イン・マイ・スキン 人には言えない、私が本当にしたいこと

劇場公開日:

解説

自傷行為により自らの精神を解放させていく女性の姿を描いた衝撃作。監督・脚本・主演は「ホームドラマ」などの女優、「8人の女たち」などの共同脚本家であるマリナ・ドゥ・ヴァン。これが長編監督デビューとなる。音楽はスウェーデンのピアニストであるエスビョルン・スヴェンソンと、フランスの2人組ユニットであるBASSMATI。共演は「ハリー、見知らぬ友人」のローラン・リュカ、「女はみんな生きている」のレア・ドリュッケール、監督の実弟であるエイドリアン・ドゥ・ヴァンほか。

2002年製作/92分/フランス
原題または英題:Dans Ma Peau
配給:アップリンク
劇場公開日:2003年12月20日

ストーリー

30歳になるOLのエステル(マリナ・ドゥ・ヴァン)の人生は順調だった。恋人ヴァンサン(ローラン・リュカ)との新生活を控え、仕事では副部長に昇進。そんなある日、エステルはパーティーに出席して、転んで足をケガしてしまう。しかし彼女はその傷に痛みを感じることはなく、まるで自分の皮膚ではないような不思議な感覚を覚える。それから彼女は自らの体を傷つけ、肉体との対話を始めるようになった。その抑え切れない自傷行為は、ヴァンサンや、妬み深い友人のサンドリーヌ(レア・ドリュッケール)らに隠すことのできない域にまでエスカレート。クライアントとのビジネス・ディナーでは、自分の腕を傷つける幻想に襲われ、上司から叱咤されるほどの失態をおかし、ヴァンサンとの会話も上の空。もはや他人の目をごまかすことができなくなったエステルは、ホテルの一室を借り切って、恍惚としながら自分の肉を切り刻むのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0これはお薦めし辛いですね。

2022年4月5日
iPhoneアプリから投稿

お薦め出来ない作品は今までに何本も有りましたが、本作は“観ない方が良いかもしれない”と助言してしまいたくなるくらい強烈な作品でした。

取り敢えず、グロ描写に耐性の無い方は間違っても観ない方が良いと…。

スプラッター作品のように内臓が溢れ出してきたり、ゴア描写があるわけでもないのですが、あの自傷行為のシーンはそれ以上に生々しく精神的にくるものがありますね。

エステルの行為に及んでいる際の表情がまた何とも言い難いんですよね。

実際にこのような症例があるのか分からないのですが、単なる自傷行為ではないですよね。

自分の理解の範疇を越える展開とこの後どうなったのか分からない曖昧なラストではありましたが、不思議と何かしら心に響いてくる作品ではありました。

特典映像の監督のインタビューを観て、少しだけ理解出来たような出来ないような…。

ひとつだけ。

過食症や買い物依存と違って自傷行為には喜びと言うか楽しみが無いと監督は仰っていましたが、自傷行為には自分を罰するという目的(喜び)があったり、精神的な痛みを身体的な痛みに置き換える事によって心が少し楽になったりと、自傷行為にも何かしら喜び(もしくは楽)に繋がるものがあると個人的には思うんですよね。
この点だけはちょっと同意出来なかったです。

それと、この副題はいらないですね。

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刺繍屋

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