「【”愚かしき優性思想に基づく研究が行われていた大学職員達が惨たらしく殺された訳。”今作は猟奇事件の真相を追うジャン・レノとヴァンサン・カッセルの刑事コンビが魅力なサスペンス・スリラーである。】」クリムゾン・リバー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”愚かしき優性思想に基づく研究が行われていた大学職員達が惨たらしく殺された訳。”今作は猟奇事件の真相を追うジャン・レノとヴァンサン・カッセルの刑事コンビが魅力なサスペンス・スリラーである。】
■ヨーロッパアルプスに近い大学街・ゲルノンの岸壁で、胎児のような格好で縛られ、両手首先から切断され、眼球が繰り抜かれた死体が発見される。
捜査に派遣されたニーマンス警視(ジャン・レノ)は殺された男が勤務していたゲルノン大学学長の何かを隠しているような態度に違和感を感じる。
一方、幼き時にトラックに轢き殺されたという少女ジュディエットの墓荒らしの事件を捜査していたマックス警部補(ヴァンサン・カッセル)も、事件に大学が関係していると気付き、二人はある男の部屋で鉢合わせる。その男の部屋の中には多数の犬が飼われ、恐ろしい実験がされていた事が分かるのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・前半は、恐ろしき拷問された死体が見つかり、更に同様の死体が見つかる。二人は同じゲルノン大学の職員である事が分かる。
・そして、そこに登場したパリから来たニーマンス警視。そして作品の雰囲気はゴシック調で進んで行くのである。
前半は、ムッチャミステリアスで面白怖いのである。
・だーが、後半になるにつれて、イキナリ、そのミステリアスさが弱くなるのだな。何故かというと、推理小説好きには、”ネオナチ”とか”優性思想”と言うキーワードが出て、且つ実験場が出てくると、先が読めてしまったのである。
・で、イキナリ、死んだ筈の成人したジュディエットが現れ、ニーマンス警視に協力していたフェニー・フェレイラ(ナディア・ファレス)との関係性が露わになった途端に”やっぱりなあ”と思ってしまったのである。
<今作は、愚かしき優性思想に基づく研究が行われていた大学関係者が惨い殺され方をした訳を描いた前半と、猟奇事件の真相を追うジャン・レノとヴァンサン・カッセルの刑事コンビが魅力な作品である。
後半も、前半のペースで言ってくれればなあ。けれども、どうも原作も同様らしいので3.5とする次第である。じゃーね!>