ローマの休日のレビュー・感想・評価
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どの国もそれぞれ....ローマです
王女に自分の意志で戻る、その時にすごいキリッとしている姿に熱くなった。
写真でここまでの楽しさが脳内リバイバルされる脚本も素晴らしい。3人だけの秘密どうするどうなる感も後を引く。最後の最後にもう一回見せてきて写真の使われ方すごいなと思った。物凄い良ラスト。
キュートで愛らしいオードリー
オードリーヘップバーン扮するアン王女は、イギリスを皮切りに各国を訪問していた。連日の公務をこなしローマで舞踏会に出席したあと疲れてパジャマを着たいなどと言ってイラついていた。アン王女は、夜こっそりと抜け出しローマの街中へ繰り出した。しかし、探検中鎮静剤が効いて寝入ってしまったところグレゴリーペック扮するジョーブラッドレーアメリカ人記者は自分のアパートに連れて行った。
DVDを購入したりしてキュートで美しいオードリーヘップバーンを幾度観た事か。最近、グラウンドファンディングで、このローマの休日をカラー化しDVDを販売していたが、モノクロでも十分ではないか、むしろモノクロのままの方が雰囲気があるのではないだろうか。
美しさばかりでなく、ストーリー展開においても意外性と、好奇心旺盛で新鮮さと愛らしさが満ちあふれた姿にアン王女とオードリーが重なって魅了されるね。誠に名作だ。
名シーンを堪能
世界的に有名な作品ですが、初めて観ました。
オードリー・ヘップバーンの美しさが爆発しています。容姿もそうですが、どんな動きをしても美しい。こんな美人で魅力的な女優さん、今に至ってもいないんじゃないかと思った程です。
先にティファニーで朝食を観たのですが、そっちよりも断然アン役がハマっていると思います。
忙しさと王女という責任の重圧に、情緒不安定な序盤。それが新聞記者とのデートで変わります。街に繰り出すアンはとってもチャーミングで、出会った誰からも愛されるような人物。それが恋に落ちてハッピーエンド♡では終わらず、冷静に決断をします。大使館に戻ったアンはすっかり大人の王女になっていました。
たった1日のデートで大きく成長したアンの、ラストの取材シーンのやり取りは胸が苦しいくらいです。
もう少し時が経ったらもう一度見たい作品です。
20年ぶりぐらいに見たけどすごく良かった。 映画館で画面いっぱいに...
永遠に続く、たった1日の恋を
ウィリアム・ワイラー監督とオードリー・ヘプバーンの奇跡の出会いが生んだ名画
ウィリアム・ワイラー監督としては、「女相続人」「探偵物語」「必死の逃亡者」「大いなる西部」「コレクター」にある演出技巧の鋭さはない。しかし、この浮世離れしたロマンティックコメディを万人向きに平明に楽しく、そしてラストは心に深く刻む様な余韻を残す余裕の演出技量は流石だと思う。そして何より、彗星の如く現れた妖精オードリー・ヘプバーンの清楚で魅惑的な美しさが、他に例えようのない神聖さで映像に遺されている。当時のハリウッド女優は、マリリン・モンローに代表される肉感的な肢体と男性に媚びる仕草の色気を備えた美女が多かったと思われるが、その固定観念を壊して、更に自立した女性の理想の生き方を演じ続けた。同性からも異性からも好かれる稀なスターとして永く愛されているヘップバーンがアン王女を演じたこのデビュー作品は最適であったし、また運命的だったと言っても過言ではない。この企画は当初フランク・キャプラ監督エリザベス・テイラー主演で映画化しようとしていたという。コメディ色の強い作品になっていたと想像すると、やはりこれはワイラーとヘップバーンで最良というべきの奇跡のめぐり会わせであったと思う。
原案・脚本は、「ジョニーは戦場へ行った」の執念の監督ダルトン・トランボで、今回クレジットに表記されていて驚いた。調べてみると2011年に正規の記載になったとある。赤狩りによる苦難の時期、その逆境にあって王女と新聞記者の一夜の恋を題材としたロマンティックコメディを創作したというのは、何か特別な意味を感じさせる。
グレゴリー・ペックとエディ・アルバートのやり取りのギャグに笑って最後に行くと、ラストシーンのペックとヘプバーンのアップカットが何とも言えない。無音の映像にあるアン王女の想い、ブラッドレー記者の想いが響いてきて、感無量となる。この余韻こそが、映画の良さ、映画表現の神髄といえるだろう。
☆☆☆☆★★ 朝10時には無理だが、平日の夜7時なら観に行ける。 ...
