「幻の国」アトランティスのこころ 暗い部屋さんの映画レビュー(感想・評価)
幻の国
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童心を想起させるかのような楽しげで儚い雰囲気に惹き込まれた後、人の心を読む能力を得て他人の内に秘めるものが見えてくるようになって、人の黒い部分が露見されるようになる展開には奈落に落ちたかのような不安感に襲われた。危機迫る悲劇の演出は凄かったし、終盤は別れに人の残虐さが垣間見えて悲しかった。子供の頃にいた幻の国とは1歩踏み違えれば奈落なのかもしれない。主人公はもう人の心を読めた頃(幻の国)を過去のものとしてしか認識出来ないのだと思うとキャロルの娘と思われる女の子との再開の場面は感慨深い。
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