「冒頭が一番ユニークに心掴まれる」オテサーネク 妄想の子供 redirさんの映画レビュー(感想・評価)
冒頭が一番ユニークに心掴まれる
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あとは、途中で少女が本を読んでくれちゃうし,話としては予定調和的。
よくある残酷な童話みたいな、ファンタジーがベース。東ヨーロッパの寒冷な地の土地の貧しさゆえの残酷かつ食べていく苦労を描いたものか。
子どもが授かれない不妊の夫婦。
子どもを期待する風潮。
小児性愛者のクソジジイ。この辺りの妄想系な人々に、現実の貧しさや社会の無関心が背景として取り込まれる。アパートの管理人だが年金暮らしで生活苦しくキャベツを育てる小おばあさん,子どもに暴力を振るう典型的家父長的父親とその隣人や社会への無関心さ。比較的まともに覚える少女の母親は、家父長男をなだめすかし子どもの話(ほんとのこと言わないけど)面倒をみ、隣人にもアパートの状態にも関心を持ち自分家族隣人を守ろうとしている。
話は単調で繰り返しがおこり後半は童話の通りに進み冷たく早熟で好奇心でいじわるだった少女が可愛く子どもらしく童話を手本に展開をしていく。前半より可愛くなる。
監督ならではの、木の赤ちゃんの動き人形アニメが秀逸。
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