夜を楽しく
劇場公開日:1960年1月30日
解説
ドリス・デイと夫のマーティン・メルチャーが共同で主宰するアーウィン・プロ作品。ラッセル・ラウストクラレンス・グリーンのオリジナル・ストーリーを、「ペティコート作戦」のコンビ、スタンリー・シャピロとモーリス・リッチマンが脚色し、「シラノ・ド・ベルジュラック」のマイケル・ゴードンが監督したコメディ。撮影は「明日泣く」のアーサー・E・アーリング、音楽をジョセフ・ガーシェンソンが担当。出演は「先生のお気に入り」のドリス・デイ、「太陽の谷」のロック・ハドソン、他にニック・アダムス、マルセル・ダリオ、セルマ・リッター、ジュリア・ミード、アレン・ジェンキンス、アレックス・ジェリー等。製作ロス・ハンターとマーティン・メルチャー。
1959年製作/アメリカ
原題または英題:Pillow Talk
配給:ユニヴァーサル
劇場公開日:1960年1月30日
ストーリー
室内装飾家のジャン・モロー(ドリス・デイ)が電話をかけようとすると、男が女と話しているのが聞こえた。この共同線の色男は恋歌まで歌い出すのだ。ジャンは怒鳴った。ケンカした。しょっちゅう電話で女をクドイて、いやなヤツ。顔は知らないけど。相手は歌謡曲の作者のブラッド・アレン(ロック・ハドソン)である。大変な女タラシ。ジャンが電話局に抗議したが、局の女の苦情係はブラッドに苦もなく丸めこまれ、甲斐もなかった。やむなく協定を結び、1時間を半分ずつ使用することにした。――ブラッドの友達ジョナサンは金持ちで、彼の歌曲を使うショーの金主だ。ジョナサンは恋をしていた。相手はジャンらしい。美人と聞かされて、ブラッドは興味を持つ。ジャンはトクイ先の富豪の息子トニーに誘われナイトクラブへ行くが、隣席に女ときていたのがブラッドだ。彼は、トニーが酔いつぶれたのを幸い、彼女に近づいた。西部の純真な田舎者、レックス・ステットソンと名乗った。ジャンは本気で彼を信じた。夜中に翌日のデイトを申し込んできたのが、共同線の相手とは知らなかった。ブラッドは次に自分の地声でレックスはイカサマ師だと電話し、彼女をからかうのだ。レックスことブラッドが彼女といっしょにいる時、入口にジョナサンが現れた。危うくロケンしそうになったが、うまくごまかし、おっぱらった。――ジャンはジョナサンに自分の恋を打ち明けた。彼がその相手を探偵に調べさせるとブラッドではないか。彼に自分の山荘で作曲に専念しろと命じた。ブラッドは抜け目なく彼女を一緒に連れていった。ジョナサンは気づいて後を追う。山荘での2人は恋を打あけ会った。楽譜から例の電話で恋歌を歌ういやらしい男であることがジャンにロケンした。女は猛烈に怒った。ダマシタワネ。その時ついたジョナサンが彼女を連れ帰った。訪ねてきたブラッドを見て、ジョナサンはうれしがった。この女タラシが嫌われた女に参ってしまったからだ。ジャンも偶然きたが、男に目もくれない。ブラッドはジャンの大酒のみの女中アルマに酒をのませ、一策をさずかった。彼のアパートの室内装飾を頼んだのだ。彼女は彼の部屋を思いきり悪趣味に飾りたてた。出来上がりをみて、ブラッドはアタマにきた。お前が使ったらどうだ。怒鳴って出ようとした時、彼女がひきとめた。むろん和解した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マイケル・ゴードン
- 脚本
- スタンリー・シャピロ
- モーリス・リッチリン
- 原作
- ラッセル・ラウズ
- クラレンス・グリーン
- 製作
- ロス・ハンター
- マーティン・メルチャー
- 撮影
- アーサー・E・アーリング
- 美術
- Richard Riedel
- 音楽
- ジョセフ・ガーシェンソン
- 編集
- ミルトン・カルース
受賞歴
第32回 アカデミー賞(1960年)
受賞
脚本賞 | ラッセル・ラウズ クラレンス・グリーン スタンリー・シャピロ モーリス・リッチリン |
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ノミネート
女優賞 | ドリス・デイ |
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助演女優賞 | セルマ・リッター |
作曲賞(ドラマ/コメディ) | フランク・デ・ボール |
美術賞(カラー) |