ローマの休日のレビュー・感想・評価
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通過儀礼
新型コロナウィルス感染拡大により、3月の予定がほぼ全てキャンセルになり、また外出するのも憚られ、いきおい自宅リビングでの映画三昧に耽っています。中でも、旧作名画スタンダードをピックアップしている中で本作を観賞しました。
あまりにも有名な、映画史に永遠に残る作品であることは今更言うを俟ちません。
ただ冷静に観ていると、実に他愛ない取るに足らないストーリーです。言わばローマ観光地巡りというような、単なるご当地PR映画という類のスジなのですが、何故だか観終えて心が温まり、活力が漲ってくる気がします。
映画全体に気品があり、洒脱な雰囲気に満ち、優雅な気分に酔わせてくれる。それは何よりも、本作が銀幕デビューだったオードリー・ヘップバーンというキャスティングに尽きると思います。彼女の醸し出す可憐で清楚で上品な美しさが、この作品全体をまろやかに包み込んでいます。
67年前の映画とはいえ、「笑って」、「泣いて」、そして「(手に汗)握る」という映画に求められる三要素がナチュラルに詰まった、映画として完璧な出来に仕上がっていることが判ります。而も、その展開のテンポが実に心地良い。
あまり寄せカットがなく、更に変則的なカット割りやパンもないので、観客は全く緊張感なく寛いだ気分で安楽に弛緩した心持ちで映像を眺められます。
本作は、単に軽妙なだけではありません。
基本的にはラブロマンスですが、甘く陶酔するだけでない味わいを感じるのは、オードリー演じるアン王女が、少女Girlから淑女Ladyに蛹化し羽化していく通過儀礼プロセスを、2時間の儀式ドラマとして描いているためです。
アン王女にとって、ローマでのたった一日の”休日”は、単純なアバンチュールではなく、決められた通りに振る舞うだけの子供だった少女が、確固とした自我を持ち己の判断で行動する大人の女性に脱皮する、崇高で厳粛な成長譚であった、といえます。
寝所を抜け出す際のコミカルさが、戻る処の堂々たる重厚さに描き方が明らかに硬質化しているのは、その証左です。
この奥行きの深さゆえに、本作は永遠の名作として、これからもその名を留め続けることでしょう。
これは絶対、見るべき作品
一言「なぜ今まで見なかった、私!」。
1953年公開。チャップリン「ライムライト」公開の頃。
不朽の名作ですね。ざっくり感想。
◎よかった点◎
・所々見聞きしてて、「ラブコメなんだろうな」と観てなかったけど。
ハプニングで城から出てきたアン王女と、偶然出会った新聞記者ジョーのやりとりが。
いやいやどうしてハラハラドキドキ、コミカルな面も多く。
それでいてちょっと胸キュン。
飽きさせない展開が、実に興味深く時間もあっという間の2時間。
・見たのは多分リマスター版。
だからか、白黒映画のシンプルさが際立ってました。
ストーリーもシンプルだしね。
・ヘップバーンの輝きは、もうキリッ&キュート満載ですが。
実はグレゴリー・ペックの紳士ぶり(出てるの知らなかった)も、めちゃくちゃかっこよかったです。
△いまいちな点△
・なし!
いやー予約消さずによかった。こんないい作品見ずに、映画好きって言ってたのが恥ずかしいくらい。
それくらいナイスな作品でした。
ちょい涙もうるっと。女の子だもん、ね。
夢のひとときと目覚めのとき
さすが名作!!
ラブストーリーのお手本
こんなの、ローマに憧れる。
朝映画館に行って見に行って来ました!
とても有名な作品なので一度は見たいと思っていました〜上映されると知ってルンルンで鑑賞しました!
ストーリーは
よくありがちといえば悪いように聞こえますが、、
少女漫画やロマンチックな映画の王道!!と言った感じでした。あー素敵。これはローマに行って階段に座ってジェラート食べたり真実の口に手を突っ込んでみたくなりますね。たまには思いつきで髪の毛をバッサリ切ってしまうのもいいかも。笑
お話の流れはとても分かりやすく、時々フフッと笑えて白黒の画面を気にすることなくついついメインの2人を応援したくなります。
このまま2人で楽しく過ごせたらいいのに、、
追っ手がいる緊張感やアンの危なっかしさ、お互いに付いている嘘。このどれもがとてもいい刺激で映画を盛り上げてくれました。
最近は恋愛映画はほとんど観ることが無かったのですが、今回はやはり見て正解でした!
ただ青春を送っているようなローマでの2人の爽やかなシーンはこっちまでワクワクしました。
有名な作品だけあって、色々なところでオマージュされていたのでなんとなく話の流れやラストシーンは知っていたのですが、やっぱり映画館で観てよかった。
夢があって、切なくて、素敵な映画でした。
だって王女さまですもの。二人の万感の別れがいつまでも忘れられぬ余韻を残す。あり得ない話が20世紀の神話となる瞬間に立ち会わせてくれる映画のマジック。
①今までTV等では数え切れないほど観てきたけれど、映画館の大スクリーンで観たのは初めて。
やっぱり泣いてしまった😂
ラストのオードリー(アン王女)の顔があんなに細やかに感情を表していたことに初めて気づきました。
②ダルトン・トランボの見事な脚本、ウィリアム・ワイラー演出の名人技、オードリー・ヘプバーンの新鮮な美しさと演技、青年らしさを残しつつ懐の深い演技で新人のオードリーを支えるグレゴリー・ペック。
これだけ揃うと面白い映画が出来ないわけがない。
③考えて見ると(考えなくてもわかるか)、これ1日での出来事なんですよね。
④故淀川長治先生の“さよなら、さよなら、さよなら”が久しぶりに見れて懐かしかったです。
「それぞれの都市にそれぞれの魅力があり………ローマ。」
オードリーの可愛さよ
真実の口
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