ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
この映画と出会う為に今まで映画を見て来たんじゃないかと思えるくらい最高の映画だった。
ひとつひとつの出来事がエンリオモリコーネの音楽と混ざり合って、瞬きが出来なくなるくらい良いシーンを作っている。
血みどろの暴力描写、少年期のピュアな恋愛模様、男同士の友情と裏切り、小洒落たシーン展開演出など、上がる要素しかない。
オープニング早々、容赦ない惨殺シーンと電話が鳴り響く回想演出で一気に引き込まれる。
列車での逃走前にビートルズのyesterdayで未来への時間に切り替わる秀逸な展開も、まだ内容がわからないにも関わらず泣きそうになる始末。
少年期のデボラとのやりとりの度にモリコーネの音楽が流れ、ここでも泣けてくる。
また、中盤のダイヤ強盗後の銃撃シーンでも、あまりにもカッコ良すぎてここでも謎の涙が出るという…。とにかく終始泣ける映画。とにかくワンシーンワンシーンが愛おしく思えてくる。
相棒マックスが告白する衝撃展開の後、ゴミ収集車への身投げ、そしてヌードルスの笑顔で終わるラストシーン、見終わった後もその世界に浸ってしまう。
物語の中で友情を深めていき、そして最後にお互いが親友(叔父)と呼べる存在を裏切り、30年以上もの時を過ごす苦痛、本当に切ない。
230分という長い映画の中にも描かなかった、映画内では空白である30年間、最後に観客が、この30年をお互いがどういう気持ちで過ごしていたのかということを頭の中に描かせるセルジオレオーネの演出力は本当に凄い。
感想を上げるときりがない、今まで鑑賞した映画の中でも断トツで素晴らしい、最高の一本。
人生において二度目に見るのが面白い映画だ。
最初に見たのは、公開当時の1984年頃だろうか?
高校生から大学生の頃だった。
今回、30年ぶりに見ると、作品の面白さが増して来た。
学生時代の友人達とも、疎遠になりつつある今日、若くして亡くなった友人達が、懐かしく思い出される。
友情と裏切り、成功と挫折。
映像、ストーリー、音楽と、全て私の好み。
ヒロインの少女時代が魅力的だっただけに、成人し、晩年の姿に違和感が残り、マイナスに。
ファトモーや、その他の役者は、少年時代、青年時代など、全て完璧。
ショートケーキを食べてしまうエピソードは、最高!
全てを疑念に変える天才的なラスト
ギャング映画好きとしては見逃せない一作。
とにかくラストまで感じるのは時代背景等の描写はリアリティがあって良いものの、だらだらと長いということ。
主人公の回想にしろ、現時点でのシーンにしろとにかく長ったらしく感じ、最後の方には映画の長さもあって気持ちが切れてくるが、ラストでそれらが全て吹っ飛ぶ。
ラストの主人公のアヘン窟での笑顔で今まで見てきたシーンは妄想なのか、現実なのかあらゆる疑念が湧き、その疑念と共に終わる。
このラストのために3時間もの時間があったんだなと関心させられる映画。
ある意味激しいアクション等もなく、ひたすらに一人のギャングの成り立ちと行く末を描いていくという意味では映画らしい映画。
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