殺しを呼ぶ卵

劇場公開日:

解説

「情無用のジャンゴ」で超残酷描写を見せたジュリオ・クエスティが、再度残酷に取り組んだ作品で、随所に現代生活にひそむ異常なセックスと殺意、恐怖のサディズムを盛りこんでいる。脚本はジュリオ・クエスティ自身と「情無用のジャンゴ」のフランコ・アルカッリの共同執筆。撮影はダリオ・ディ・パルマ、音楽はブルーノ・マデルナが担当。出演は「殺人プロデューサー」のジャン・ルイ・トランティニャン、「バンボーレ」のジーナ・ロロブリジーダ、そして、スウェーデン出身で第一回ミス・ティーン・インターナショナルに選ばれた十八歳の新星エバ・オーリンほか。製作はセルジオ・メロル。

1968年製作/イタリア
原題または英題:La Morte Ha Fatto L'uovo
配給:東京第一フィルム
劇場公開日:1968年5月24日

ストーリー

ローマ郊外の巨大な養鶏場。近代設備を誇るこの養鶏場には三万羽の鶏が、重いローラーのついた大きな食餌粉砕機から運ばれてくるエサを食べている。経営者はマルコ(J・L・トランティニャン)だが、実権は妻のアンナ(G・ロロブリジダ)が握っている。そして二人の仲は破滅に向いつつある。アンナの姪で、両親を失ったガブリ(E・オーリン)が同居するようになり、その新鮮な魅力にひかれたマルコは、妻の眼を盗んで彼女と会うようになった。ある晩、マルコは養鶏場に忍びこんだ人影を追ううち、研究室で放射能物質の入った試験管を倒してしまった。翌朝、彼が養鶏協会へ行くと、協会の宣伝担当係に指命され、代理店の若い男モンダイニを紹介された。彼はガブリの昔の友人だった。モンダイニの存在にさえ嫉妬を感じたマルコは、ガブリを一人占めするため妻を殺すことさえ考えた。鶏の餌をつくる粉砕機に妻を落し、完全犯罪を……。その頃、妻アンナに差し出し人不明の手紙が来た。--マルコはモーテルを借り切り売春婦を相手に、サディスティックなセックス・ゲームに夢中だと。アンナはガブリに相談し、夫の愛をとりもどすために、売春婦に変装しモーテルに行くことにした。一方、マルコは同じ日にアンナ殺害の計画をたてていた。そして準備をととのえている頃、いつかマルコが倒した放射能物質をあびた卵が突然変異で、頭も羽根もない、肉だけがうごめいているヒナになった。あまりの不気味さに不吉な予感がマルコを襲った。だが彼は計画通りアンナを粉砕機でまっ殺した。そしてモーテルに行くと、なんと今、こなごなにしてきたはずのアンナがサディスティックな殺され方をされていた。現場にはモンダイニのブレスレットが落ちていた。帰宅してモンダイニらしい男を追うマルコ。だが食餌粉砕機にスイッチが入り、あっというまに、マルコは、こなごなに殺されてしまった。警官が来てガブリとモンダイニを逮捕。すべて二人の共犯だった。若い二人が大養鶏場乗っ取りを狙った残忍な犯罪である。

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スタッフ・キャスト

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