ホネツギマン

劇場公開日:

解説

昼は整体師、夜は人体模型柄のボディスーツがトレードマークの人気プロレスラー“ホネツギマン”として闘う男の活躍を描くインディーズ系異色コメディ。コーエン兄弟全作品のストーリーボードを担当してきたJ.トッド・アンダーソンが、初のメガホンを握った。共同脚本は、「ファーゴ」「ビッグ・リボウスキ」のイーサン・コーエン。

1998年製作/98分/アメリカ
原題または英題:The Naked Man
配給:アルバトロス
劇場公開日:2004年10月9日

ストーリー

人間だれしもひとつくらいは心に固い信条を持っているもの。エドワード・ブリス・ジュニア(マイケル・ラパポート)にとっては、“完璧な背骨”がそれであった。心身の肉体的、精神的健康は、正しい背骨の配列が生み出すしっかりとした身体の軸にある。これこそが、エドワードが世界に広めるべき真実であった。子供の頃のイジメが原因で、強くなるためにレスリングを習い始めたエドワード少年。プロレスラーになりたいという夢を抱きつつ成長した彼は、やがてカイロプラクティックに魅了され、整体師を目指す。一方、父のエドワード・シニア(ピーター・トームケ)は、町の小さな薬局を経営し、健康への鍵は薬に他ならないと信じていた。親子は真っ向から対立し、エドワードは家を出る。その後、昼はインターンの整体師として働きながら、夜は人体模型柄のボディスーツがトレードマークの人気プロレスラー“ホネツギマン”として活躍するエドワード。彼は身重の妻キム(アリヤ・バレイキス)のためにも、独立開業する意志を固めるのだった。リングを引退してキムとともに故郷に戻ったエドワードは、両親の家の向かいで開業することを決める。そんな息子を父は温かく迎えてくれ、家族は感動の再会にむせび泣く。しかし幸福もつかの間、エドワードが街に出かけたすきに、悲劇は起こる…。長いもみあげにプレスリー風の格好をした男(ジョン・キャロル・リンチ)が、一家が経営する薬局の前にド派手な車を停めた。隣に座っている脊椎被裂患者スティックス・ヴェローナ(マイケル・ジェッター)が、痛み止めの薬を買うためだ。地域一帯の薬局をすべて買収して自分のフランチャイズ・チェーン「パフィーズ・ドラッグ」を開店しているスティックスは、いきなり店を買い取りたいと強引な提案をする。しかしスティックスは、薬局を「ドラッグの隠れ蓑」として、陰では麻薬密売と不法取引ビジネスを行っていたのだ。申し出をきっぱりと断るエドワード・シニアとその妻、そしてキムに向けて、スティックスはいきなり松葉杖に仕込んだ改造銃を乱射、3人を惨殺する。戻ったエドワードは店の前で3つの遺体袋を見ると、茫然自失で“ビッグ・タイム・プロレス”のリングへと向かう。そこで“ホネツギマン”となった彼は、敵のレスラーのみならず、親友のレスラーやレフェリーまでをも見境なく次々と打ち倒してしまう。ショックのあまりエドワードは、心神喪失状態となってしまったのだ。“ホネツギマン”に変身したまま会場を飛び出したエドワードは、自分が誰なのかも分からず、行きずりに出会った女ドロレス(レイチェル・リー・クック)とともに、バイクに乗ってあてのない旅に出るのだが…。果たしてエドワードは愛する家族の復讐を果たし、幸せな日々を取り戻すことができるのか。

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