんでした。
役作りに徹したクリスチャンベールがそんな心理状態の主人公を見事に演じていました。まさに怪演。よく自分のレビューで「怪演」という言葉を使っていますが、本作のクリスチャンベールこそが文字通りの怪演で、奇妙な雰囲気と緊張感を維持させたまま鑑賞できました。
本当にそれだけでも観る価値ありです。
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