四枚の羽根(1939)

解説

イギリス作家A・E・W・メーソンの同名の小説二度目の映画化(第一回は二九年パラマウント)で、「邪魔者は殺せ」のR・C・シェリフが脚色、「バグダッドの盗賊(1940)」のゾルタン・コルダが監督した。撮影はジョルジュ・ペリナール、音楽はミクロス・ローザ(共に「バグダッドの盗賊(1940)」)。主演は「鎧なき騎士」のジョン・クレメンツ、「アンナ・カレニナ」のラルフ・リチャードソン、「若草物語」のオーブリー・スミス、「バグダッドの盗賊(1940)」のジューン・デュプレエで、以下ジャック・アレン、ドナルド・グレイ、フレデリック・カリーが助演。

1939年製作/イギリス
原題または英題:The Four Feathers

ストーリー

一九世紀末葉、ハリイ・フェイヴァシャム(ジョン・クレメンツ)は由緒ある武人の家に生れながら戦争を嫌い、親友ジョン・ダランス(R・リチャアドスン)、アーサア・ウィロビイ、ピーター・バロウズらがエジプトに出征した時、軍籍を退いた。友人達は彼を卑怯者として絶交の印に白い羽根を送り、婚約者エスネ(J・デュプレエ)も心中彼の臆病を哀しんだ。ハリイは羽根の恥辱を雪ごうと単身エジプトに渡り、日射病でたおれ盲目となったジョンを、原住民に変装したまま名も告げずにイギリスに帰した。エスネはジョンの持帰った羽根によってハリイの生きていることを知った。一方ハリイは、捕虜となったアーサアとピータアを救おうとして友軍と呼応し、原住民軍を打破った。本国ではジョンがエスネに想いを寄せていたが、ハリイが真の勇気を示したことを知ると、すべてをあきらめた。エスネがハリイを許した時、友人達は彼に羽根の返却を願い出た。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0無題

2022年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

砂漠の戦闘シーンが圧巻。
オチも綺麗な古き良き名作。

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とおる

4.0四枚の羽根

2011年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、CS/BS/ケーブル

泣ける

楽しい

知的

原作は1902年に書かれたもの。サイレント時代から6回も映画化されている英国人好みの作品。今観られるのは
1939年製作の「四枚の羽根」と邦題は代えて「ナイルを襲う嵐」近作「サハラに舞う羽根」の3作。どれが一番面白いか?好みによるが「四枚の羽根」がCGのない時代に迫力ある戦闘シーンと贅肉を落とした明解な作品。「ナイルを襲う嵐」は活劇映画として一番面白い。「サハラに舞う羽根」は理屈ぽく、すっきりしない。「四枚の羽根」は1度は観るべき作品だ。

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