「すごいすごい!こんな作品があったなんて!!!」オテサーネク 妄想の子供 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
すごいすごい!こんな作品があったなんて!!!
なんじゃこりゃー!
今のいままで知りませんでした、本作の存在を。
私はこの20年何をやってたのやら。アップリンクさん、感謝です。
こんなにも気持ち悪く、スタイリッシュで、いやらしく、いやーなジョークだらけのファンタジーホラー、いや、ファンタスティックホラーを観られるなんて、、、ありがたし!!!
何を書いてもネタバレになっちゃうんで書きませんが・・・、もー、なんつーんですかね?
最初から不気味さトップギアっす。富士急ハイランドのドドンパ級のGでココロも体も一気にあっちの世界に運ばれます。オープニングの異常感、良いです。
なんでそんな描写が必要なの?と思いますが、だんだんその必然性が見えてきます。
結構哀しい物語のスタートで、かなり切ないのですが、そこから始まる狂気が素晴らしい。
願いから来る狂気、、無邪気な狂気・・・それは民話の狂気・・・。ひゃー、怖いやつだ!これ!
遠心力がどんどん力を持ってくるように、時間が経過していくたびに怖さの拍車がグングンかかっていきます。ドドンパ級のGは衰える気配ありません。
合間合間に挟まる下世話なジョーク、淫雛な食事風景。OUTなエロ。
とにかく「ヌメーーーー」っとしてるんですね。
それがいい。
民話をうまいこと現代の物語と結合したもんですね。ナイス脚本です。
結構「あれ?そーなっちゃうんだ?」と裏をついてくる、しかしそれは説得力のある裏攻め。
うんうん、そーでさぁね。そーなりまさぁね。と。
良いなぁ、どんどんどんどん、蟻地獄にハマっていく感じ。蜘蛛の糸に絡まっていく感じ。
さらに、ベースが民話ってのが、何というのでしょう。牧歌的な怖さ?無邪気な怖さ?
それはアリアスターのミッドサマーみたいです。あの、なんちゅーか、明るいから怖い・・・みたいな。
ラストは・・・・これまた民話と現実のGAPを感じさせる良い結末です。
あーーー、怖かった!