ロシアン・エレジー

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解説

現代ロシア映画の鬼才アレクサンドル・ソクーロフが製作中のドキュメンタリー連作〈エレジー・シリーズ〉の7本目にあたる作品。本作はサンクト・ペテルスブルグ郊外にあるサナトリウムに入院している末期癌患者を一応の主題としているが、ソクーロフのイメージ映像は患者の内的世界に飛び込み、帝政ロシアの末期の写真や第一次大戦の戦闘の映像、ロシアの自然の光景へと自在に翼を広げ、死を目前に控えた人々と、彼らの住む国の魂を大胆に映像化していく。撮影は「静かなる一頁」「精神の声」まで近年のソクーロフのほぼ全作品を担当しているアレクサンドル・ブーロフ、録音も同じく常連スタッフのウラディミール・ペルソフ、編集はレーダ・セミョーノワ。音楽はP・I・チャイコフスキーの作品から、ピアノソナタ『子供のためのアルバム』のなかの「フランスの古い歌」。映画のなかで使われる帝政ロシア末期の写真はマキシム・ドミートリエフの作品。なお本作は監督の親しい友人で来日時に通訳を務める児島宏子氏に献呈されている。93年山形国際ドキュメンタリー映画祭で絶賛され、審査員特別賞を受賞。

1993年製作/ロシア
原題:ЗЛЕГИЯ ИЗ РОССИИ Elegiya Is Rossii
配給:パンドラ

ストーリー

暗闇のなかに病人の喘ぎ声と、看護する女性の声が聞こえる。やがて病人は死を迎え、暗闇のなかからその手と、それを優しく包み込む看護人の手が浮かび上がる。病院の音がかすかに響くなか、川岸に広がる森の風景が幻想的に浮かび上がり、そして前世紀末から今世紀初頭にかけての古い写真が、無言のうちに次々と紹介される。映像はこの過去の写真と、現代のサナトリウムで死を迎えつつある人々、そしてロシアの自然の風景のあいだを自在に往来する。臨終の床にある女性が、「皆は病気を呪い、病気にかかった自分の不運を嘆くが、しかし死を目前にしたときには、誰もがそれまでの自分の生を振り返る。そのとき自分がこの死を迎えるにはそれなりの理由が自分の生涯のなかにあったことを見つける」と、聖書をひもといた体験をまじえつつ述懐する。枕頭の青年はこの話に深い感銘を受ける。映画は第一次大戦東部戦線に飛翔し、森のなかで展開する白兵戦を映し出す。カメラは撃たれた兵士の主観に同化し、兵士とともに倒れ、河のなかに落ちる。兵士の目に映った水中の魚たちの映像……そして再びロシアの自然。山のふもとの、雪と氷に覆われた湖のほとりに、赤ん坊が静かに眠っている。癌でやせ細った死者の姿……森の風景……P・I・チャイコフスキーの音楽が静かに奏でられる。

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