☆☆☆☆★★
朝10時には無理だが、平日の夜7時なら観に行ける。
おそらく10回以上は観ている筈なのだが、ひょっとしたらスクリーンでは初鑑賞になるのかも知れない。
初見はまだ子供の頃だったが、大号泣したのをはっきりと憶えている。
その後何度も再見するも、グレゴリー・ペックの演技であったり。最後の最後に至る2人の感情表現であったり…と。色々とケチを付ける様になって行ったものでした。
まあ、少なくともダンスパーティーの場面までペックは騙すつもり満々だったのは明確なのだけれど。今改めて観直すと、ワイラーの神懸かり的な演出に、D・トランポの完璧と言える脚本上での緻密な積み重ねには驚嘆してしまう。(それにしても、宮崎駿は本当にこの映画が好きだよね〜)
そんな。今となっては、若かりしき時期に於ける若気の至り…ってヤツで。頭の思考が〝 目立たないが地味な良作を掘り起こそう 〟等とゆう(明らかに駄目な)シネアストを気取り。間違った思考バリバリゆえの、名作と言える作品を無理矢理に貶していた日々があったのを恥じるばかり。
それにしても。クラシックなモノクロ作品には、様々な色彩が鮮やかなのを感じ取れる。それも素晴らしいのだけれど、エンディングでシンプルに【 The End 】と表示され、余韻が最高に盛り上がった瞬間に映画は終わる。
最早、現在の映画では。この余韻を味わう事は永遠に叶わないのだ…。
2020年4月2日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン9
最高のスクリーン映え!
通過儀礼
新型コロナウィルス感染拡大により、3月の予定がほぼ全てキャンセルになり、また外出するのも憚られ、いきおい自宅リビングでの映画三昧に耽っています。中でも、旧作名画スタンダードをピックアップしている中で本作を観賞しました。
あまりにも有名な、映画史に永遠に残る作品であることは今更言うを俟ちません。
ただ冷静に観ていると、実に他愛ない取るに足らないストーリーです。言わばローマ観光地巡りというような、単なるご当地PR映画という類のスジなのですが、何故だか観終えて心が温まり、活力が漲ってくる気がします。
映画全体に気品があり、洒脱な雰囲気に満ち、優雅な気分に酔わせてくれる。それは何よりも、本作が銀幕デビューだったオードリー・ヘップバーンというキャスティングに尽きると思います。彼女の醸し出す可憐で清楚で上品な美しさが、この作品全体をまろやかに包み込んでいます。
67年前の映画とはいえ、「笑って」、「泣いて」、そして「(手に汗)握る」という映画に求められる三要素がナチュラルに詰まった、映画として完璧な出来に仕上がっていることが判ります。而も、その展開のテンポが実に心地良い。
あまり寄せカットがなく、更に変則的なカット割りやパンもないので、観客は全く緊張感なく寛いだ気分で安楽に弛緩した心持ちで映像を眺められます。
本作は、単に軽妙なだけではありません。
基本的にはラブロマンスですが、甘く陶酔するだけでない味わいを感じるのは、オードリー演じるアン王女が、少女Girlから淑女Ladyに蛹化し羽化していく通過儀礼プロセスを、2時間の儀式ドラマとして描いているためです。
アン王女にとって、ローマでのたった一日の”休日”は、単純なアバンチュールではなく、決められた通りに振る舞うだけの子供だった少女が、確固とした自我を持ち己の判断で行動する大人の女性に脱皮する、崇高で厳粛な成長譚であった、といえます。
寝所を抜け出す際のコミカルさが、戻る処の堂々たる重厚さに描き方が明らかに硬質化しているのは、その証左です。
この奥行きの深さゆえに、本作は永遠の名作として、これからもその名を留め続けることでしょう。
これは絶対、見るべき作品
一言「なぜ今まで見なかった、私!」。
1953年公開。チャップリン「ライムライト」公開の頃。
不朽の名作ですね。ざっくり感想。
◎よかった点◎
・所々見聞きしてて、「ラブコメなんだろうな」と観てなかったけど。
ハプニングで城から出てきたアン王女と、偶然出会った新聞記者ジョーのやりとりが。
いやいやどうしてハラハラドキドキ、コミカルな面も多く。
それでいてちょっと胸キュン。
飽きさせない展開が、実に興味深く時間もあっという間の2時間。
・見たのは多分リマスター版。
だからか、白黒映画のシンプルさが際立ってました。
ストーリーもシンプルだしね。
・ヘップバーンの輝きは、もうキリッ&キュート満載ですが。
実はグレゴリー・ペックの紳士ぶり(出てるの知らなかった)も、めちゃくちゃかっこよかったです。
△いまいちな点△
・なし!
いやー予約消さずによかった。こんないい作品見ずに、映画好きって言ってたのが恥ずかしいくらい。
それくらいナイスな作品でした。
ちょい涙もうるっと。女の子だもん、ね。
夢のひとときと目覚めのとき
さすが名作!!
ラブストーリーのお手本
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