戦場のフォトグラファー ジェームズ・ナクトウェイの世界

劇場公開日:

解説

戦争写真家である孤高のフォトジャーナリスト、ジェームズ・ナクトウェイの日常や仕事における不安を描き、その年のアカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされた。監督はスイスのドキュメンタリー作家・プロデューサーのクリスチャン・フレイ。

2001年製作/96分/スイス
原題または英題:War Photographer
配給:メディア・スーツ
劇場公開日:2003年9月6日

ストーリー

ジェームズ・ナクトウェイは世界で最も多忙なジャーナリストであり、過去20年の間、戦争をひとつとして見逃したことはない。おそらく、この時代の誰よりも多くの苦しみと死を見つめてきた男である。監督のクリスチャン・フレイは、約2年にわたって、ナクトウェイと共にインドネシア、コソボ、パレスチナ、ニューヨークをめぐり、この戦争写真家の実像に迫った。超小型カメラを、ナクトウェイのカメラに取り付け、決定的瞬間を狙う時の写真家の息遣いが分かるような演出を試み、フォト・ジャーナリストの仕事に対する真に迫った映像を獲得するのに成功した。こうして、ロバート・キャパの魂を受け継ぐナクトウェイと共に、観る者は写真家が決定的なチャンスを狙うのを、同じく目にすることになる。真実を前にして写真家は何を考えているのか? どんな状況下でシャッターを切っているのか? この世の地獄を見てきた男の胸に去来するものは?

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第74回 アカデミー賞(2002年)

ノミネート

長編ドキュメンタリー賞  
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映画レビュー

5.0 ナクトウェイ本人のカメラに小型カメラを取り付けて、臨場感溢れるシ...

2023年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ナクトウェイ本人のカメラに小型カメラを取り付けて、臨場感溢れるシーンばかりだ。戦争の悲惨さ、現場の迫力に比してナクトウェイ本人はとても冷静で寡黙な人。これが彼の戦争報道写真を芸術の領域にまで高めたのであろうか。

 しかし、彼自身のコメントにもあるように、決して写真家としての知名度を上げたり、儲けるために撮り続けているのではない。世界中で戦争が起こっていること、戦争は何も生まないこと、必ず弱者が犠牲になっていることを人々に知らせたいという純粋な気持ちだけなのだ。この想いが彼の言葉と映像からひしひしと伝わってくる。

 写真展を開いているときの様子でも、彼はそれほど笑みを浮かべなかった。それは、残虐な場面をメディアに公開するのだから、見世物になって欲しくないという不安もあったからなのだろう。「私は幸せという言葉を使いたくない!何故なら人の不幸を題材にしているからだ」という台詞が一番印象に残りました。ただ単に戦争に反対するという手段として被災者を取り続けていることを悔いているかのように・・・

【2004年2月映画館にて】

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kossy

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