若き獅子たちのレビュー・感想・評価
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Young Lions・・
この映画は「Young Lions」の直訳。ナチスドイツの悩み多き青年将校と、連合国軍のユダヤ人の青年と、元歌手のアメリカ人。3人はそれぞれの人生を歩む。そして最後に交わる。感動の巨編・・1958年のアメリカ映画。
「若き獅子たち」を観て・・
「若き獅子たち」とは「The Young Lions」を直訳したものらしい。人を愛することや人生の絶望、戦争の悲惨さや命の尊さなどをテーマに第二次世界大戦を舞台に作品にしている。最後に交わる3人の若者らのそれぞれの人生。深く考えさせられる感動の巨編だ。クリスティアン(マーロン・ブランド)は冬はスキー講師をそれ以外は父親の靴屋を手伝う普通のドイツ人の青年だ。第二次世界大戦が勃発してヒトラーを崇拝するナチス・ドイツ軍の青年将校となる。上官のベルリンに住む美人の人妻と深い仲になったり、所属を変えたり迷いながらも成長していく。アフリカ戦線の前線で連合軍イギリスと戦闘になり、上官は地雷で大怪我をする。銃剣を病院に差し入れして欲しいと上官に頼まれ、その通りにすると上官は自殺してしまった。ショックを受けたクリスティアンは戦争について考え方を変えていく。一方、ニューヨークでは、兵役検査で知り合ったノアとマイケルが米軍兵士となる。ノアはユダヤ人で、その為に兵舎で嫌がらせを受けるが、恋人となった彼女を支えに生きていた。マイケルはブロードウェイの歌手で、やはり結婚を意識した彼女がいたが、極端に戦争で死ぬことに臆病で酒場に毎日通った。やがて2人は戦地が別々となった。クリスティアンは、残虐な強制収容所の現実を知り、ドイツ軍が敗戦濃厚になると、自暴自棄になってきた。ノアは激しい戦闘を乗り越えていった。マイケルはロンドンで激しい空爆に耐えていた。やがてノアとマイケルは再会して、戦場をふらふらと歩いていたナチス・ドイツ軍の青年将校を撃ち殺した。その青年将校はクリスティアンだった。1958年製作の168分の感動巨編。思わず人生観を変える素晴らしい名作に出合った(涙)
大作
凄い映画
とても良くできたストーリー。たくさん登場人物がいるけどとてもわかりやすいし、みんながそれぞれ魅力的。戦争が進むにつれて全員の気持ちが少しずつ推移していく感じがとてもよくわかる
アーウィン・ショーが原作なだけあって台詞が味わい深くてウィットに富んでいる。
ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリンと様々な都会を舞台にしているのもアーウィン・ショーならではだと思った
アメリカとドイツ、それぞれの国の人からみた第二次世界大戦を映している。アメリカ、ドイツのどちらかに偏るのではなく両方に魅力的なキャラクターを配置して、あくまでフラットな目線でみれる。断片的ではあるけれど、こういう映画はあまりないんじゃないか
最終的にアメリカにハッピーエンドが来るのは、作者がアメリカ人だからではなく歴史的な事実だからしょうがない
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