ロマンチック・コメディ

劇場公開日:

解説

互いに思いあっていた男女が紆余曲折の末に結ばれるまでのソフィスティケーテッド・コメディ。79年にブロードウェイでヒットした同名劇を映画化したもの。ウォルター・ミリッシュとモートン・ゴットリーブが、UA/タフト・エンタテインメントのために製作。エグゼクティヴ・プロデューサーはマーヴィン・ミリッシュ。監督は「メーキング・ラブ」のアーサー・ヒラー。バーナード・スレードが自作の劇に基づいて脚本を執筆、撮影はデイヴィッド・M・ウォルシュ、音楽はマーヴィン・ハムリッシュが担当。出演はダドリー・ムーア、メアリー・スティーンバージェン、フランセス・スターンヘイゲン、ジャネット・アイルバーなど。日本版字幕は戸田奈津子。メトロカラー、ビスタサイズ。1983年作品。

1983年製作/アメリカ
原題または英題:Romantic Comedy
配給:MGM/UA=CIC
劇場公開日:1984年4月7日

ストーリー

ニュージャージーの片田舎から劇作家志望のフィービ(メアリー・スティーンバージェン)が、マンハッタンに住む売れっ子劇作家ジェースン(ダドリー・ムーア)を尋ねて来た。ジェースンはそれまでの相棒と喧嘩別れをしたところで、エージェントのブランチ(フランセス・スターンヘイゲン)が探して来たのがフィービだった。当のジェースンは、今まさに結婚式をあげようとしていた。新婦は大使令嬢のアリスン(ジャネット・アイルバー)。やがてフィービとジェースンの処女作「男はブルー」が完成し、ボストンで初日を迎えた。ボストンでは好評だったが、ニューヨークでは批評家にさんざん叩かれて、落胆したフィービは酒を飲み、ジェースンの膝の上で眠り込んでしまう。ジェースンとアリスンの生活にも透き間風が吹き始める。ジェースンは別れ話をしようとしたが、アリスンが妊娠したので言うのをやめる。アリスンは男の子を出産、ジェースンとフィービの仕事も順調に進み、フィービの実力も認められるようになる。新作「悪意なき裏切り」の失敗が明らかになった夜、ホテルの一室でジェースンはフィービに愛を告白。初めてベッドを共にすることになるが、疲れきったジェースンは抱きあったまま眠り込んでしまう。ある日、フィービは雑誌記者リーオからプロポーズされる。それを知り、動揺するジェースン。ケイトという売れっ子女優を使う芝居のリハーサル中、台本の書き換えを注文されたジェースンは、彼女と口論し姿を消す。心配したフィービとブランチが仕事場へ行くと、ジェースンとケイトが寝室から出てくるのを目撃。しかも台本を書き換えるという。失望したフィービはジェースンの前から去り、アリスンも離婚を申し立てる。リーオと結婚したフィービは、その後、ジェースンとの間をモデルにした「ロマンチック・コメディ」という本を出版。一方、ジェースンは酒びたりの生活を送っていた。フィービがそんな彼のところへやって来て、「ロマンチック・コメディ」の劇化に協力してくれと頼む。2人の態度を見たリーオは身を引くことを決意した。長い歳月の末、やっとジェースンとフィービは結びつくことに。だが、初めてのセックスはうまくいかなかった。悲しみのフィービはジェースンのもとを去る。数日後、劇場でリハーサルをしているジェースンのところへ、もう一度やり直そうとしたフィービがやって来た。2人の人生の幕はこれから上ろうとしていた。(MGM/UA=CIC配給*一時間四二分)

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