ファニーゲームのレビュー・感想・評価
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4.8
とんでもない傑作
ハネケの早すぎる代表作だ
虚構と現実の間の壁を''第四の壁''という
映画の世界と我々現実の世界を隔てているのもそれだ
通常は第四の壁を通してそれぞれが独立しているが、この作品は壁を崩壊させる
観客への問いかけや逆再生
見る者にこういうのが見たいんだろう?と言わんばかりの巧みさ
特に着目してほしいのはbgmがほとんどない
エンドロールさえ曲がないのだ
敢えてBoneheadの『Naked City』のみを効果的に使用している点に好感がもてる
最近の映画は大きな音で恐怖を与える方法が主流だが、ほとんど曲を使用しないこの方法は、"人間の怖さ"がより引き立つと感じる
序盤のあからさまな伏線を早く回収してくれと祈る観客をあっさりと裏切り、最後は心のどこかで期待している最悪の伏線を回収する
お見事
まったく、オススメはしない
しかし、オススメしたい
最高の胸糞体験を是非
暴力、厄災、やり場のない怒り、向ける対象を失った怒り、ふっと現れ理...
誰にも見ることをオススメしない!
『かつてここまで救われない映画が存在しただろうか?映画史上最も後味が悪い快感が観る者に襲いかかる!』こんな宣伝を見てこの映画を見たいと思う人はいるのだろうか。正直この映画は2度と見ないし誰にもオススメしない。それは駄作だからというわけではない。この作品は傑作である。とにかく不条理な暴力が延々と続く。そして暴力シーンをあえて一切映さない。音楽もほとんどなく静寂の中の恐怖を突きつけられる。こういうことをする事により観客をイライラさせる。イライラどころではない。本当に救いようのない映画だ。ちょっとした救いでさえない。現実を突きつけられる。都合のいいことなどない。とにかくリアリティがある。後味もクソもない。この作品を見るにあたってはとにかく精神的にも落ち着いていてこれから最悪なものを見せられるという気持ちを持ってみるべきである。見ることをオススメはしないが一度経験するのはいいと思う。
気がついたら犯罪者に肩入れするような映画構造が凄い
ある幸せな家庭がバカンスをしている別荘に突如2人組の来訪者が訪れ、幸せな家庭を崩壊させる後味の悪い物語。
なんだけれども、直接残虐描写を見せることも無く、映画を鑑賞している我々に語りかけたりするなど構造的にはメタ残虐映画の様相があり、面白い。
2人組は会話劇としても観客をイライラさせて、登場時点から共感できない嫌な奴らなのだが、被害者家族の間抜けっぷり(『そこで助け呼べただろ』、『逃げるならもっと計画性を持て』、『旦那は状況を打破する気が全くないだろ』)に2人組へのイライラが幸せな家族に向かって行く。
観客の我々に語りかけているところからわかる通り、
観客を試している実験映画なのではなかろうか?
言われてるほど胸くそ悪くなく、知的な映画かと
気味が悪い
所々眠くなる
それほどでも…
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