ル・ディヴォース パリに恋して

劇場公開日:

解説

フランス人と結婚した姉を訪ねてパリを訪れたアメリカ人女性が、フランス人男性を相手にいろいろな恋を経験するラブコメディ。監督は「眺めのいい部屋」のジェームズ・アイヴォリー。主演は「あの頃ペニー・レインと」のケイト・ハドソンと、「ザ・リング」のナオミ・ワッツ。離婚を通して描かれるアメリカとフランスのカルチャーギャップも興味深い。

2003年製作/118分/アメリカ・フランス合作
原題または英題:Le Divorce
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:2004年5月22日

ストーリー

イザベル(ケイト・ハドソン)は、フランス人と結婚した詩人の姉ロクサーヌ(ナオミ・ワッツ)に会いにパリにやって来た。ロクサーヌはシャルル・アンリと結婚し、ただいま妊娠中。幸せ絶頂のはずの姉の部屋を訪ねるが、驚くべき事実が待っていた。夫が愛人をつくり、出て行ったと言うのだ。まだ小さい娘がいて、お腹にはもう一人子供がいるにも関わらず家出した夫に、怒り心頭のロクサーヌ。イザベルは、そんな姉の娘の子守りをしつつ、仕事探しを始めた。タイミングよく、ロクサーヌの知り合いの作家オリヴィアが資料整理をしてくれる人を探していると聞き、アシスタントとして働くことに。シャルル・アンリの母スザンヌの弟でセクシーな外交官エドガルと出会ったイザベルは、彼が身内とわかっていながら急接近してしまう。すっかりパリの魅力にハマったイザベルは、「恋の街パリなら何でもあり」とばかりに、「愛人になってほしい」というエドガルの申し出を受けてしまう。一方ロクサーヌは、離婚を望む夫に対し「絶対に離婚しない」とはねつけていた。身勝手な夫の言いなりになりたくない反発心もあったが、何よりフランスの離婚手続きがあまりにもやっかいで、男女差別も甚だしいことにうんざりしていたのだ。ところがシャルル・アンリは離婚話に加え、ロクサーヌが実家から持ってきた名画“聖ウルスラの絵”に欲を出し、夫婦の所有物だと言い出し始める。ロクサーヌは自分の両親の希望通りに米国の美術館へ寄贈したかったが、国外に持ち出すと離婚のときに不利になるとアドバイスされ、がっかり。その頃イザベルは、エドガルから贈られたケリーバッグをきっかけに彼との愛人関係をスザンヌに知られてしまう。エドガルは、関係を持つ女性には必ずそれを贈る癖があったのだ。そして離婚問題と絵の所有を巡り、姉妹の両親もフランスにやって来て……

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0パリの囚人服はサンローラン♡マジ投獄萌え

2021年1月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ふわふわ頭のロマン・デュリスが好きなんです。パピヨン犬の耳とデュリスの髪が一緒に映ってて冒頭からまず一笑。
そして予期せぬ再会は、与太息子のシャルル・アンリ役で登場の「わたしはロランス」のプポー。しかしなんであんな ロシアのおかめ女 に夢中になるかなー!?

【姉妹が面白い】
おきゃんな次女イザベル。彼女の奔放な振舞いには僕は興味を引かれるんですよね。“放埒”というべきかな?
離婚問題に苦しむ姉={様々の義務感や しがらみから自己抑制してしまう“長女”という存在}=に対して、この妹は、ここぞとばかりに意識的にか無意識にか、逆ベクトルに行動するし、
あの目、あの表情、明らかに姉の不幸を楽しんでます。
手を焼かして家族を撹乱する。姉より目立ちたい・・姉より幸せになりたい・・。これ、次女の特性なんだろうか(笑)

しかし「次女、次男、第二子」って、なんでこんな“困ったチャン”になってしまうのか。第一子である僕の悩みであり研究課題です。

【監督の視線】
アイボリー監督は、美しい街や自然を背景に、人間の自立や成長を丁寧に醸す人。
監督カップルが米・印の同性ペアとのこと。おそらく自分たちの異文化摩擦を客観的に観察して面白がっているのでしょう。本作にもそれは反映しているはずです。
米仏合作ですが、大西洋を挟んでマウントを取り合おうとするあの二家族のライバル気質には、興味が尽きませんでした。
米フォックスの配給ですから相当にアメリカ視線なはずです。おちょくられる側のフランスは不満かも。でもそのおかげで“難解なフランス映画”にはならずにアメリカのTV ドラマ風になっている。

お料理とファッションはパリに軍配かな。
見やすかったです。
ランクは、お正月映画として◎

・・・・・・・・・・・・

◆割り切ったあの“婚外自由恋愛”については、「5時から7時の恋人カンケイ」が参考になります。(グレン・クローズも出演)。
フランスは、大統領たちのプライベートな女性関係も国民の間ではまったく問題なしのお国柄ですから、節操を説くカトリックの風土も断頭台に消えたんでしょうかね(苦笑)

◆画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(17c. 仏)は『大工の聖ヨセフ』等で有名。ただし劇中の絵は存在しません、画題の「聖ウルスラ」は貞潔な処女たちの守護聖人なのでこの映画のストーリーを皮肉るアイテム。
絵画の争奪戦の映画はとても多い。

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きりん

3.0ジェームズ・アイボリー

2020年9月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

監督がジェームズ・アイボリーだったので、びっくり。アメリカのラブコメには感じられないそこはかとない上品さが漂っていましたが、作品はジェームズ・アイボリーっぽくないです。しかも、メルヴィル・プポーやロマン・デュリス、ジャン・マルク=バールというフランス映画好きには欠かせない俳優がでていて、センスが良かったです。

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ミカ

4.0米国人が 感じる 仏国への「違和感」

2019年3月2日
Androidアプリから投稿
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jarinkochie

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