ゲート・トゥ・ヘヴン

劇場公開日:

解説

長篇デビュー作「ツバル」で、時間も空間も超越した不思議の国を描き、観客を圧倒し魅了したファイト・ヘルマー作品。普段は見ることのできない空港の裏側を舞台に、様々な事情でそこに暮らす国籍のバラバラな人々が織り成す人間ドラマ。

2003年製作/90分/ドイツ
原題または英題:Tor Zum Himmel
配給:アルシネテラン
劇場公開日:2004年7月17日

ストーリー

フランクフルト空港で働くインド人のニーシャ(マースミー・マーヒジャー)は、いつかスチュワーデスになって大空へ羽ばたくことを夢見ている女の子。そんな彼女の唯一の楽しみは、夜中に誰もいないジャンボ機に忍び込んで、スチュワーデスの真似をすること!普段は機内清掃の時しか機内には入れないけれど、夜はニーシャだけの世界がそこに広がる…。いっぽう、パイロットを夢見るロシア人青年アレクセイ(ヴァレラ・ニコラエフ)は、不法入国者の収容所から脱獄をはかる。空港のエンジニアとして働いているダック(ミキ・マイノロヴィッチ)のはからいで、パイプ゜や通気孔だらけの、空港の地下迷宮に入れられて、数人の不法入国者と一緒に寝泊まりすることになる。ヤギと神秘的な関係を築くアフリカ人、自分で修理した飛行機で祖国へ帰りたいと願っているモンゴル人など、地下に住む人たちは、みんなさまざまな事情を抱えている。地下とはいえ、ベルトコンベアーの移動は楽ちんだし、機内食の余り物も豪勢なディナーだ。晩酌のビールも飲めるし、この地下迷宮は、ワケありの彼らにとってかけがえのない楽園なのであった。ある日、ニーシャはいつものように夜のジャンボ機に忍び込んでいた。そこで、同じようにコックピットに入り込んでパイロットになりきっていたアレクセイに出会う。そこでアレクセイは、ニーシャのスチュワーデスになりたいという夢の背景には、息子を祖国から連れ戻したいという願いがこめられているのだと知る。またニーシャも、アレクセイが不法入国者であるという事実を聞かされる。だが、夢を持つ二人にとって、小さな恋が芽生えるのに、そう時間はかからなかった。アレクセイはダックに頼んで、ニーシャの息子をインドから秘密裏に入国させる手配をする。彼らの計画は、飛行機がフランクフルトに着くまではスムーズに進んでいたのだが、他の子供と間違えられて、彼女の息子は留置所に入れられてしまった。アレクセイはニーシャに、「息子は俺が必ず助ける」と約束するが……

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.5ウドキア

2017年10月15日
iPhoneアプリから投稿

空港ユートピアもの。ウドキアが珍しくいい奴の役。ドイツ映画meetsインド。

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pigeyes

3.5よくよく考えたら

2017年7月22日
Androidアプリから投稿

所々のユーモアで幸せになれる。

キャラクター達の行動原理があまり重くなく、そこが愉快さを生み出しているのだと感じた。
どっしり構えたハリウッド映画に飽きた時におすすめ。

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